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CHAPTER 5 話しグセを改善するには? 先生からのアドバイス|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

話し方を工夫してコミュニケーションを円滑に 言いたいことを相手に伝える「上手な話し方」講座話し方を工夫してコミュニケーションを円滑に 言いたいことを相手に伝える「上手な話し方」講座

Chapter05話しグセを改善するには? 先生からのアドバイス

◎ 自己紹介は、相手に合わせてテーマを絞り込む

自己紹介は、聞き手に、自分のことを覚えてもらうため、興味を持ってもらうためにするものです。まずこの「自己紹介をする理由」を忘れないようにしましょう。
聞き手に興味を持ってもらうためには、「聞き手が求めていること」を話さなければいけません。また、その場にふさわしい話題を選ぶ必要があります。

一つの“悪い例”をあげます。ある結婚式で、新郎の上司が3、40分にも渡るスピーチをしました。それが、新郎の勤め先、つまり自分の会社について延々と語るという内容で、5分もするとみんなが退屈そうにし始め、あくびをする人も現れました。結婚式のスピーチに求められているのは、新郎や新婦のエピソードです。この上司の話は、新郎と関わりのあるエピソードではなく、“会社概要”になっていたため、みんなをうんざりさせたのです。自己紹介も一種のスピーチなので、基本は同じです。どういうシチュエーションで、相手が誰なのかという場の意識、相手意識を持つことが大切です。

もちろん、“長すぎる”のも話が退屈になる要因です。自己紹介は、あまり短いと自分の情報を伝えきれませんが、長すぎると相手にとって負担になります。職場や同窓会などで複数の人に対しての一般的な自己紹介なら、1分程度で十分です。

もう一つ、気をつけてほしいのは、一回の自己紹介にいくつもの話題を詰め込まないこと。相手に興味を持ってほしいと思うと、「仕事のことも趣味のことも家族のことも話したい……」となりますが、話題が多いと、焦点がぶれ、印象がぼやけやすくなります。印象に残る自己紹介にするには、「これを話す」という覚悟を決めることが大切。いちばん言いたいことを最初の方で述べた後で補足情報を加えましょう。話しながら流れを考えるのではなく、あらかじめ何を話すか想定してから話し始めると、自然な間のとり方ができる上、聞きやすい自己紹介になります。

新しい職場での自己紹介の場合 「前の職場での仕事内容・出身地・家族のこと・趣味のこと・セールスポイント・これからの目標・決意表明/いろいろな話題を詰め込むと、何が言いたいのかわからなくなります。」→「前の職場での仕事内容・セールスポイント・これからの目標・決意表明/話題を絞り込めば、ぐっとわかりやすく印象に残る自己紹介になります。」

◎ 説明するときは結論から。視線にも注意して

報告・説明するとき、「朝来たら、お客様から電話があって、見積もりがほしいとおっしゃっていたので、見積もりを作ってお出ししたのですが……」などと時間経過を追って経緯を説明した後、最後に結論を話す人が多いようです。時間経過を追って話すのがわかりやすいと思いがちですが、相手が先に知りたいのは「結論」です。

たとえば、長編小説を読むときのことを思い浮かべてみましょう。分厚い本でも読もうという気になるのは、終わりのページがどこか見えているからです。いつ終わりが来るかわからなければ、本を読む気にはならないはず。説明・報告を受けるときも、ゴールが見えないと、相手は不安になってしまいます。

報告の際に加えがちな手柄話、言い訳、私的な感想などの類いも、話を結論から遠のかせます。必要事項を簡潔に、手短に話すのがポイントです。私的な想いなどを語りたい場合は、報告を終えてからにしましょう。

そのほかの注意点は、「あの件」、「あれの~」など指示代名詞をなるべく使わないこと。自分は大事なクライアントとの打ち合わせの日時のことを「あの日時の件」と言ったつもりでも、相手は週末の飲み会の日時のことを「あの日時の件」と受け止めるかもしれません。

また、内容がパーフェクトでも、上司の顔を見ず、手元のメモばかり見ながら話していると、やはり話が伝わりにくくなります。アイコンタクトも対話の一部。相手の顔を見ながら、「目の動き」や「表情」も使って言いたいことを伝えましょう。

報告の順序

(1)結論・結果
理由や背景が複数ある場合は、項目に分けて話すのがコツ!
(2)理由・背景などの詳細
(3)意見・感想
個人的な意見や想いなどを語りたい場合は、最後に。
◎ 大勢の前でも緊張せずに話すコツとは?

スピーチの中でも、プレゼンテーション、会議などの場での発表が苦手な人の中には、「緊張」に悩む人が多いようです。特にプレゼンでは、急に大勢の人の前で話すことになる上、結果がビジネスの成功を大きく左右するので、緊張するのも当然です。
緊張を解くには、意外と簡単な工夫が有効です。まず、センテンスとセンテンスの間に十分な間をとること。間をとっている間に次の展開をイメージする余裕が生まれるので、自然に緊張が収まってきます。また、自分をよく見せたいという気持ちが緊張の原因になっていることも多いので、「うまく話そう」と思わないこともコツです。

あと、「声」についても意識してみましょう。人前に出ると、いつもより低いトーンになる人が多いですが、人の心により届きやすいのは、やはり高いトーンでハリのある声です。いつもより少し高めのトーンを意識すると、ギャラリーの集中度が高まります。

◎ 「話し上手」は「聞き上手」でもある!

「話し方」が上達すると、「聞き方」もうまくなります。ただ漠然と、相手が話す順に話を聞くのではなく、「話し方」のコツを応用して、相手の話の中で、もっとも重要なポイントやテーマはどこにあるのか、探りながら聞いてみましょう。「何を伝えたいんだろう?」、「こういうことかな?」と推測し、相手に歩み寄ることが大切です。

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岡留先生写真
岡留 政嗣先生
プロフィール
財団法人NHK放送研修センター・日本語センター エグゼクティブアナウンサー。同研修センターの「話し方」に関する各種セミナーや研修で講師を務めている。

財団法人NHK放送研修センター
番組制作、アナウンス、ニュース取材、撮影、編集、放送技術などさまざまな分野の専門スタッフが講師となり、NHKで培ったノウハウを駆使して研修を行っている。日本語センターでの各種「話し方」講座のほか、放送局を志望する学生向けの放送人養成塾や、企業で働く人を対象にしたコミュニケーションセミナーなどを開催。
HP: http://www.nhk-cti.jp/nihongo/
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タカハシ写真
「生徒のタカハシです。この講座で、相手にきちんと伝わる話し方を身につけて、ビジネスシーンで活かしたいです!」

本記事の内容は公開当時のものです。本コラムに関するご意見等ございましたら、日立ソリューションズまでお問い合わせください。

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