特集 いまどきのゴルフ事情
ワーケーションには
ゴルフが一番!
リモートワークが定着したことで、新しい働き方として可能になったのが、ワーケーション。仕事と余暇、すなわちワークとバケーションを両立させる新しいライフスタイルのことです。職場と距離が離れていてもオンライン上で会議や打ち合わせができるため、二拠点居住を選択する人も珍しくなくなってきました。となれば、ゴルファーにとってもありがたい環境になったことは間違いありません。郊外やリゾート地のゴルフ場に滞在しながら仕事もできます。当然、ゴルフ場もそれに合わせたプランを用意してくれるようになってきました。それだけではなく、実は都市部の練習場でも、ワーケーションが可能になっているとしたら、ゴルフ好きとしては、じっとしているわけにはいきませんよね。
サニーCCはワーケーション
プランが充実
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長野県佐久市のサニーカントリークラブは標高1100メートルの高原にあるリゾートゴルフ場。このコースはワーケーション向けの整備を完備しており、リモートワークのための環境が整っています。ワーケーションプランで魅力的なのは2021年にリニューアルオープンした「サニーCCゴルフレンジ」が無料で利用し放題であること。6ホール(PAR23、1,852ヤード)のプラクティスホール(右上の写真)やクロスバンカーからの打撃練習も可能な300ヤード(15打席)のドライビングレンジ、さらにアプローチ、バンカー、パッティングなどの練習エリアも用意されています。ゴルフ以外の設備も充実しており、男性大浴場外に露天風呂と水風呂、貸し切りサウナを新設。さらにガーデンテラス前にはファイヤービット(焚き火台)も設けられています。
大自然に囲まれた非日常の空間でゴルフと仕事を両立させながらすごす毎日。これこそがワーケーションの醍醐味と言えます。
ドライビングレンジに
スタディ&ワーキングブース
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兵庫県川西市のゴルフ練習場「多田ハイグリーン」内にコワーキング施設がオープンしました。スタディ&ワーキングブース、会議やパーティーなどに使えるプライベートルーム、ラウンジと、今の時代にマッチしたリモートワーク対応型の設備が充実しています。「ブースは、仕事で数時間利用される方が多いです。学生さんで休日長時間利用される方もいます。ご夫婦で来店され、ご主人の練習をお待ちの間、奥様がブースをご利用されるケースがありました」と多田ハイグリーンの野原和憲社長。
それでなくてもこの練習場、ドライビングレンジとしての設備も業界トップクラス。全121打席には打ったボールの軌道や飛距離を計測できる最新の弾道計測システムの「トップトレーサー」が導入されています。このほか温水プール付きのスポーツクラブ、温浴施設、バッティングドームにテニスコート、フットサルも満足度の高い施設となっています。
企業をあげてワーケーションに取り組んでいるケースも増えてきました。例えば、山梨県北杜市の小淵沢カントリークラブ。「会社単位でゴルフ場に宿泊されて、会議やワークショップとセットでゴルフを楽しむというスタイルもよくあります」(鵜飼貴之支配人)。小淵沢カントリークラブの周辺には「中村キース・へリング美術館」や「フィッシングエリアやま里」「小淵沢アート&ウエルネス乗馬クラブ」などの関連施設も充実しています。仕事を済ませたら、高原でスポーツと芸術に触れてリフレッシュできるというわけです。その中でも密にならないゴルフが、コロナ禍で見直されていることは間違いないようです。
写真提供:多田ハイグリーン 小淵沢カントリークラブ 清流舎者


















