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【SDGsでイノベーション サステナブルな新世界】第4回 街のSDGsで、どう住みやすくなる?

SDGs

SDGs(エスディージーズ)という言葉がかなり浸透してきました。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を達成することはサステナブルな社会を実現するだけでなく、企業が成長する源泉となる次のイノベーションにもつながる。
そんな発想をする企業がずいぶんと増えてきました。
SDGsによって、この先、世の中はどう変わっていくのか。若い3人のナビゲーターと一緒に、少し探ってみましょう。

これからの街のデザインを考える

サス, デベ, ゴー

サス::みなさん、こんにちは。今回は私たちの住む都市の問題です。「住みやすい街って、どんな街なのだろう」というテーマを掘り下げていきます。

ゴー:なんだかワクワクするテーマですね。

サス:SDGsの目標は11番目の「住み続けられるまちづくりを」。詳しい内容は次の通りです。ターゲットはい ろいろありますが、2つにフォーカスを当てます。

「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」

目標11「住み続けられるまちづくりを」

[ターゲット]11.2
2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子供、障がい者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。

[ターゲット]11.3
2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、全ての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

※イメージ
※イメージ
「世界最高の国」ランク(2020)
「世界最高の国」ランク(2020)

ゴー:住みやすさという評価とは違うのかもしれないけど、「USニューズ&ワールドレポート」誌の「世界最高の国」2020年度ランキングで日本は3位でした。あまり実感がわかないですね。
https://www.usnews.com/news/best-countries/overall-rankings

サス:新型コロナウイルスの感染拡大後は「ウィズ・コロナ」といわれるようになり、住みやすさの尺度も変わっていく気がします。社会のデジタル化がさらに進んで、テレワークや在宅医療、遠隔教育の質なども評価の対象になるかもしれませんね。

デベ:私もそうだと思います。「ニューノーマル」という新しい世界の姿ですね。そうした社会のデジタル化のニーズとともに、ターゲットにあるような「持続可能な都市化」をめざした「スマートシティ」がますます進化していくと思います。

ゴー:「スマートシティ」ってよく耳にするけど、その定義は何ですか。

サス:ざっくりいうと、IoT技術を生かした都市のことをいいます。再生可能エネルギーの導入や効率的なエネルギー管理を実現した「スマートエネルギー」をはじめ、自動運転技術を取り入れた「スマートモビリティ」、家庭と都市全体のインフラがネットでつながった「スマートガバナンス」など、さまざまな分野に先進的なテクノロジーが活用されているような都市ですね。

サス

世界のスマートシティ計画はいま

ゴー
サス
デベ
ゴー

ゴー:世界のなかで、いま気になるスマートシティはありますか?

デベ

デベ:やはり、この分野で先を行くのは中国です。広東省の広州市の郊外で建設が進む「中新広州知識城」は、世界でもっとも注目を集めるスマートシティのひとつです。中国とシンガポールの国家共同プロジェクトとして、2010年に計画がスタートしました。2035年の完成時には65万人が住む予定だそうです。中国では500以上のスマートシティ計画が進行しているといわれていますが、そのなかでも最大級のものです。

ゴー:何が注目に値するのでしょうか。

デベ:まず既存の都市ではなく、まったく新しい土地に建設されること。知識産業を集約していること。そしてシンガポールとの共同プロジェクトであることです。

サス

サス:広大な土地をもつ中国ならではですね。なぜシンガポールと組んだのでしょう。

※イメージ
※イメージ

デベ:「中新広州知識城」はスマートシティであるだけでなく、職場と住居が近接したコンパクトシティ、自然と調和したガーデンシティをめざしているので、そのお手本ともいえるシンガポールの都市づくりのノウハウを活用させてもらおうということなのです。シンガポールとしては、国土が狭く人口が少ない自国ではできなかったことを、広大な中国で実現できるというメリットがあります。

ゴー:ゼロから都市をつくるというあたり、スケールが大きいですね。

デベ:そうですね。しかも、スマートシティは手段にすぎないというのです。「知識城」というネーミングの通り、知識集約型の人材や企業に来てもらうことが目的で海外の企業にも門戸を開いています。いわば都市開発のかたちを借りた、壮大な実験場ともいえる試みなのです。

サス:その他のスマートシティの動きはどうですか。

カナダトロント「キーサイド」Sidewalk Labs
カナダトロント「キーサイド」Sidewalk Labs

デベ:カナダのトロントの再開発計画「キーサイド」に注目していました。Googleの親会社であるAlphabetの傘下にあるSidewalk Labsが計画したスマートシティです。2015年に開発がスタートしたのですが、プライバシー保護団体からデータ収集や大衆監視につながる可能性を懸念する声が強く、以前から反対の運動があったのですが、新型コロナウイルスによる経済的な問題も重なり、2020年の5月ついに計画が廃止になってしまいました。

ゴー:Googleがつくる街、ちょっと見たかったなという気がします。

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