株式会社ルミネ様 国内トップレベルのEAIツール ASTERIA WARPの導入事例やシステム構築例を紹介|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズにお問い合わせください。

国内トップレベルのEAIツール ASTERIA WARPの導入事例

株式会社ルミネ様

ECと実店舗を連動するオムニチャネル基盤を構築。在庫データ連携でi LUMINEサービスを拡充。

首都圏の主要駅でショッピングセンター事業を展開する株式会社 ルミネ。
実店舗の販売強化と同時に、ECサイト「i LUMINE(アイルミネ)」の集客にも力を入れている。同社は、i LUMINE Eコマース基盤リプレースに合わせて「ASTERIA WARP」を採用。
ECサイトへの新規出店および商品登録を容易にし、多くのショップや商品が集まる魅力的なECサイトを実現した。 実店舗との在庫情報の連携によるオムニチャネル化も促進している。

メインイメージ

この事例に関するソリューション・商品

従来からの課題

実店舗とECサイトの両軸で多彩なアパレル商品を展開

黒川氏株式会社 ルミネ
Eコマース事業部
アシスタントチーフ
黒川 直己 氏

新宿、池袋、横浜など首都圏のJR駅ビルでショッピングセンター事業を展開するルミネは、実店舗での販売を軸に据えながらも、ECサイト「i LUMINE」のサービス拡充に向けた様々な施策を推進している。 「当社では、実店舗の各ショップにi LUMINEへの出店を促すことで、『実店舗でもネットでも同じ商品が買える』ことを目指しています。当初は約30程度だったi LUMINE出店店舗も、現在は160店舗以上に増加。おかげさまで順調に成長を続けています」と同社の黒川直己氏は説明する。

2013年9月よりカットオーバーした、ASTERIA WARPを使ったi LUMINE Eコマース基盤の構築により、新たなショップ出店を容易にし、また顧客の利便性を向上する様々なサービスの拡充を図った成果がうかがえる。

i LUMINEへの訪問数を増やし、売上を伸ばすには、サイトの「品揃え」が最大のカギとなる。そのためには、多くのショップに出店してもらうことが欠かせない。「以前のi LUMINEは1社とのデータ連携を追加するのに半年程度、改修期間がかかってしまっていました」と黒川氏は振り返る。半年のタイムラグは移り変わりの速いアパレル業界で、市場ニーズを的確に捉えることを困難にし、新たな連携を促しにくい状況が続いていた。

また出店後にも課題があった。「ショップが商品を登録する際、当社独自フォーマットのファイルを作成してもらう必要があり、それが大きな負担になっていました」と同社の小田尚史氏は言う。実際ショップ側からは「商品登録作業が簡単になれば出店したい」という声も上がっていたという。

i LUMINE来訪者のショッピング体験を向上するには、品揃え拡充は必須であり、ショップの負担を伴わずに商品登録できる仕組みが必要だった。「そこで当社はi LUMINEのEコマース基盤リプレースを決断。最適な方法を探し始めたのです」と黒川氏は述べる。

導入の経緯

ショップの商品登録作業を簡素化 品揃え充実のボトルネックを取り払う

小田氏株式会社 ルミネ
Eコマース事業部
小田 尚史 氏

ショップの追加および商品登録時の手間と時間を削減し、より容易に品揃えを拡充できるよう、同社は従来のASPサービスを使った仕組みから、自社構築のECシステムとデータ連携を担うEAIツールを組み合わせた仕組みへ移行することを決定した。

核となるEAIツールは、「連携フローの開発が短期に行える」「多様なデータ形式に対応している」ことを条件に選定。複数製品を比較したのち採用したのが、ASTERIAマスターパートナーの日立ソリューションズが提案した「ASTERIA WARP」だ。

「ASTERIA WARPはノンプログラミングで簡単に連携フローの開発が可能。新規ショップの追加にかかる期間を大きく短縮できます」と小田氏は話す。

また、商品登録時にも、ASTERIA WARPを使えば、各ショップ独自形式の商品データフォーマットを、システムで自動変換してi LUMINEのデータベースに登録できる。これにより、指定フォーマットでファイルを作ってもらう手間が省けるため、より多くの商品をi LUMINEに追加してもらえると考えた。

「加えて、豊富なASTERIA WARP導入実績を持つ日立ソリューションズの存在も安心感につながりました。店舗や商品が増えても安定稼働する利便性の高いECサイトが実現できると考えたのです」と黒川氏は言う。

導入の効果

登録アイテム数は二桁増加 i LUMINEを支える ASTERIA WARP

こうして生まれ変わったi LUMINEは、新たなスタートを切った。システムは、急なアクセス増や将来的な規模拡大にも対応できるよう「AWS(アマゾン ウェブ サービス)」上に構築。ASTERIA WARPも同じくAWS上で稼働している。i LUMINEの登録アイテム数は、導入前との比較で二桁増加したという。 「もちろん、これはシステムリプレースも含めた複数の施策の成果ですが、柔軟なデータ連携基盤構築という点で、ASTERIA WARPが大きく貢献してくれたことは間違いありません」と黒川氏は満足感を示す。ショップの商品登録も簡単になった。現在は、ショップ側のシステム上にある商品や在庫のデータもi LUMINEのシステムと連携。また同社は、配送管理システム、メールマガジン配信システム、分析システムとのデータ連携にもASTERIA WARPを活用。従来は手作業で行ってきた業務処理の効率化が実現できた。

さらにASTERIA WARPの導入は、i LUMINEでの新サービス開始にも役立っている。例えば、配送管理業務のシステム化により、i LUMINEお急ぎ便サービスを開始できた。また、LUMINE実店舗の在庫の有無をi LUMINE上で表示する機能を実装した。 「実店舗の在庫データは、ASTERIA WARPによって定期的にi LUMINEのシステムに同期されます。これにより、i LUMINEでお買い物中の方が、どの店舗に行けば実際の商品を確かめられるのかが分かるようになりました。 さらに、一部ショップでは店頭在庫の取り置きサービスを開始しています」と小田氏。このサービスは「ウェブから実店舗への送客」というO2O(Online to Offline)の第一歩として、今後も拡充していく計画だという。

実店舗で商品を確かめてからネットで購入したり、反対にネットで色や在庫数を確認してから実店舗を訪れるといった複数の販売チャネルを互いにシームレスに連携させる「オムニチャネル」の考え方が「O2O」同様小売業界の大きな関心事となっている中、「オムニチャネル」を推進するための基盤として、今回のシステムは大きな役割を果たしている。
2015年4月からはi LUMINE上で在庫切れの商品でも、一部のLUMINE実店舗に在庫があれば、i LUMINE上で実店舗の商品を購入できるようになったという。

i LUMINEの登録会員数は2015年3月末で年間9万人増の41万人に到達。売上高は前年比126%となる40億円を達成した。的確な経営戦略を基に、飛躍的な成長を遂げるルミネ。ASTERIA WARPは、同社のi LUMINE新サービス構築のシステム基盤として同社ビジネスを今後も支えていく。

スマホ画面実店舗とi LUMINEを併用することで、買い物がより便利に楽しめる。
ASTERIA WARPは、様々なデータの連携により、そのためのシステム基盤を担っている
構成図

株式会社ルミネ

1966年5月、前身である株式会社大宮ステーションビルとして設立。 1991年に複数企業の合併により現在の社名となる。大宮、北千住、池袋、有楽町、新宿、立川、横浜、町田、荻窪、藤沢、川越、渋谷などのJR主要駅上または駅近に、20代~30代の女性向けファッションを中心とするショッピングセンターを展開。2008年からはECサイト「i LUMINE」も運営する。2016年には新宿駅直結の複合施設、NEWoMan(ニュウマン)も開業。

本社所在地 東京都渋谷区代々木2-2-2 JR東日本本社ビル10F 株式会社ルミネ
URL https://i.lumine.jp/

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※本事例の取材内容はインフォテリア株式会社によるものです。
※本事例の内容は取材時点(2015年6月)の情報です。

最終更新日:2016年12月22日