デジタルマーケティングソリューション ポイント管理システム PointInfinityの導入事例
株式会社肥後銀行様貯めて・使えるコインサービスを実現し、会員23万人突破。新たな顧客価値を創り出して、選ばれる銀行へ
熊本県を拠点とする肥後銀行は、若年層の獲得と預金獲得に向け、旧ポイントサービスを刷新し、「PointInfinity」を基盤としたコインサービスを展開。アプリ登録や口座開設などの取引に応じてコインが貯まり、地域・共通ポイントに交換して使える仕組みを構築しました。リリースから約4カ月で、コインを利用できる会員数は23万人を突破し、地域の企業や団体との連携を通じて、顧客価値と接点の拡大を進めています。
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背景
預金獲得と若年層開拓に向けサービス刷新
デジタルマーケティング部 マーケティング企画推進グループ 企画役代理緒方 歩 氏
熊本県熊本市に本店を置く株式会社肥後銀行は、「その地域にどんな銀行があるかによって地域の未来が変わる」という覚悟と気概を持って、地域密着型の多様な金融サービスを展開。「うるおいある未来のために。」というブランドスローガンのもと、地域のよりよい未来のために、地域とお取引先とをつなぐハブとなり、未来を担う若い世代の輝く場の創出をめざしています。
2024年3月には、口座残高や入出金明細をスマホで手軽に確認できる「ひぎん通帳アプリ」をリニューアルし、より便利に使える「肥後銀行アプリ」のサービスを開始。さらに2025年には、地域決済アプリ「くまモン!Pay」の取り扱いを開始するなど、非対面の個人のお客さま向けサービスの拡充や地域経済の活性化に取り組んできました。その背景には、少子高齢化や金利上昇が進む中で、顧客獲得競争が激化している現状があります。
「少子高齢化が社会問題化し、若年層の絶対数が減少している中で、個人のシェア拡大・維持が重要です。また金利上昇局面において、銀行として粘着性の高い預金を集めていくことも大きな経営課題のひとつです。ネット銀行が台頭する中、地銀各行もアプリや決済などさまざまなサービスを拡充し、お客さまに選び続けられるための工夫でしのぎを削っています」(緒方氏)
このような背景のもと、同行は個人向けサービスの拡充・差別化を図るため、旧ポイントサービスの全面リニューアルを決断しました。
旧ポイントサービス「わくわくクラブ®」は、取引内容に応じて毎月判定されるポイント数により、ATMの時間外手数料が無料になる、貸金庫利用料金が割引になるといったステップ型の特典が提供されるものでした。
「それはそれで有難いというお声はいただいていましたが、時代はどんどん変化していきます。お客さまのニーズに受動的に応えるだけでなく、お客さまにとっていかに最良かつ最適なサービスを提供できるかという観点で既存の仕組みを再構築する必要があると判断したのです」と隈元氏は説明します。
取り組み
柔軟な提案と高い信頼で、新たな基盤を採用
デジタルマーケティング部 マーケティング企画推進グループ隈元 雄基 氏
同行は2023年頃から、開発中であった「肥後銀行アプリ」をサービスフロントとする形で、ポイントサービスの見直しに着手。「当時、少し前からポイ活という言葉が広がりだしたタイミングでもあり、従来の対象取引に応じたステップ型の特典にとどまらず、ポイントを貯めて、地域ポイントや共通ポイントに交換して便利に使える仕組みを付加することで、より多くのお客さまにメリットを還元できるサービスをめざしました。どのようなチャネルでポイントサービスを展開するかが積年の課題でしたが、肥後銀行アプリのリニューアルによって『アプリで一本化する』という方針が固まりました」と隈元氏。
サービスの全体像が見えてきたところで、同行は新しい仕組みを支えるプラットフォームを検討。良いサービスを安定的に提供していくためにも、機能、コスト、スケジュール、実現性の評価に加え、他社での実績や信頼性、十分な開発体制と企業体力なども勘案し、日立ソリューションズのポイントシステム「PointInfinity」の採用を決定しました。
「特に肥後銀行アプリとシームレスに連携するための要件すり合わせの際に、非常にスピーディーに回答いただき、当行としても要件の整理がしやすかったことが大きかったですね。できないことはできないとしたうえで代替案の提案もあり、それが実績に裏付けられたものであることを感じました。また、勘定系システムを担当する日立製作所やアプリ本体を担当するベンダー、ポイント交換先の事業者など、ステークホルダーの多い本プロジェクトにおいては、システム要件の網羅難易度が高く、開発当初は見えていない要件があとになって判明する可能性もあると考えていました。どんな場面でも柔軟に対応いただけるかどうか慎重にヒアリングを重ねる中で、信頼感を得られたことも導入を後押しした要因の一つです」と語る緒方氏に続き、隈元氏は、「導入過程でも、ポイント管理に非常に精通されている印象で、安心してお任せできました」と付け加えます。
同行が「PointInfinity」を基盤として新たに実現したのは、対象取引利用でコインが貯まり、貯まったコインは「くまモン!Pay」や「よかもーる」などの地域ポイントや、共通ポイントに交換できる、“貯めて・使える”コインサービスです。従来から引き継いだステップ型のポイントサービスと併せて、異なるポイント体系の一元管理とポイント交換の運用を支えるのが「PointInfinity」です。
効果
リリース後4カ月でコイン会員は23万人を突破
2026年2月、同行は旧サービスを全面リニューアルした「ひぎんポイントサービス」をリリース。アプリですでに取引のある方は新サービスへの申し込みが自動的に完了すること、春の新生活に向けたシーズンを狙ってリリースしたことなども手伝って、リリースから約4カ月で、コインを利用できる会員数は23万人を突破しました。
緒方氏は、「営業店の行員にとっても、若い層に対して、当行の口座開設をお願いしたり、さまざまなサービスをご提案したりする際のいい武器になると感じています。ポイントの使い道を拡充することで、さらに会員数を伸ばしていきたいです」と語ります。熊本交響楽団と連携した例では、ポイント交換の対象に定期演奏会のチケットを設定し、通常の購入価格よりお得にコイン交換でチケットを入手できるなど、単なるポイント交換にとどまらず、地元の企業や団体と連携し、地域を応援する仕組みとしての活用も始めており、今後も拡充予定です。
展望
利便性を超えた新しい顧客価値を追求
今後は地域社会の未来を担う金融機関として、「ひぎんポイントサービス」を通じて地元の企業や団体を応援していく一方で、キャンペーンなどの施策によりコイン獲得のチャンスを拡大し、コイン会員のさらなる獲得をめざす考えです。こうすることで、双方にメリットがある形で銀行サービスの利用者拡大が見込めます。
「貯めたコインの使い道は、まずは利便性を提供するために共通ポイント・地域ポイントで開始しました。今後の拡充内容としては、できるだけ地域に密着したもの、それもお金では買えないものを中心に検討したいと思っています。それが地銀である我々肥後銀行がポイントサービスを展開する意味であり、独自の価値提供につながっていきます。当行と取引することで特別なチャンスが増える。そんなアイデアを展開していきたいですね」と緒方氏。
「PointInfinity」の導入を機に利便性を超えた新しい顧客価値を生み出しつつある「ひぎんポイントサービス」は、地域における顧客接点を増やしエンゲージメントを高めながら、しなやかに進化していこうとしています。
株式会社肥後銀行
| 所在地 | 熊本県熊本市中央区練兵町1番地 | ![]() |
|---|---|---|
| 設立 | 1925年7月25日 | |
| 従業員数 | 2,209名(2025年3月末現在) | |
| 事業内容 | 預金、融資貸出、内国・外国為替などの普通銀行業務ほか | |
| URL | https://www.higobank.co.jp |
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本事例の内容は2026年9月9日公開当時のものです。
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最終更新日:2026年9月9日

