日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

2014年5月28日
株式会社日立ソリューションズ
公益財団法人神奈川県予防医学協会
株式会社ファンケルヘルスサイエンス

健康サービスの開発に有用なPHR基盤の実現に向けた実証実験の実運用を開始
京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区で実施

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)と、公益財団法人神奈川県予防医学協会(所在地:神奈川県横浜市中区、代表理事:土屋 尚/以下、神奈川県予防医学協会)、株式会社ファンケルヘルスサイエンス(本社:神奈川県横浜市中区、代表取締役社長:田多井 毅/以下、ファンケルヘルスサイエンス)は、かねてから準備を進めていた「健康サービスの開発に有用なPHR*1基盤の実現に向けた実証実験」の実運用を5月30日から開始します。

*1:Personal Health Record: 個人健康記録。PHR基盤とは個人が健康情報を自己管理するための情報システム基盤をいう。

現在、疾患の予防・早期発見に向け、健康診断や人間ドックは重要な役割を果たしていますが、一方で、そこで得られる健診情報は個人の健康維持増進のために、さらに有効に活用できると想定されています。
 実証実験では、年に1回受診する健康診断や人間ドックから得られる情報を、個人の同意に基づき健診機関から収集、蓄積する高いセキュリティを前提としたPHR基盤に保管し、個人がスマートデバイスやパソコンを用いて蓄積した健診情報を管理するとともに、自身で健康維持増進に活用するモデルの一つとして、健康診断の結果に応じた健康サービスを検索することができるサービスです。

3社は、本実証実験を通して得られた知見を、個人が健診情報を蓄積し活用する新しい健康サービスのビジネスフレームワークづくりに生かし、健康長寿社会の実現をめざします。
 本実証実験は、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区において、横浜市が推進する「個別化・予防医療の実現」に向けた取り組みの一環として行うものです。


図1:実証実験の概要

■ 実証実験の内容

1. 概要

実証実験期間 2014年4月1日~2015年3月31日
閲覧開始時期(予定) 2014年6月13日から順次
利用規模(予定) 約2,000人
利用者 神奈川県予防医学協会での定期健康診断受診者
本実証実験の企画・運営支援・検討 日立ソリューションズ
PHR基盤の構築と管理体制の検証 日立ソリューションズ
健診機関の連携体制と運用方法の検証 日立ソリューションズ、神奈川県予防医学協会
健康サービスの提供モデルの検証 日立ソリューションズ、ファンケルヘルスサイエンス

2. 利用の流れ

  • 健康診断を受診
  • 健診機関が匿名化した健康診断結果をPHR基盤に保管
  • 利用者がインターネットで閲覧開始
  • 健康診断結果を活用したサービスを利用

3. 健康診断結果を活用したサービスについて

  • 健康診断結果を活用した外来(メタボリックシンドローム、禁煙)の申し込みサービス
  • 検査項目に関連するサプリメントを紹介するコンテンツを提供

4. 実証実験における検証事項

  • 個人が健康維持増進に活用する健診情報蓄積基盤(PHR基盤)の検討

    個人が健診情報を継続的に蓄積し、自身で健康維持増進に活用するために、基盤に必要な要件、個人との同意の取得方法を含めた各機関の連携体制、運用方法を検証します。

  • 健診情報を活用した健康サービスの提供モデルの検討

    個人は自身で健康サービスを受ける事業者を選び、精度の高い健診情報に基づいて、自身にあったサプリメントの提供販売の健康サービスを受けるにあたり、個人の同意に基づいて安全に情報を活用するためのセキュリティや各機関との連携方法、サービスモデルについて検討します。

■ 京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区について

京浜臨海部において、ライフイノベーション分野における国際競争拠点の形成を進めていくため、2011年9月に、神奈川県、横浜市、川崎市の3自治体で、内閣総理大臣に対し、国際戦略総合特別区域の指定を申請し、同年12月に指定されました。
 実現を図る目標を「個別化・予防医療時代に対応したグローバル企業による革新的医薬品・医療機器の開発・製造と健康関連産業の創出」に設定し、国際的な課題に貢献しながら、経済成長とライフイノベーション産業の発展に向けた取り組みを推進していきます。

■ 日立ソリューションズについて

日立ソリューションズは、コンサルティングからシステム開発・構築、運用・保守サポートまでワンストップで提供するソリューションプロバイダーです。ヘルスケア分野ではこれまで、機微情報を匿名化して管理するサービス「匿名バンク」、臨床検査データの解析を行う「Lavolute」、次世代型健診業務トータルサポートシステム「ヘルゼア ネクスト」などの関連事業に取り組んできました。今後は、健康情報の共有化やクラウド化など、各種データの連携を通じ、より高度な健康管理や疾病予防の実現に取り組みます。
 URL:http://www.hitachi-solutions.co.jp/

■ 神奈川県予防医学協会について

当協会は1955年に設立され、以来、幅広い分野で予防医学事業を展開してきました。
 2012年4月には、「広く神奈川県民の疾病の予防や健康の保持増進を図るため、各種検診・検査・健康診断とその結果の資料及び医学知識に基づいた予防医療活動を行う」との内容で、神奈川県より公益財団法人の認定をいただいています。これからも、私たちは医学・技術等の研鑽に努め、総合健康支援機関として「真に価値のある総合健康支援サービスの創造」と「健康長寿社会」の実現をめざし、神奈川県民の健康の増進と福祉の向上に寄与していきます。
 URL:http://www.yobouigaku-kanagawa.or.jp/index.html

■ ファンケルヘルスサイエンスについて

ファンケルヘルスサイエンスは、サプリメントや発芽米、青汁などをはじめとする健康食品や栄養食品の販売を行っています。体に効率よく届け、働かせるという「体内効率」設計を追求した、ビタミン、ミネラルといった体に必要不可欠な栄養素や、生活習慣病に着目したサプリメントにより、お客様一人ひとりの生涯にわたる健康づくりを科学的にサポートすることで、「グッドエイジング(=心身ともによりよい状態が続くこと)の実現」をめざします。
 今後は、予防医療の観点から健康を捉え、医療機関とも連携し、科学的根拠に基づいた製品開発を推進するほか、健康サポート体制を強化していきます。
 URL:http://www.fancl.jp/about/fancl/health.html

<実証実験に関するお問い合わせ先>

URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/   Tel:0120-571-488

<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:ブランド・コミュニケーション部 広報・宣伝グループ
担当:槇田
TEL:03-5479-5013  E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ 匿名バンク、Lavolute、ヘルゼア ネクストは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

AdobeReader

PDFファイルをご覧いただくには "Adobe Reader"が必要です。
最新版はAdobe社のWebサイトよりダウンロードできます。(無償)