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G空間社会はなにを変えるのか・Chapter1:地図データが私たちの暮らしを変える?|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

G空間社会はなにを変えるのか・映画でみた「未来の暮らし」も実現する?

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監修者プロフィール

柴崎 亮介 氏

柴崎 亮介 氏

東京大学 空間情報科学研究センター 教授。

1958年生まれ。1982年東京大学大学院工学部土木工学科修了。建設省土木研究所勤務の後、東京大学工学部助教授、同大学生産技術研究所助教授を経て、1998年より現職。ISO(国際標準化機構)における空間データ品質評価手法の国際標準作成に関するプロジェクトリーダーや、GEO(地球観測グループ)のデータ構造委員会共同議長など、国際会議の要職も務める。

Chapter1地図データが私たちの暮らしを変える?

カーナビがまだあまり普及していなかった頃は、家族でドライブに行くにも、営業で客先を訪問するにも、手元に道路地図が必要でした。紙の地図だと、自分がどこを走っているのか、慣れていなければすぐには分かりませんし、情報が古く、目印にしていたお店がもう無い、ということもありえます。

かつての地図は、一度製作したら情報が固定される静的なものでした。しかし、これからの地図は違います。実社会のさまざまな情報とリンクして、自在に、そしてダイナミックに姿を変えていくことができるのです。

全世界で可視化された陸・海・空の交通

新しい地図の代表例に「Google マップ」があります。アプリを使えば「どこにレストランがあるのか?」「どの道が混んでいるのか?」といったことが世界中どの都市にいてもすぐに分かり、私たちは行き先を決めることができます。

このようにデジタルデータ化されているのは、自動車の動きだけではありません。「Flightradar24(フライトレーダー24)」というWebサービスを使えば、いまこの瞬間に地球上を飛んでいる飛行機をすべて見渡すことができます。ホノルル発のJAL785便が、高度39,000フィート(約11,800m)、時速465キロノット(約861km)で日本に向かってきており、あと55分で成田空港に到着する、といった情報の確認が、さまざまな飛行機でできるのです。また、船舶についても、「Marine Traffic(マリントラフィック)」や「Ship Finder(シップファインダー)」といったWebサービスで同じようなことができます。

ネットとリアルの情報を結びつけて新たな価値を

このように、乗り物の移動や人の行動、あるいは天気といったさまざまなデータが、位置・時刻と紐付けられ、整備されて活用できるような社会を「G空間社会」と呼びます。「Geotechnology(地理空間情報技術)」の頭文字を取った新たな社会のあり方です。日本では、1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけにして、地理情報の共有や相互活用が注目されるようになり、2012年に新たに策定された「地理空間情報活用推進基本計画」の中で、G空間社会の実現をめざすことが掲げられました。

インターネットの中だけで情報を検索・収集・分析して何かを起こそうというのではなく、リアルな世界と相互に結びつけることで、新たな価値創造を可能にするのが、G空間社会です。センサーが集めたデータを単に格納するのではなく、地図などに関連づけて整備することで、より活用できる形でデータが提供される社会とも言えます。このG空間社会は、スマートフォンやIoTの普及によって、近年急速に発展しています。

この特集では、現在、G空間情報がどのように活用され、今後、新たな社会がどのように構築されていくのか。私たちの生活がどのようにG空間社会化していくのか。そして、その先にあるソサイエティ5.0とは何か。順を追って紹介していきます。G空間社会の中で新たな製品やサービスを生み出すヒントを、どうぞ見つけてください。

地理空間情報活用推進基本計画の簡単な概要

地理空間情報活用推進基本計画の簡単な概要(総務省:G空間×ICT推進会議報告書)

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公開日:2018年7月17日

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