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3ページ目|第6回 どこに活路を求めるのか|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

第6回 どこに活路を求めるのか
第6回 どこに活路を求めるのか

技術革新とグローバル化を活用しよう

昔読んだ米国のエコノミストのある文章が印象に残っている。
「政治は派手だ。“改革”を掲げたマーチングバンドのようなものだが、それが通り過ぎてみると何も変わっていない。経済はわかりにくい。しかし経済の片隅で起きている小さな出来事がいつの間にか燎原の火のごとく世界中に広がり、気がついたら自分達の社会も大きく変わっている」、という。
 要するに社会を変えるのは政治ではなく経済である、と言いたいのだろう。

インターネットや携帯電話が世界をいかに変えたのか。中国やインドの経済成長が私達の生活や企業活動にどのような影響を及ぼしているのか。社会の片隅で起きていることがいつの間にか大きな動きになっていることが分かる。

「政治が社会を変えない」と言い切ることはできない。この20年の日本を見れば分かるように、悪い政治がいかに社会の足を引っ張ってきたかがよく分かる。
 政治はしばしば国民におもねる衆愚政治(ポピュリスト政治)に堕落する。今のギリシャの危機はその結果という面があることは明らかだ。日本がそうならないように願っている。

悪い政治はごめん被りたいが、政治が社会を良い方向に大きく変えると期待してはいけない、というのが上のエコノミストの言いたいことだろう。「良い政治が社会を良くしてくれる」と期待してはいけないということだろう。
 社会を変えるのは技術であり、経済であり、そして人々の生活パターンであるのだ。その動きを読み取ることが重要であるのだ。
 つまり社会を変えるのは私達自身ということになる。政治に期待したいのはそうした動きの足を引っ張ることがないように、ということなのだろう。

今の時代に特に重要「グローバル化」「デジタル技術を核とした技術革新」

社会は様々な要因によって動いている。この連載の中で何度も触れたように、今の時代に特に重要なことは、グローバル化とデジタル技術を核とした技術革新であることは明らかだ。こうした動きが私達の生活をどう変えているのか、深い洞察が必要となる。
 この連載でもそうした点について可能な範囲で分析してみたが、グローバル化や技術革新については、より深く広範な考察が必要である。

例えば、グローバル化ということは、企業レベルで国境を越えた活動が拡大するということだけではない。新興国が変わり、先進国が変わるということでもある。
 それで格差の拡大が新興国に起これば、それは社会的不安を醸成するものであるし、途上国の中の不満は時として世界的なテロという動きにもなりかねない。そうしたグローバル化の影の部分への理解も含めて、グローバル化が私達の社会や経済にどのような影響を及ぼしているのか深い洞察が必要となる。

技術革新も同じだ。この連載の中でも述べたように、技術革新は伝統的なビジネスの世界をはるかに超えた存在である。それで政治が変わり、医療が変わる。マスコミの姿が変わり、そして人々の考え方のパターンにまで変化が生まれている。ここでも技術革新の影響についてより深い洞察が必要である。

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第7回   成功は失敗の元

成功は失敗の元。今、日本企業がグローバル競争で苦しみ、過去の成功モデルが足かせになって新しいビジネスモデルや製品の開発の障害になっています。過去の成功がなぜ失敗につながるのか、それを克服するために何が必要なのかに迫ります。

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