株式会社全労済システムズ様 人事総合ソリューション リシテア シリーズの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

人事総合ソリューション リシテア シリーズの導入事例

株式会社全労済システムズ様

社員数約260名の環境で、[就業情報管理][作業工数管理][HCM]を実現。

全労済を情報システム分野で支えるシステムエンジニアリング企業、株式会社 全労済システムズ。
今回は、その社員数約260名の環境に、リシテアJob/Cost、Careerを導入し、[就業情報管理][作業工数管理][HCM(Human Capital Management)]をまとめて実現した事例のご紹介です。

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従来からの課題

紙ベースの管理が中心で、情報を有効活用できていない状態。

金子 整 氏執行役員
金子 整 氏

全労済システムズでは、数年前から人事情報管理にパッケージソフトを導入していましたが、就業情報/作業工数の管理は紙ベースで行っていました。具体的には…

  • 人事情報
    業務経験や異動歴を記録していましたが、閲覧・再利用が容易な状態ではなく、人材の育成・開発への活用は実現できていませんでした。
  • 就業情報
    勤務票に社員一人ひとりが手書きで記入し、収集した勤務票のデータは、Excelシートへ手作業で入力。マクロ、Visual Basicを用いて集計・エラーチェックなどを行っていました。しかし、集計に時間がかかるため、勤務状況の把握が困難になっていました。
  • 作業工数
    各社員の作業実績を、自社構築のシステム内に記録。しかし、構築からかなりの期間を経ていたため、メンテナンスに大きな手間がかかっていました。

「これでは、作業効率が非常に悪い。手作業を減らしたい。情報をきちんと一元管理し、有効活用したい。そんなことを考え、人事情報、就業情報、作業工数について、さらには人材の育成・開発まで含め、まとめて取り組むことになったのです」(金子氏)

選定のプロセス

目的・要望に合う唯一のパッケージとして、リシテアを選定。

プロジェクトは、Web、展示会を中心に情報収集を開始。同時に、自社内での開発についても検討しました。

西 里恵 氏経営管理本部 総務部 次長
西 里恵 氏

「自社開発の場合、スキルアップやノウハウの蓄積にもつながりますが、時間とコストが多くかかります。また、当時の私たちは日々の業務に追われ、人手が足りない状況でもありました。すでに実績のあるパッケージであれば、経験・ノウハウが含まれているはずなので、効率的かつスムーズに適用できるはず。そう考え、パッケージ製品を導入することにしました」(金子氏)

パッケージ選定にあたっては[就業情報管理][作業工数管理]、そして人材の育成・開発につながるアセスメントとスキル管理を実現する[HCM(Human Capital Management)]という3つの目的を果たすツールの選定に取り組んでいきました。情報収集は、さらに進み、各製品の事例収集やセミナーなどにも参加しました。

「いろいろ調べて分かったのですが、[就業情報管理][作業工数管理][HCM]をまとめて実現するパッケージというのは、ほとんどないんですよね。特に[HCM]については、外部に委託する形のアセスメントサービスや、総合的な人事システムとしてHCMの機能を持ったものはあったのですが、ITSS(ITスキル標準)ベースで一定程度のアセスメントができて、自社の運用に合わせてフィットしていけるのは、リシテアCareerだけだったように記憶しています」(金子氏)

「[就業情報管理][作業工数管理]について言えば、リシテアJob/Costは、他の勤怠管理システムに比べてシンプルで使い勝手がいちばん良いと感じました。これなら、みんなが導入後すぐに使えるようになるはずだと。
それから、もう一点。こういうシステムは、収集・集計したデータを最終的には給与計算システムへ引き渡すことが、重要な役割の一つになります。その連携の仕組みはどうなっているのか?今後、社内制度の変更があったとき、法改正があったとき、取引銀行が替わった場合など、どうなるのか?そういったケースにデータの受け渡しの仕組み上、対応が難しいシステムもあったのですが、リシテアJob/Costについては、きわめて柔軟性が高い仕組みであることが分かり、また導入後も継続的に日立ソリューションズの全面的なサポートを受けられるとのことで、長期にわたって安心して利用できそうだという印象を持ちました」(田原氏)

こうしたプロセスを経て、候補となるパッケージは、かなり早い段階で、リシテアJob/Cost、Careerに一本化。そのままスムーズに選定されました。

導入時の取り組み

Job/CostはQ&A形式の確認から、Careerは[HCM]への考え方から。

田原 拓也 氏経営管理本部 総務部 総務経理課 課長
田原 拓也 氏

構築は、[就業情報管理][作業工数管理]を担うリシテアJob/Cost担当、[HCM]を担うリシテアCareer担当という2チームに分け、並行して進めていきました。

「Job/Costに関しては、現行の業務が明確にあったこともあり、とてもスムーズに進めることができました。日立ソリューションズのSEの方と、Q&A形式のような確認を行えば、次の打ち合わせでは具体策が提示され、私たちがやるべきことも明示されていました。こうしたやりとりからも、経験が豊富であること、数をこなしていることが分かりましたので、不安や問題はほとんどありませんでした」(金子氏)

「Careerについては、当社がやりたいことを実現するために世間一般ではこういうことをやられていますよ、ということを日立ソリューションズからアドバイスをもらいながら進めていきました」(田原氏)

「Careerは、評価制度の部分についてカスタマイズを実施しました。中期的な育成計画と単年度の目標と評価、それぞれをどう管理していくか、その方法などに当社独自の仕組みを反映させています。
過去のシート、履歴データを、連携フォーマットに合わせて加工して移行する作業は大変でした。SEの方には、作業効率化のためのバッチファイルをつくってもらったり、研修管理に関して様々な提案や説明資料の作成をサポートしていただいたり、いろいろな面で協力していただきました」(西氏)

構築が終盤に差しかかる頃には、それぞれの使い方について、社内説明会を実施。プロジェクト開始から約1年後にはJob/Cost、Careerのカットオーバーを迎えました。

導入後の効果

[就業情報管理][作業工数管理][HCM]の管理レベルを向上。

リシテアJob/Cost、Careerの導入により、本社から各拠点まで、Webブラウザさえあれば利用でき、[就業情報管理][作業工数管理][HCM]を実現できる環境をつくりあげることができました。

「Job/Costに対する各社員の評価は、当初、紙ベースの頃のほうが良かったんじゃないか?といった意見もあったのですが、現在では紙は考えられない、と言われています。
人事・総務の立場で言うと、紙からデータ入力する手間がなくなりましたし、正確性もアップしているので、従来の仕組みに比べれば、とても大きな効果を上げています。給与計算担当の作業量として、1人月近い数字は削減できたはずです」(田原氏)

「スタッフを管理する立場も、大きく変わりました。従来、日々の勤務情報は、毎日データ入力していたものの、集計については1ヵ月単位。それがJob/Costの導入により、1日単位で勤怠の状態や、作業工数 の状況を、ほぼリアルタイムに把握し、管理できるようになりました。これに伴い、マネージャーの管理意識も向上していくはずです」(金子氏)

[HCM]については、Career導入により、社員一人ひとりが、自分のスキルを診断・把握し、スキルアップやキャリア開発の計画を立て、資格取得などの履歴を記録する仕組みを実現しました。

「Careerを効果的に使えるようになるには、まだ少し時間がかかりそうなので、具体的な成果が出るのも先になると思います。ただ、こうしたデータが一元管理できているので、業務経験や異動経歴など、人事異動の際に必要な情報などはすぐに閲覧し、CSVとして取り出せるようになりました。年度末の統計資料の作成なども容易ですね。以前使用していたパッケージ製品では、かなり面倒な作業でしたので、本当に助かっています」(西氏)

「[就業情報管理][作業工数管理][HCM]は個別に見ても、トータルに捉えても、管理のレベルが間違いなく上がりました。あとはマネージャーとスタッフのそれぞれが、より理解を深めていけば、有効に使いこなしていけると考えています」(金子氏)

その後、Job/Costは就業規則(時間有休)変更への対応、インターフェイスの操作性向上など、Careerは情報閲覧権限の変更など、若干の追加カスタマイズを実施。より使いやすく、効果的なシステムへと進化を続けています。

今後の展望

さらなる課題の解決へ向け、一つ一つを整理し、計画的に実現。

[就業情報管理]における当面の課題は、就業時間の単位変更を予定しています。

「こうした社内の規定変更に加え、法改正などにも対応が必要になるので、リシテアJobにどうやって反映していくか、日立ソリューションズと連携し、取り組んでいくことになるでしょう」(田原氏)

「Costによる[作業工数管理]については、今後どううまく活用して、仕事の管理、要員の管理に活用していくか、がポイントですね。有効な情報を発信したり、注意勧告であったり…そういったことも、まだまだ考えられる余地があると思います」(金子氏)

「[HCM]については、今回Careerを導入したことで、今まで見えなかったことが見えるようになり、取り組むべき課題が浮き彫りになってきました。キャリア開発については、ITSSベースのキャリアゴールやアセスメントと、ITSSとは別の自社固有スキルの診断の仕組みについて、現場で求められるスキルの実態、キャリアと今一度突き合わせて、改善を図っていきます。課題を一つ一つ整理し、計画的に取り組み、キャリア開発やスキル管理のあるべきカタチを築いていきたいと考えています」(西氏)

「リシテアJob/Cost、Careerは、しっかりとしたコンセプトを持つ完成度の高いシステムだと思います。また、サービスにあたるSEの方も、プロフェッショナルであることを実感させてくれます。おかげさまで、多くの課題はクリアすることができました。ですが、まだ、取り組むべき課題はいくつもあります。これからも、ぜひ、いろいろな面で力になっていただきたいですね」(金子氏)

株式会社 全労済システムズ[Zenrosai Systems Co., Ltd.]

全労済(正式名称:全国労働者共済生活協同組合連合会)より100%の出資を受け、契約件数3454万件、総資産3兆470億円(※)を保有する全労済を、情報システム分野で支えるシステムエンジニアリング企業です。安心・安全な情報処理システムの構築と運用で、全労済の共済事業を支えています。

2011年6月には、共済協同組合の大同団結による、組合員の助け合いの輪の拡大を目的とした全労済、自治労共済の事業統合にともない、六番町センター(株式会社自治労システムズの情報サービス業務)を設置しています。
※2011年8月時点

本社所在地 東京都八王子市別所2-39-1 株式会社 全労済システムズ[Zenrosai Systems Co., Ltd.]
設立 1973(昭和48)年5月
代表取締役社長 湯浅 義信
社員数 255名(2011年9月時点)
事業内容 コンピュータセンター運用管理、ネットワークシステム構築、オープンシステム構築、メインフレームコンピューターのシステム設計・開発・保守、システムエンジニアリング、パッケージソフトの保守
URL http://www.zs-net.co.jp/

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本事例の内容は公開当時のものです。

最終更新日:2012年9月19日