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【ミレニアル世代のトリセツ】第5回 合理主義な若手には「ロジカル」で響かせる

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“今どきの若手”に見られる傾向の一つとして、「合理的」であることが挙げられます。失敗や遠回りを嫌い、できるだけ無駄を省こうとする思考や行動は効率的である反面、上司世代からすれば、“冷淡で心がない”ように感じられてしまうこともあるでしょう。

上司が何かアドバイスをした際、「それ、何のためにやる必要があるのですか?」と、論理的な説明を求める若手。あるいは、表面上は分かりましたと言うものの、本心ではまるで納得しておらず、改善するそぶりが見られない若手。

それをするだけの「理屈」や「合理性」が感じられなければ動かない若手にうんざりしてしまうこともあるかもしれません。しかし、そこはぐっと堪え、彼らが重きを置く「理屈」に寄り添い、ロジカルに説明してあげることが彼らの意欲を促し、結果的に業務が円滑に進むのもまた事実です。

今回は、上司世代と合理主義な若手の意識のギャップについて考察しつつ、彼らのマネジメントに不可欠なロジカルコミュニケーションについて、具体例とともに紹介します。

下積みを嫌うのは、合理的でないから?

数年前、「寿司職人に下積みは必要か?」といった論争が、インターネットを中心に巻き起こりました。“不要派”の過激な論調が物議を醸す一方で、SNS上では若手を中心に共感の声が少なくなかったことも事実です。

最初の数年間は魚に触れず、皿洗いや雑用ばかりの下積みは、無駄を嫌う若手からすれば遠回りに思えるかもしれません。そういった下積みに時間を費やすのであれば、一日でも早く現場で技術を習得したほうがいいと考えるのは、いかにも合理主義的です。

ビジネスの世界に置き換えても、たとえば「企画をひと晩で100本出す」「雑用的な資料作り」など、職人の下積みにあたるようなタスクはあります。それを、今の若手に命じても、「採用される可能性が低い、精度の低い企画を100本も考えるより、じっくりと練った5本を提出したほうが合理的」と考え、本気で取り組んでもらえないかもしれません。

一方で、若い時代の下積みを経験してきた上司世代からすると、「いま振り返ってみれば、当時の苦労が糧になっている」と思えることは多々あるでしょう。だからこそ、後進にも自身の経験をふまえたアドバイスとして「下積みの大切さ」を説くわけですが、それを今の若手に納得してもらうことは簡単ではありません。

なぜなら、上司世代が若手だった20〜30年前は、「一人前になるには下積みが必要」という考えは、ある程度の社会通念として受け入れられていました。しかし、今は下積みという選択肢をとらなくても成長できる機会が多様にあり、必ずしもいばらの道を歩む必要はない、それよりも最短距離で目的地までたどり着きたいという思考が広がっています。

つまり、上司世代と若手とでは「下積み」のとらえ方に根本的な違いがあるわけです。ここでは分かりやすい例として下積みを挙げましたが、上司世代と若手のコミュニケーションがうまくいかない背景には、こうした意識、価値観のギャップが潜んでいるケースが少なくありません。

ですから、若手とコミュニケーションをとる際には、「世代が違えば意識や価値観にギャップがある」ことを認識し、それを埋めるべく、時には歩み寄ることも必要かもしれません。

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