横河レンタ・リース株式会社様 情報漏洩防止ソリューション 秘文の導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

情報漏洩防止ソリューション 秘文の導入事例

横河レンタ・リース株式会社様

ハードディスクの暗号化でノートPCの盗難や紛失によるリスクを守る

横河レンタ・リースは、1987年に創業しレンタル事業とソリューション&コンピュータ事業を2本の柱として事業を成長させてきた。レンタル事業では、資産は『“所有” から“活用” へ』というコンセプトで、計測器からコンピュータに、マイクロプロセッサ開発支援装置まで、最新鋭機器をラインアップしている。また、ソリューション&コンピュータ事業では、各種システム設計から構築まで、顧客の業務に最適なソリューションを提供している。一方、社内では情報漏洩防止のために「秘文」シリーズを導入し社外に持ち出されるノートPCの情報保護だけではなく、レンタルサービスへの展開も行っている。

この事例に関するソリューション・商品

情報セキュリティリスクを最小限に

増成康浩 氏マネジメントサポート本部 情報システム部システムサポート課 課長
増成康浩 氏

レンタル事業とソリューション&コンピュータ事業を中心にビジネスを展開する横河レンタ・リースでは、東京にある本社を中心として全国で事業を展開している。創業から20周年を迎えた同社では、Pマークの取得をはじめとして、品質マネジメントシステムのISO9001や、(財)日本適合性認定協会と(独)製品評価技術基盤機構のISO/IEC17025など、品質と技術において国際レベルの認定を得ている。そうした品質や安全に対する取り組みの一環として、2003年から情報セキュリティへの対策も積極的に推進してきた。
その経緯について、情報システム部システムサポート課の増成康浩課長は、次のように話す。

「情報セキュリティ委員会を発足し、Pマーク取得に向けた取り組みと並行して、情報システムにおけるセキュリティリスクに関する洗い出しを行いました。その結果、どのような対策が必要になるのかを検討し、それに適した製品やソリューションをリサーチし検証も行ってきました。そうした取り組みの中で、社外に持ち出されるノートPCの盗難や紛失によるビジネスのリスクを最小限にとどめるために、ハードディスクの暗号化が必要だという結論に達したのです」

同社では、約200名の営業担当者が全国で活動している。そのほとんどの社員が、B5サイズのノートPCを持ち歩き、客先でのプレゼンテーションや電子メールによるコミュニケーションに活用している。顧客のリクエストに迅速かつ確実に対応するために、営業担当者にとってノートPCは必須の道具なのだ。

高性能と信頼性の高い国内ブランドとして選択

山田宏幸 氏マネジメントサポート本部 情報システム部システムサポート課
山田宏幸 氏

システムサポート課では、ハードディスクの暗号化という解決策の他に、コストをかけずに盗難や紛失にあったノートPCのデータを守る方法がないかも検討してきた。その検討の内容について、情報システム部システムサポート課の山田宏幸氏は、次のように話す。

「BIOSによるパスワードロックや、OSによるファイルの暗号化も検討してみました。PCやOSの標準的なセキュリティ機能を利用できれば、新たなコストをかけずに、第三者の手に渡ったノートPCのデータを保護できると考えたのです。しかし、これらの方法を検討した結果、ハードディスクのデータは守りきれないと分かりました」

BIOSのパスワードやOSによるファイルの暗号化は、そのハッキング方法がインターネットで公開されていたり、パスワードを破るツールが出回っていることから、ノートPCが盗難や紛失にあったときに、データを悪用されてしまう危険性があるという。それに対して、ハードディスクの暗号化は情報漏えいの防止にとって、最も効果的で安全な対策だと判断が下された。

「製品の選定にあたっては、数社の暗号化製品を検証しました。その結果、基本性能や使い勝手に加えて、市場シェアやサポート体制、そしてブランド力や信用力といった観点で、日立ソフトの秘文AE Full Disk Encryptionに決めました」と増成氏は選択の理由を振り返る。

製品の選定にあたって、性能面でシステムサポート課が配慮した点は、暗号化ソフトの導入によって、PCのレスポンスや処理速度が劣化しないことだった。

「営業の現場からも、導入にあたっては『PCが遅くなったりしないのか』という問い合わせがありました。しかし、秘文には性能の低下などがほとんど感じられなかったので、安心して導入を推進できました」と山田氏は評価する。導入にあたっては、土曜日にシステムサポート課が営業所に出向いてインストール作業を行ったり、金曜日の夜に送ってもらったノートPCを月曜日の朝までに戻すなど、現場の業務に支障をきたさないよう最大限の配慮を行った。その結果、200ライセンス分の秘文AE Full Disk Encryptionが、社外に持ち出されるすべてのノートPCにインストールされた。

秘文への高い評価がレンタルサービスの展開に

高橋慶子 氏レンタル営業本部 コンピュータレンタル事業センタ コンピュータ営業推進課 企画グループ グループリーダ
高橋慶子 氏

横河レンタ・リースのレンタル営業本部では、秘文のセキュリティ性能を高く評価して、秘文シリーズを社内に導入しただけではなく、日本初となる秘文のレンタルサービスも提供している。サービスが開発された経緯について、コンピュータレンタル事業センタ コンピュータ営業推進課の高橋慶子グループリーダは、次のように説明する。

「レンタルというと、機器だけを貸し出すビジネスだと思われがちですが、私たちの使命は、お客様に利便性と安心を届けるサービスだと思っています。秘文による情報漏えい防止ソリューションのレンタルは、短期間のレンタル機器に対しても、安心と安全に配慮したサービスになっています。当社の情報システム部門で検証し、Q&A対応やVer.UPなど保守も提供していますから、自信をもってお勧めできるサービスです」

レンタルサービスとしても展開する秘文の社内導入にあたって、営業担当者が持ち歩くノートPCには、秘文のシールが貼られた。

「秘文のシールは、システムサポート課でソフトを導入したことを示す目的で貼りました。しかし、結果として当社が情報漏えいに対して取り組んでいる姿勢をお客様に示す効果になっています。今回は、社外で利用するノートPCの盗難や紛失による情報漏えいを予防するために秘文を導入しましたが、今後もさらなるセキュリティ対策に向けて、社内の教育やモラルの向上も含めて、取り組んでいきます」と増成氏は今後の抱負について語った。

この記事はアイティメディア株式会社発行「月刊アイティセレクト」2007年11月号掲載の編集記事を転載したものです。

※本文中に記載されている会社名、製品名、サービス名は、一般に各社の登録商標または商標です。

横河レンタ・リース株式会社

「お客様のビジネス効率を高めるために」レンタル事業とソリューション&コンピュータ事業を2本の柱とし、 さらに固有の技術サービスを加えて、産業・社会のマザーツールである計測器とコンピュータをベストな形で提供している。

URL:http://www.yrl.com/

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