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鈴木進介Suzuki Shinsuke
経営コンサルタント。株式会社コンパス代表取締役。近年は「思考の整理家」として講演活動や人材教育などにも力を入れている。 25歳で起業後、「経歴なし」「金なし」「人脈なし」「ノウハウなし」の四重苦からスタートしたため、3年以上まともな収入が得られず挫折続きの生活を送る。 その後、「思考を整理すれば、問題の9割が解決している」ことに気づき、思考の整理術に開眼。以来、10年以上にわたり研究を独自に重ねて体系化。 難しい問題をやさしく解きほぐす「セパレート思考」は、フリーランスやベンチャー企業、東証一部上場企業まで幅広く支持され、コンサルティング実績は100社以上、研修は年間100日以上こなす。
http://www.suzukishinsuke.com/
Chapter01「問題解決」に関する現状は?
日々のビジネスの中では、誰もが大なり小なり「問題解決」という場面に出会うはずです。
タスクが多すぎて業務が終わらない。取引先からクレームが入ってしまった。業務上のトラブルが多発し、どうやって解決すればいいかわからない。部下の教育や指導をどうしたらいいか悩んでいる、など。
これら悩みや課題が浮上してきた際、多くの人は「もっとスムーズにこれらを解決できればいいのに……」と思うのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、頭のなかで考えていることを「仕分け」することで問題解決へと導く、シンプルな思考法です。この思考法を身に付ければ、仕事上のトラブル解決からキャリアプランの目標設定まで、
あなたの日常の中で起こる全ての「問題解決」に応用することができます。
ではまず、「問題解決」に関するビジネスパーソンの現状を、アンケートから解き明かしていきましょう。
- 日々の問題解決において、自分自身に課題を感じている人は約半数強。それらを実感している人の多くが、複数の場面において自身の問題解決能力に課題がある……と感じていることがわかります。
- 「気分転換」や「他の人との対話」など、人によって解決法は様々なことがアンケートからわかります。中でも一番取られている方法は、「文字にして紙に書き出す」という方法のようです。 実はこの「書き出す」という行動は、思考を整理する際の有効な方法になりますので、後ほど詳しく学んでいきましょう。
- 「決断を下すのに時間がかかってしまう」「自分の出した結論や指示に自信が持てない」という答えが上位に挙がり、多くの人が意思決定に関する事柄に悩んでいるということがわかります。 また、その他の答えとしては「分かりやすく物事を説明することが苦手」「エピソードをうまく伝えられない」など、説明下手で悩んでいる人の意見が複数見られました。
- 300人中、Q5の回答に「特に何もしていない」と答えたのは約50人。それ以外の人は何らかの対策を行っており、上に挙げたものはどれも複数見受けられた回答です。 また、「どうすればいいか解決法が見つからず困っている」という回答も複数見られました。
アンケートから浮かび上がってくるのは、日常的な問題解決をよりスムーズに行いたい、自分自身のビジネスにおける処理能力をより高めたい、という人が多くいるということ。
そして個人で行っている対処法に関しては、あまり具体的なものを見つけられていない人が多い……という現状です。
それではさっそく、これらの問題を解決してくれる思考法を学んでいきましょう。
[アンケート出典]
マイナビニュース会員調査(ウェブ ログイン式)
有効回答数:300名
調査期間:2015年9月18日~9月20日