2ページ目|第4回 ライフラインの分析1 社会的成功を求めるタイプ|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

田中ウルヴェ京の ワンランク上のビジネスパーソンを目指して 人生を自分でコントロールする! キャリアプランニング講座

123
図:ライフライン

さっそく、このライフラインを分析してみましょう。中学校の時に、野球部の部長になれなかったことが、谷になっていますね。その後、生徒会長に立候補して当選しているのに、それほど大きな山になっていません。よくよく話を聞いてみると、野球部の部長は、上級生から指名されてなるものだったといいます。これには好みも影響するでしょうし、どういう人材が部長にふさわしいかの判断は、その時の上級生の判断基準次第です。自分の努力だけでは、どうにもならないことでしょう。けれども、立候補して生徒会長になったときよりも、「周囲から望まれず」野球部の部長になれなかったことが、縦軸の触れ幅としては大きくなっています。もちろん、なれなかった地位への未練が、谷を深くさせているということもあると思います。

就職してからは、1000件訪問営業達成や20人も部下を持つなど、数字で目に見える成果が山になっているようですね。とくに男性に多いタイプとも言われていますが、「地位・立場」「収入」の2つの価値観を重視し、「社会的成功を求めるタイプ」のようです。

図:10種類の価値観

社会的成功には、世間からの評価を意識せざるをえませんので、どうしても「人に認めてもらいたい」気持ちがあります。このタイプには受け入れがたいかもしれませんが、周囲に「望まれて」野球部の部長になれなかったことが、立候補して生徒会長になれたことよりも大きなトランジション(転機)になっていることが、よく示していると思います。こうしたことをライフラインに書けたことは、ありのままの自分を受け入れる準備ができていることにほかなりません。こういった自分の素の部分を理解していける人は、よいキャリアプランニングができるようになると思います。

「上昇志向」「野心」「ガツガツ」「人に誉められたい」なんて格好悪いと思われがちですが、決して、格好悪いことではありません。そういう自分を「格好悪い」と思い、受け入れていないことこそが格好悪くはないでしょうか。自分を素直に受け入れることが、自己分析をするためには、何よりも大切なことです。順調に出世している時、若くて夢がある時はいいのですが、ある程度の歳になってから出世競争に負け、どん底まで落ち込んでしまうこともあります。その時には、「出世は生きていく上で本当に大事なのか」「自分の努力だけではコントロールできない、その他大勢の評価は重要なのか」という考え方をする必要があります。この考え方を、きれいごとでなく、心の底から受け入れられるには、まず自分がそういう人間だと認めなくては始まりません。人生が思い通りにならずイライラしている自分を見つけたら、「あー、また人に認めてもらいたいと思っているなぁ」と、笑って認めてあげることから、キャリアプランニングは始まるのです。

前のページへ次のページへ
123

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。