日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

2013年11月1日
株式会社日立ソリューションズ

GIS基盤環境を提供する空間情報クラウドサービスを開始
短期間、低コストで、地図や位置情報を活用した情報提供が可能に

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)は、インターネットから利用可能なGIS(地理情報システム)基盤環境を提供する「空間情報クラウドサービス」を、11月5日から開始します。この「空間情報クラウドサービス」は、GISを利用したクラウドサービスを行う事業者や自治体、イントラネットシステムを利用して組織内でGISを利用したい企業や自治体を対象としています。
 「空間情報クラウドサービス」は、サーバーやOSなどのクラウド基盤、地図コンテンツ(電子地図、航空写真、衛星画像など)、およびGISのAPI※1を提供し、利用者の要望に応じてカスタマイズ可能なGISを運用管理も含めワンストップで利用できるサービスを実現します。
 これにより、利用者は、地図や位置情報を活用した各種サービスを、ユーザーに対して短期間で提供開始することができます。さらに、利用者はGISサービスの初期導入コストの低減や、地図コンテンツ更新などの運用負担軽減、GIS基盤上での効率的なソフトウェア開発を実現することができます。

※1:API: Application Programming Interface。あるプラットフォーム(OSやミドルウェア)向けのソフトウェアを開発する際に使用できる命令や関数の集合のこと。

近年、金融や農業、流通、医療など、さまざまな分野で、地図や位置情報を活用した業務システムへの利用が増えています。しかし、GISを導入する費用や地図コンテンツの管理費用、他システムと連携させるための開発費用など、導入に係わる費用負担が問題となっています。

日立ソリューションズでは1990年からGIS事業を手掛けてきており、その間、企業が蓄積してきた業務データを地図上に展開することで、業務データを可視化し、業務の効率化を図るエンタープライズ型地理情報システム「GeoMation」を開発し、さまざまな業種の企業に提供してきました。
 「空間情報クラウドサービス」は、これまでの「GeoMation」導入における経験と実績を基にお客様ニーズを反映したものです。クラウドサービスで提供するため、GISシステムの初期導入や運用におけるコスト面、管理面での負担を軽減できるようになります。またGISエンジン上のソフトウェア開発や他システム連携を支援するための多数のAPIを用意しており、開発負担の軽減にも寄与します。
 主な特長は以下の通りです。

  • クラウド基盤やGISエンジン、背景の地図コンテンツをサービス提供し、初期導入コストを低減

     利用人数や契約期間に応じた課金方式のサービスで、クラウド基盤やGISエンジン、背景の地図コンテンツを提供し、GISシステム構築の初期導入コストを軽減します。

  • 用途に応じた地図コンテンツを提供し、運用サービスの管理負担を軽減

    株式会社ゼンリン、NTT空間情報株式会社などの地図コンテンツを利用者の用途に応じて選択することができます※2。また、当サービスでは地図コンテンツを定期的に更新するため、利用者の管理負担が軽減されます。

    ※2: 地図コンテンツの種類の選定にあたり、利用する用途や範囲などについて事前に確認が必要です。お客様保有の地図コンテンツを、当サービスで利用する場合、事前に適用可否の確認が必要です。

  • GIS上のソフトウェア開発や他システム連携を支援するAPIを提供し、開発負担を軽減

     地図操作に関する基本機能のほか、地図上のデータを利用して演算や分析などを行う「空間解析」、スマートフォンやタブレット上でGISシステムを提供できる「Android連携」、既存システムと柔軟な連携を容易にする「他システム連携」、地図上のデータに対する「アクセスコントロール」など、利用者が使用できるさまざまな機能をAPIで提供します。これにより、ソフトウェア開発やシステム連携の負担を軽減し、効率的な開発を支援します。

  • 利用者の要望に応じたクラウド基盤にも対応可能

     クラウド基盤は、日立グループが提供する「SecureOnline」を標準としていますが、アマゾン ウェブ サービスなどのパブリッククラウドから利用者が保持するプライベートクラウドまで、要望に応じたクラウド環境にも対応できます。

日立ソリューションズは今後、「空間情報クラウドサービス」を、GISを活用して農業や流通業などのサービスを行う事業者をはじめ、一般企業や自治体向けに展開していきます。

■  サービス概要

■ 価格(標準モデル、税込)

空間情報クラウド プラットフォームサービス

初期設定費用:420,000円、10ユーザー利用金額 2,520,000円/年
(上記はSecureOnline、GISエンジン、ゼンリン地方詳細地図 関東地域 を前提とした価格です。)

■ 販売開始時期

2013年11月5日

■ 製品紹介URL

<商品・サービスに関するお問い合わせ先>

URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/ Tel:0120-571-488

<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:CSR統括本部 ブランド・コミュニケーション本部 広報・宣伝部
担当:安藤
TEL:03-5479-5013 E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ GeoMation、SecureOnlineは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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