作業者安全モニタリングシステム とは

「作業者安全モニタリングシステム」は、ヘルメットに装着可能なセンサデバイスにより作業者の生体情報と周囲の環境情報を計測し、現場監督者や事務所スタッフの方が作業者の安全を遠隔から確認できるシステムです。
資材・機材の位置管理、入退場管理などにもご利用いただけます。

登録番号:KK-200053-A

国土交通省 新技術情報提供システム NETIS

このようなお悩みはありませんか?

  • 課題
  • 解決
  • 課題

    • 作業者の労働環境がどのくらい過酷なのかわかりづらい
  • 解決

    作業者の生体情報(脈拍や活動量)と作業環境(温度や湿度)を定期的に収集

  • 課題

    • 大人数の作業者の安全管理が難しい
  • 解決

    センシングした作業者のデータを自動的にクラウドに送信、管理

  • 課題

    • 一人で行う作業では、何かが起きても気付くのが遅れてしまう
  • 解決

    作業者の熱ストレス*1と転倒・落下*2を知らせるアラートを現場管理者に通知

  • 課題

    • 人や機材を探すことが多く、手間がかかっている
  • 解決

    ビーコンタグを活用して人や資材・機材の場所を特定し、探す手間を省力化

  • *1周囲の環境、脈拍、活動量を計測して、総合的に判断する独自のパラメータ。疾病の診断や予防、予知を行うものではありません。
  • *2自由落下検知による転落判定と転倒時の衝撃と転倒後の傾き・装着情報から転倒判断を行い発報します。結果を保証するものではありません。

概要

「作業者安全モニタリングシステム」は、ヘルメットに装着可能なセンサデバイスにより、作業者の生体情報と周囲の環境情報を計測し、現場監督者や事務所スタッフの方が作業者の安全を遠隔から確認できるシステムです。作業者の生体情報と周囲の作業環境の情報をもとに熱ストレスと転倒・落下を判定し、指定の連絡先にアラート通知を行うことができます。

LPWAモデル

特長

ヘルメットへの簡単取付

導入時にヘルメットに当商材を取り付けていただければ、その後は自動的に利用者様のヘルメットの装着有無を判定し、動作のオンオフを行います。利用者様がわざわざ見守りのためにデバイス操作を行うなどの行動変容は必要としないため、利用者様は何も気にせずシステムによる見守りが可能です。
ただし、モデルによって異なりますが、2-3週間に一度の充電は行っていただく必要がございます。

  • 7.5時間/日、週5日勤務を前提とした場合の充電頻度

追加の専用端末不要

各デバイスから計測データを送信する際、公衆通信網経由で送信します。スマートフォンや別のウェアラブル機器を常に持ち歩く必要がありません。

確かなロジックと実績

当システムの主要機能の一つである熱ストレスロジックは、研究機関とともに開発。複数の被験者を対象として、熱中環境の運動における体調変化データを取得。被験者の体調変化と、周辺環境センシング結果、生体センシング結果を結び付け、検証を重ねた独自のロジックとなります。

利用者ニーズによる改善

作業者安全モニタリングシステムは2019年に事業化。その時点で機能は熱ストレスアラートのみでしたが、2020年には転倒・落下検知、緊急通報ボタン、位置情報可視化を追加。
そして2021年には、ブザーを搭載、GPS測位精度、電池寿命の改善を加え、機能面では非接触入退場管理、ヒトモノ管理高精度高さ検知を追加しました。また、既存機能においても利用者様のフィードバックから日々改善を行い、より利便性の高いシステムをめざしております。
今後も利用者様からのニーズをいただき、安心安全に向けた機能は元より、現場運用に役立つ機能の拡充を図ってまいります。

機能

熱ストレス検知

作業者周辺の推定暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)、脈拍、活動量から、熱中環境における熱ストレスレベルを独自ロジックにより見える化します。
あらかじめ、管理者が設定した熱ストレスレベルの閾値を超えるとアラート発報を行う機能です。

転倒・落下検知

作業者が体調不良、事故などにより、転倒し、一定時間横たわった状態となっていれば、アラート発報を行う機能です。衝撃などで判定しているのではなく、ヘルメットの装着有無、体動など複数のセンシングによるロジックで誤報・失報を低減します。落下検知は、作業者が2m程度の落下状態となることで、即座にアラート発報を行う機能です。

緊急通報ボタン

作業者が管理者や周辺作業者に異常を伝えたい際に、センサデバイスのボタンを5回連続で押下することでアラート発報を行える機能です。

管理者・事務所へのアラート通知

熱ストレス検知、転倒・落下検知、緊急通報発生時に、あらかじめ登録された管理者などにメール送信する機能です。現場の運用に合わせて、宛先、ccの設定、グループ設定などカスタマイズが可能です。

利用者・周囲へのアラート通知

熱ストレスアラート、緊急通報の際に、センサデバイスに組み込まれたブザーが鳴動し、利用者および周囲作業者に通知する機能です。

  • 周辺環境によりブザーの聞こえ方は異なります。

ダッシュボード画面

現場の安全状況をリアルタイムで見みることができる画面です。
アラートの発報状況をマップ上に表示したり、熱ストレスレベル状況や現場の気象情報などを表示することが可能です。

データ分析機能

BIツールにより蓄積したデータから現場の状況を可視化、分析を手軽に実施することができる機能です。
センサデータ、アラート履歴、ヒヤリハットの情報を集約し、レポートも簡単に作成することができます。

ヒヤリハット検知機能

装着者の体動センシングをもとに、転倒や落下事故が起きる可能性があったヒヤリハットとして検出する機能です。
「衝撃」「つまづき」「自己申告」の3種類のヒヤリハットを検出し、蓄積したデータを分析することで、重大事故の減少に寄与することが期待できます。

心拍センサ連携機能(オプション機能)

ヘルメットに装着したセンサデバイスと心拍センサの連携機能です。光学式心拍センサで計測した心拍データをクラウドに送信します。心拍センサ値が、設定した閾値の範囲外になった場合には作業者と管理者にアラートを通知することが可能です。

ヒト・モノ管理機能(オプション機能)

現場の作業者や、高額リース品などの管理対象部資材の位置を可視化する機能です。特に屋内現場ではGPSが利用できないため、現場に位置情報の基準となる位置タグを設置し、そのタグとヘルメットに装着されたセンサデバイスが通信することで、作業員の位置の可視化を行います。
管理対象資材に資材タグを取り付けることにより、ヘルメットに装着されたセンサデバイスが位置タグ、資材タグと通信し資材の位置を可視化することも可能です。

危険エリア侵入検知機能(オプション機能)

作業者の危険エリアへの侵入を検知し、通知する機能です。専用タグをエリアの境界線に配置することで危険エリアが設定されます。
ダッシュボード画面上で、職種ごとの侵入許可設定など現場の運用に応じた設定も可能です。

システム構成とデバイス

システム構成

セルラーLPWAモデル
LPWAモデルの特徴
特徴
  • 広域エリアで利用可能なLTE-M回線
  • 公衆通信網経由でクラウドにデータを集約するため中継器の設置は不要
ご利用料金
  • システム利用料金(センサデバイス使用数・月額)
  • インターネット回線利用料(センサデバイス使用数・月額、通信費込)

デバイス

日立ソリューションズだからできること

  1. solution 01

    作業員の異変を確実に知らせ、迅速な対処を支援します。

    TELstaff クラウド型通報管理サービスと連携することで、早期に、かつ確実な通知を支援します。それにより暑熱環境下などにおいて迅速な対応が可能となり、作業員の一層の安全確保を支援します。
    TELstaffクラウド型通報管理サービスでは電話、信号灯、Microsoft Teamsなどの複数の通知手段を、日時や事象ごとに使い分けることが可能です。

NETIS 登録状況

本製品は、2021年に新技術情報提供システム「NETIS」登録状況(国土交通省) に登録されました。

新技術名称 登録番号
作業者安全モニタリングシステム KK-200053-A

価格

個別にお見積もりします。

最終更新日:2025年9月12日

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