日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

ニュースリリース

2024年4月10日
株式会社日立ソリューションズ

国内企業初、Google Workspace の CSE 公式パートナーとして暗号鍵サービスを提供

Google Workspace のデータを第三者に閲覧させないよう秘匿化し、企業のデータ主権を保持

株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、法人向けクラウド型グループウェア Google Workspace の Client-Side Encription (CSE) 機能*1用に暗号鍵サービスを提供する企業として、国内企業で初めてGoogle Cloud とパートナー契約を締結しました。お客さまは CSE 機能により、Google Workspace でやり取りするファイルの内容やメールの本文、Google Meet での音声、画像情報を秘匿化でき、Google Cloud などの第三者に閲覧させないようにできます。日立ソリューションズは、 CSE の利用に必要な「鍵管理ソリューション for Google Workspace 」を4月11日から提供開始します。
  昨今、企業におけるデータ共有とコミュニケーションの基盤は、どこからでも利用できるクラウド型のグループウェアが主流になりつつあります。一方で、グループウェアでは顧客情報や設計情報など機密性の高いデータを取り扱うため、自社の機密データのプライバシーをどのようにして守るかが課題です。
  そこで Google Cloud は、Google Workspace のデータをクライアント側で秘匿化し、Google Cloud を含む第三者から閲覧させないようにすることで、お客さまのデータ主権を守る CSE 機能を強化しています。CSE 機能は、暗号鍵を管理する外部サービスを利用するか、利用する企業自身で鍵管理システムを運用する必要があります。
  日立ソリューションズはこれまで、Google Cloud の販売パートナーとして Google Workspace を提供するとともに、20年以上、社会インフラや企業のセキュリティ対策を支援し、当社独自開発の暗号鍵サービスも提供しています。今後は、暗号鍵サービスで Google Workspace をより安全にお使いいただけるよう支援します。

*1 ファイルの内容やメール、音声・ビデオデータ等をクライアント側で暗号・復号し、クラウドサービスには暗号化したデータを送る技術

図:鍵管理ソリューション for Google Workspace のイメージ図
図:鍵管理ソリューション for Google Workspace のイメージ図

■ 背景

企業のDXが進み、多くの企業でグループウェアのクラウドサービス利用が急拡大しています。各サービスベンダーは、数多くの業務情報を扱うグループウェアを企業が安心・安全に利用できるよう、情報セキュリティ対策に注力しています。
  しかし、日本企業が海外IT企業のクラウドサービスを利用する場合、保管されるデータは他国の法律等の影響を受ける可能性があります。そのため、機密性が高い情報を扱う企業や業界、行政機関などでは、データ主権を脅かされる可能性が懸念されていました。また、国際環境の変化に伴い、世界的にも、経済的な側面で国家安全保障上の課題への対応を強化する考え方「経済安全保障」に注目が集まっています。2023年5月に日本で成立した経済安全保障推進法でも、電力や通信、金融などの重要インフラの安全性確保のため、企業にはサイバー攻撃や情報漏えい対策などが一層求められるようになりました。クラウドサービス利用時の機密保持も重要な項目の一つです。
  この状況を踏まえ、Google Cloud は、日本のお客さまのために、暗号鍵サービスを提供する日本企業のパートナーを探していました。
  日立ソリューションズはこれまで、情報漏洩を包括的に防止する「秘文」シリーズや海外向けブランド「Credeon」で、国産技術によるデータの秘匿化製品やサービスを提供してきました。Google Cloud とパートナー契約を結び、「鍵管理ソリューション for Google Workspace 」を提供することで、蓄積されたノウハウをもとにお客さまが Google Workspace をより安心して利用いただけるよう支援します。

■「鍵管理ソリューション for Google Workspace 」の特長

国内企業で初めて Google Workspace の CSE パートナーとして暗号鍵サービスをご提供します。

1.暗号鍵を日本国内で管理

 CSE 機能は、ファイルの内容やメール、音声・ビデオデータ等をクライアント側で暗号・復号し、クラウドサービスには暗号化したデータを送る技術です。暗号鍵は、日立ソリューションズが提供する本ソリューションのパッケージ製品を使ってお客さま自身で管理できます。また、お客さまのご要望に応じて日立ソリューションズがお客さまの暗号鍵を日本国内で管理するサービスも提供予定です。

2.データセキュリティに長年の実績がある日立ソリューションズがサポート

 日立ソリューションズは長年、情報セキュリティ、制御セキュリティ、クラウドサービス、IoTと多岐にわたる分野で実績を積み上げてきました。日立グループをはじめ、社内外で培ったノウハウをもとに、サービスの導入から運用まで支援いたします。

■ 提供価格(税込)

個別見積

■ 販売開始日

2024年4月11日

■「鍵管理ソリューション for Google Workspace 」のホームページ

■ 日立ソリューションズのセキュリティ事業について

日立ソリューションズは20年以上、社会を支える重要インフラやさまざまな企業のセキュリティ対策を支援し、お客さまの課題に合わせたソリューションを提供してきました。その分野は、情報セキュリティ、制御セキュリティ、クラウドサービス、IoTと多岐にわたります。ホワイトハッカーを擁するセキュリティエキスパートが高度な知識や技術を活用し、コンサルティングからシステム構築、運用・保守、インシデント対応まで、包括的にサポートしてきました。これらのノウハウを基に、サイバー攻撃の侵入・被害を前提として、サイバー攻撃の被害を最小限に留め、事業継続を実現する新しい視点でのセキュリティ対策「サイバーレジリエンス」をはじめとしたソリューションで、企業のセキュリティ対策をトータルで支援します。

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株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 経営企画本部 広報部 [担当:秋山、大鳥]
〒140-0002 東京都品川区東品川4-12-7
E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ Google Cloud、Google Workspace および関連するサービスは、Google LLC の商標です。
※ 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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