ニュースリリース

株式会社日立ソリューションズ(本社：東京都品川区、取締役社長：林 雅博／以下、日立ソリューションズ)は、1回の認証で複数の業務システムへのアクセスを実現するエンタープライズシングルサインオン製品 「SRGate(エスアールゲート)クライアントエージェント」に、IDやパスワードなどの認証情報をユーザーのクライアントPCに一時保管する機能を持たせた最新版を7月9日から販売開始します。これにより、ユーザーは、クライアントPCに一時保管された認証情報を利用して複数の業務システムにログインすることができるため、認証情報を一元管理する認証データベース(DB)サーバーの障害発生時にも業務システムを継続して利用できます。また、1台の認証DBサーバーで耐障害性を高めることができるため、複数台の認証DBサーバーによる冗長化構成と比較し、サーバー構築および運用にかかる費用を削減できます。

昨今、企業では、認証を必要とする業務システムが増大し、シングルサインオン環境の導入が進んでいます。シングルサインオン環境は、1回の認証で済むという利便性がある一方で、認証DBサーバーの障害発生時に業務システム全体へのログインが不可になることや、分散拠点などで性能が低いネットワーク回線を利用する場合、ログインの処理に時間がかかるなどの問題がありました。

「SRGateクライアントエージェント」の最新版では、初回ログイン時に認証DBサーバーから認証情報をクライアントPCに一時保管します。そのため、従来業務システムへのアクセスごとに必要であった認証DBサーバーの認証情報へのアクセスが不要となります。
　これにより、以下の3点を実現します。

(1) 障害発生時にも業務システムの継続利用を実現

　1台の認証DBサーバーでの運用の場合、障害発生時でも、ユーザーはクライアントPCに一時保管した認証情報を利用して業務システムにログインすることができるため、業務システムの継続利用が可能です。

(2) 冗長化構成と比較し、サーバー構築および運用にかかるコストを削減

　障害発生時の対策として、複数台の認証DBサーバーによる冗長化構成と比較し、最新版では、1台の認証DBサーバーで耐障害性を高めることができるため、サーバー構築および運用にかかる費用を削減することができます。

(3) 円滑な業務遂行が可能

　最新版では、クライアントPCに一時保管された認証情報で各業務システムにログインできるため、ログインの処理にかかる時間を短縮し、分散拠点などで性能が低いネットワーク回線を利用する場合も、円滑な業務の遂行が可能です。

図. 「SRGateクライアントエージェント」を利用したシングルサインオン環境の構成イメージ

「SRGateクライアントエージェント」は、以下3つの特長を基に、お客様のシングルサインオン環境の構築および管理を行います。

(1) 既存の業務システムの認証画面を改修せずに、容易にシングルサインオンを実現
(2) 指静脈認証やICカード認証との連携によるセキュリティを強化した認証を容易に実現
(3) Citrixで実現するクライアント仮想化環境におけるシングルサインオンを実現