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3ページ目|第4回 セルフマネジメントへの応用 ― 意志・やる気に頼らない「続けさせる技術」|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

3ページ目|第4回 セルフマネジメントへの応用 ― 意志・やる気に頼らない「続けさせる技術」
第4回 セルフマネジメントへの応用 ― 意志・やる気に頼らない「続けさせる技術」

石田淳がその質問にお答えします!

本講座をお読みの方からのご質問に石田淳先生がお答えするコーナーの第2回目。今回いただいたご質問のテーマは、「前例踏襲の打破」についてです。

質問テーマ:前例踏襲の打破

最近の部下たちは、新しいことに挑戦するといった積極的な変化やそれに伴う苦労を避けたがる傾向にあるように思います。そうした若い部下たちを、新たな取り組みへと向かわせるための方法を教えてください。
まず新しいことに挑戦させるためには、「新しいことに挑戦」という抽象的な言葉を「具体的に」する必要がありますね。挑戦とはいったい、具体的にどのような行動・取り組みでしょうか。部下に望むのであれば、上司・リーダーが紙に書き出し明確化しましょう。その際、何か大きなことや目標にチャレンジさせるには、成功体験がなければ達成まで続きません。ちょっと背伸びするくらいの(本人としても「がんばればできるかも」と思える)目標を与え、成功体験を積ませるのです。その上で目標を持ち、それをかなえていくことがいかに楽しく、おもしろいことか、ということを伝えます。

その過程を行動科学マネジメントでは「スモールゴール(小さな目標)」といい、目標の到達点を山の頂上に例えますと、ゴールははるかかなたですし、その道のりは非常に急な傾斜なので、「本当に頂上まで到達できるのだろうか?」という不安感を持つでしょう。でも、そこに小刻みな間隔でスモールゴールを設定しておけば、「とりあえず、あそこまでなら登れる」と努力することができるのです。

スモールゴールの設定で新しいことに挑戦させる。
スモールゴールの設定で新しいことに挑戦させる。

まとめますと、スモールゴールを設定する効果は2つです。まず1つは達成感。もう1つは、スモールゴールを1個1個クリアすることで、着実に本来のゴール(頂上)に近づくことができるという事実です。どんなに困難な山道への「挑戦」も、そこに階段を刻んで一歩ずつ登っていけば、必ず頂上に到達します。上司・リーダーと部下で、できれば一緒にスモールゴールを設定し、本人はそれに向かう努力を継続する。上司・リーダーがそれを定期的にチェックして、可能な限り数値を交え、「達成したかどうか?」を明確にチェックできるよう、具体的なものにしてください。そして、達成を確認したら次のステップにうつります。

しっかりと「ほめる」こと、つまり「挑戦」という行動をしたと上司・リーダーが感じた時は、その具体的行動を積極的にほめることが大事ですね。人は何かの「行動」をした直後にほめられると、その「行動」を続けられる可能性が飛躍的に伸びます。その時に「なぜほめたのか」「何が具体的によかったのか」を的確にほめてあげてください。ここで気をつけてほしいのは、「挑戦」という行動を強化したければ、部下の結果に対して決して文句をつけてはいけません。評価されない行動は、絶対に継続できないのです。挑戦には失敗がつきもの。行動のプロセスの中で、よい点を見つけて評価を続けることです。逆に評価される行動があれば、継続する確率がぐんと上がります。

また、最初は「have to(~すべき)」でもよいので、とにかく部下に行動させることをオススメします。ただし、あまりにも無茶なこと、目標が高すぎることは、行動を促進させにくいので注意が必要です。部下の行動の後、よい結果条件をつけてあげることで、その行動は強化されていきます。例えば、友人に誘われて興味のない映画に無理やり連れていかれたのに、とても面白く、友人より自分の方が映画にはまってしまう、ことはよくあることですね。いかに部下の行動を後方からサポートし、よい結果を導き出せるようにするかが重要です。「挑戦」という抽象的な行為は強化できませんが、「具体的な行動に置き換えれば強化できる」ことを覚えておいてください。

※このQ&Aコーナーでは、 プレミアムサービス会員の方からお寄せいただいたご質問に、石田先生がお答えしています。

次回予告

第5回   「行動へのフォーカス」が実効性あるリスクマネジメントを実現する

顧客から見放されるような不祥事や、人命に関わるような事故を引き起こす企業が絶えません。そこで職場のミスや事故、危険要素を排除するには確かなリスクマネジメントが必要不可欠です。企業の危機管理においても、行動科学マネジメントを応用することでリスク回避が可能となります。次回はその「仕組み」をご紹介します。
[2012年4月上旬公開予定]

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