高速ロードバランサーA10 Networks Thunder/AXシリーズ
高いコストパフォーマンスを実現した先進の負荷分散装置 & セキュリティゲートウェイ。
このようなお悩みはありませんか?
- 課題
- 解決
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負荷分散装置を探している。柔軟で高度な機能を備え、しかもコストパフォーマンスに優れた製品が欲しい。
A10 Thunder は、aFlexによる負荷分散のカスタマイズなど高度な機能を備え、かつほとんどの機能は標準提供されます。コストパフォーマンスの良さが売りです。
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SSL暗号通信を可視化してセキュリティ検査をしたい。性能やコストで納得できるソリューションを探しているのだが。
A10 Thunder は、SSL暗号通信を復号・可視化して、マルウェアチェックや他の複数のセキュリティ製品での効率的な検査を可能にします。強力なSSLチップを搭載した性能も強みです。
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Office365などのクラウドサービスを導入したが、プロキシなどネットワークの応答性が低下して困っている。
A10 Networksでは、DDoS防御としてThunder TPSとThunder CFWの二つの製品を提供。Thunder TPSはキャリアやサービスプロバイダ向けの本格派、Thunder CFWはDDoS防御にFWやWAFなどを統合したコストパフォーマンスの良いモデルです。
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Amazon Web Services (AWS) やMicrosoft Azureなどのクラウドサービスで使える実用的なトラフィックコントローラは無いものだろうか...
実績あるThunderを仮想環境で利用できるvThunderに加え、DevOpsなどアジャイルなアプリケーション開発に最適なLighting ADCを選択できます。
A10 Networks Thunder シリーズ 概要
ThunderシリーズはA10 Networks社が負荷分散装置(ロードバランサー)として開発したハードウェア・アプライアンスですが、現在では多くのセキュリティ機能を統合したゲートウェイ製品に成長。
クラウド利用を制御しSSLインターセプトも可能な次世代プロキシとして、またDDoS防御やアプリケーション可視化も備えたファイアウォールとして活用されています。
仮想環境用のvThunderなど派生製品も充実。価格を抑えながら、ASICを多用した高性能なハードウェアと、柔軟で多機能なソフトウェアを兼ね備えた製品です。
クラウド時代に求められる通信制御とセキュリティを提供
クラウド時代とは、企業の情報システムにMicrosoft Office 365 やGoogle Workspace 、Amazon Web Service(AWS)などのクラウドサービスが活発に利用される時代です。
企業内システムとクラウドを連携するためには、かつてとは次元の違う柔軟な通信制御やセキュリティが必要とされます。
A10 Thunderは、負荷分散(高度な通信制御)と次世代プロキシ(高度なセキュリティゲートウェイ)の機能をあわせ持ち、クラウド時代の要求に応えます。
ロードバランサとして
サーバー側に設置するサーバー負荷分散装置として、万全の機能とコストパフォーマンスを提供します。
- L2構成/L3構成/ワンアーム構成、L4LB/L7LB、セッション維持
- 自身の8台までの冗長構成と並列アクティブ稼働
- aFlexスクリプトによるトラフィック制御のカスタマイズ
- 複数のクラウドサービス上やオンプレで連携稼働 (vThunder、Harmony Controller)
- 通信キャリアやサービスプロバイダで多くの実績を持つ高性能と信頼性
次世代SSLプロキシとして
クライアント側のセキュリティゲートウェイとして、クラウド時代に必要な機能と性能を提供します。
- SSL復号化プロキシ
SSL/TLS暗号を復号/再暗号化します。復号した通信を他のセキュリティ製品と連携して検査し(L2/L3/ICAP接続)、ログを取得します。 - 高度な通信制御(クラウドアクセスプロキシ)
IPアドレスやURLによって、上位プロキシ、一般インターネット、各種クラウドサービスなどへ通信を振り分けます(クラウドサービス向け通信のブレークアウト)。 - テナント制御
クラウドサービス利用時、自社アカウント以外への接続を禁止し、情報漏洩を防止します。 - 次世代SSLプロキシに必要とされる性能とセキュリティ
多量の同時セッション処理能力や、全SSLの暗号化/復号化を処理するパフォーマンスを備えます。
L4FWを標準装備し、オプションでURLカテゴリーフィルタ、L7FW(アプリケーションファイアウォール)機能なども装備可能です。
※本ページではTLS暗号も含め「SSL」と簡略化して記述しています。
A10 Networks Thunder シリーズ の代表的な製品
Thunder CFW
A10 Networks社の中核製品です。ロードバランサとしての機能と次世代SSLプロキシとしての機能を一台で提供します。
- エントリモデルから、スループット300Gbpsを超える大規模システム向けモデルまで幅広いラインアップ
- SSL専用チップやネットワーク専用チップなどASICやFPGAを多用した高パフォーマンス
- ほとんどのモデルが1Uの薄型サイズでありながら、高いポート密度を実現
Thunder CPE
中小規模拠点のプロキシ/セキュリティゲートウェイにフォーカスしたエントリモデルのハードウェア・アプライアンスです。
- インターネットへのゲートウェイとしての機能を装備
クラウドアクセスプロキシ、L7FW(アプリケーションファイアウォール)、テナント制御機能を装備し、拠点のセキュリティを確保します。 - 中小規模拠点に導入しやすい経済性
Thunderハードウェアアプライアンスの中で最も低価格です。 - 分散システムへも発展可能
中央拠点に上位アプライアンスや統合管理ソフトのHarmony Controllerを導入し、一元管理やクラウドサービスの利用状況分析も可能。
Thunder TPS
Thunder CFWのDDoS防御機能を専用製品として高度化。パケットアノマリチェック、ブラック&ホワイトリスト、認証チャレンジ、レートリミット、プロトコルアプリケーションチェック、などの技術によってDDoS攻撃を防御します。一般企業向けの廉価なモデルから、300Gbpsをカバーし8台までクラスタ可能なハイエンド機まで豊富なラインアップを揃えます。中~上位モデルでは、独自のFTA(Flexible Traffic Accelerator) FPGAによりDDoSを高速にドロップするほか、SPE(Security and Policy Engine)、L2/L3 ASICなどハードウェアチップを多用して高速化を実現しています。
vThunder
ハードウェアアプライアンスであるThunder製品をソフトウェアの仮想アプライアンスとして提供するものです。負荷分散やSSLゲートウェイとして完成度の高いThunderの機能を Amazon Web Services (AWS) や Microsoft Azure などのクラウドサービス上で活用できます。もちろんVMware、KVM、Xen、Hyper-Vなどの独立した環境やプライベートクラウドでも利用可能です。
そのほかの製品
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Thunder ADC/CGN
Thunder CFWの一部の機能を省略し、ADC(負荷分散)、CGN(IPV6移行回り)の機能に絞った製品。
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Thunder SSLi
Thunder CFWの一部の機能を省略し、SSLインターセプト(SSLプロキシ/SSL可視化)の機能に絞った製品。
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Lightning ADC
Amazon Web Services などのクラウド環境でのアプリケーション構築に最適なソフトウェア型のトラフィックコントローラです。オーソドックスなサーバー負荷分散に加え、アジャイルな開発サイクルに必要なアプリケーションの可視化や制御をサポートします。
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Harmony Controller
複数のA10製品を統合管理し、通信やアプリケーションの可視化や分析・制御を行います。A10 Networks社がクラウド上のSaaSとして提供するほか、アプライアンスやソフトウェアなどさまざまな形態で提供されます。
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aGalaxy
複数のThunder製品を集中管理するためのハードウェア・アプライアンス/ソフトウェア製品。
A10 Networks Thunder シリーズ が
提供する主なソリューション
負荷分散・ADC
アプリケーション・デリバリ・コントローラとして、さまざまな負荷分散やトラフィックのコントロールを行います。サーバー負荷分散、回線負荷分散、グローバル負荷分散、ファイアウォール負荷分散、利用者自身のスクリプティングによる柔軟な負荷分散(aFlex)、アプリケーション高速化、マルチテナント、高度なヘルスチェック、SSLアクセラレーション、ユーザー認証、クラスタリング、など万全な機能を備えています。
- Thunder ADC
- Thunder CFW
セキュリティ・ゲートウェイ
Thunder CFWは従来のファイアウォールやUTMのポジションに導入し、高度なセキュリティとトラフィック制御を実現することが可能です。L4/L7ファイアウォール、IPSecVPN、DDoS防御、WAF、プロキシ、URL/IPフィルタ、などを自身のセキュリティ機能として提供する上、ICAP(Internet Content Adaptation Protocol)による他のセキュリティ製品との連携、SSLインターセプト(SSLプロキシ/SSL可視化、詳しくは次項参照)、ファイアウォールやプロキシ/各種サーバー/回線の負荷分散などを統合的に提供します。
- Thunder CFW
SSLオフロード(SSLアクセラレーション)
Webサーバーの前段に設置し、サーバーのSSL負荷を軽減します。サーバー負荷分散と統合して動作、SSL通信に対し、復号後の平文を参照し、高度なレイヤー7負荷分散を実現します。最新のECC(Elliptic Curve Cryptography、楕円曲線暗号)やPFS(Perfect Forward Secrecy、将来に亘る秘匿性)暗号を高速に処理し、全SSL時代のWebシステムを支えます。
- Thunder ADC
- Thunder CFW
SSLインターセプト(SSL復号化プロキシ/SSL可視化)
今、企業の通信はほぼ100% SSL暗号化されており、多くのマルウェアや攻撃がそのSSL暗号を隠れ蓑にしています。にもかかわらず既存のプロキシなどの多くのセキュリティ機器は暗号化された通信のセキュリティを十分検査できません。
A10 Thunderはプロキシとして動作しながらSSLを復号化し、平文をセキュリティ機器に送ることで暗号通信へのセキュリティ施行を実現します。
- 柔軟な構成
A10 Thunderは透過プロキシとしても明示プロキシとしても動作できます。セキュリティ機器とはL2、L3、ICAP、などで接続。柔軟な構成が可能です。 - システムコストの削減
強力なA10のSSLエンジンによって複数機器に平文を送ることで、トータルのシステムコストを削減できます。
- Thunder SSLi
- Thunder CFW
クラウドアクセスプロキシ
クラウドサービス向けのトラフィックを既存プロキシからブレークアウトします。
- 既存プロキシのセッション負荷低減
これにより、システムの応答性向上、トータルコストの低減を実現します。A10 Thunderは、クラウドサービスに適合した大容量の同時セッション処理能力を備えています。 - 通信経路振り分け(クラウドサービス向け通信のブレークアウト)
一般インターネット向け、クラウド―ビス向け、など通信を複数の経路に柔軟に振り分けできます。 - プロキシ機能
認証、ログ取得、名前解決、セッション分割などプロキシとして動作しますので、既存プロキシを置き換える導入も可能です。 - URLによる制御
URLによる宛先振り分けは、IPアドレスによるよりも柔軟性、正確性に優れます。
- Thunder ADC
- Thunder CFW
- Thunder CPE
ローカルブレークアウト
支社など、中央でない拠点からクラウドサービスへの通信を直接インターネットにブレークアウトします。
- 中央とWANの負荷軽減
中央のプロキシや拠点間回線の負荷を軽減し、システム規模とコストの上昇を抑えながら、拠点端末の応答性も向上できます。 - セキュリティの確保
ローカルブレークアウトはセキュリティとトレードオフになり勝ちですが、プロキシやFWとして働くA10により、必要なセキュリティを確保できます。 - 独立した中小規模事業者様にも
アプリケーションファイアウォールやプロキシを一体化したエントリモデルの840CPEなら、インターネットへのゲートウェイとして低コストで高いセキュリティを実現できます。テナント制御の施行も可能です。
クラウドサービスのテナント制御
(アカウント制御によるセキュリティ向上)
クラウドサービス導入時に、情報漏洩などのセキュリティリスクを抑えます。
企業がクラウドサービスを導入すると、社員が私用や他社テナントのIDを持っていれば会社からそれらのアカウントにログインできてしまう、という状況が発生し、テナント間で情報のコピーが可能になってしまいます。
これを防ぐには、ThunderによってSSL暗号通信をインターセプトし、HTTPヘッダーにアクセス制御のための文字列挿入などを行います。
- Thunder CFW
- Thunder CPE
Windows Update の負荷軽減
Microsoft Windows 10 では大きな更新ファイルが定期的にダウンロードされ、業務通信を圧迫してしまう場合があります。 A10 のクラウドプロキシ機能を応用してWindows Update通信を識別し、通信を振り分けたり、Windows Update通信の時間帯をコントロールしたりすることが可能です。Windows Update自体でも帯域の制限や配信の最適化などの機能が提供されますが、多くのクライアントを適切に管理するなどの運用負荷が想定されます。A10によるゲートウェイ型一括制御は運用負荷やTCOを削減する有効なソリューションと考えられます。
- Thunder ADC
- Thunder CFW
日立ソリューションズが提供する A10 Networks Thunder を含む総合的なソリューション
モバイルデバイスを含めた端末の統合管理とテナント制御
Microsoft Office 365 などのクラウドサービスが普及すると同時に、社外のモバイルデバイス(PC、スマホ、タブレットなど)から社内へ、また社内を経由してクラウドサービスへ、といったアクセスの必要性も増加しています。情報セキュリティの観点からは、以下を満たすことが求められます。
- 適正なモバイルデバイスからの接続だけを許す。
- 会社のデバイスを使って、他社や私用のクラウドサービスに接続することを禁じる。
A10 Thunderのテナント制御と、MobileIron社のMDM(モバイルデバイス管理)を組み合わせることで、これらを効果的に実現します。単にセキュリティ要件を満たすだけでなく、プロキシとしてのA10 Thunderがクラウドサービスや一般的なインターネットへの通信を最適に経路コントロール。またMobileIron Cloudはテナント制御時に必要となる端末への証明書の配布管理を自動化します。
MobileIron は、許可された端末のみ接続許可
MobileIron は、外部から社内への通信のゲートウェイとして働き、適正に管理されたモバイル端末からの接続だけを許します。通信はすべてVPNで守られます。通信先についても、社内サーバー、またA10を経由してのクラウドサービスなど、許可や制限が可能です。
Thunder CFW は、許可された先へのみ接続許可
Thunder CFW は、モバイルおよび社内の端末からクラウドサービスへの通信のゲートウェイ(プロキシ)として働きます。一般に、クラウドサービス向けの通信はすべてSSL(TLS)化されていますが、Thunder CFWは、必要に応じて通信のSSLを復号し、ヘッダに制御情報を挿入するなどしてテナント制御を行い、社員が他社や私用のクラウドサービスにアクセスすることを防御します。
MobileIron Cloud は、端末管理を容易に
MobileIron Cloud は、デバイスの管理をクラウド上で提供するサービスで、デバイスに配布する証明書を管理したり、デバイスに自動配布することが可能です。これは、クラウドでなくオンプレミスのサーバーとして稼動させることも可能です。
- Thunder CFW
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最終更新日:2021年3月16日