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Chapter 8 思考力2 ものを深く考えるときのツールを持つ|システム構築やトータルソリューションをお探しなら、日立ソリューションズをご利用ください。

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Chapter08ものを深く考えるときのツールを持つ

今ある問題を分析するには、物事の本質を深く考える能力が不可欠です。そのときに役に立つ、いくつかのツールを思考力その2として紹介しましょう。

問題を分解するツールを身につける その1「ロジカルツリー」

※出典:「ビジネスマンのための『解決力』養成講座」(小宮一慶著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
※出典:「ビジネスマンのための『解決力』養成講座」(小宮一慶著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

ものを深く考えたいときに、さまざまな「ツール」を持っていれば、効率よく論理的に考えていくことができます。

たとえば、「利益が低い」という問題を会計的に分解するロジカルツリーは、左図のようになります。「利益が低い」理由を、「売り上げが上がらない」「費用(コスト)が高い」という2つの理由に分解し、さらにそれぞれの問題を次々に分解していくやり方です。

このようにどんどん分解していくことにより、何が売上高を上げるのを阻害している原因か、何がコストアップをもたらしている要因かを特定することができるのです。

さらに、同業他社のマーケティング戦略やコスト構造、自社の過去のコスト構造の分析をすれば、「人件費が、同業他社に比べて売上高比率で○%高い」「3年前に比べて○%高い」というように、コストを高めている根本的な問題点を明確にできるわけです。

ただ、たとえば「売り上げが上がらない」という問題に、マーケティングの5つのP(Product・Price・Place・Promotion・Partner)という概念を使うように、問題を深く分析するためには、そういった概念や会計、統計の基礎的な知識もツールとして必要になります。

ロジカルツリーを作る際は、重複なく・漏れなく作成する

問題を分解するツールを身につける その2「UDEツリー」

※出典:「ビジネスマンのための『解決力』養成講座」 (小宮一慶著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

UDEとは、「Undesirable Effect」(好ましくない現象)の略です。左図のように、今抱えている問題をできるだけ短い文章で書いたものを、上が結果、下が原因の上下関係をつけながら貼っていくのです。

一番上の「利益が出ない」の根本的な問題は、一番下の「給料が低い」などであることが分かります。一番下の根本的な問題の原因が、また一番上の問題である「ネガティブ・ループ」が現れるまで続けましょう。

根本的な問題は一つとは限りません。そして、見つかった根本問題もさらに「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」の質問で突き詰めます。すると、たとえば「社内のコミュニケーションが悪い」が根本問題であると思っていたけれど、実は「不公平な人事評価制度」に原因があったということが分かったりするのです。ぜひ、複数の人でやることをおすすめします。

「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」を視覚化するツールがUDEツリー

解決策策定のためのツールを身につける その1「プロコン・リスト」

解決策策定のためのツールを身につける その1「プロコン・リスト」

「プロコン・リスト」のプロはラテン語の「pros(賛成の)」、コンは「cons(反対の)」という意味で、要するに「良いことと悪いことの一覧表」です。上図のように、解決策を考え、それを選んだ場合の良い点と悪い点を書き出して検討するわけです。

まず、良い点と悪い点をどんどん書き、それぞれの重要度を5段階評価でつけていき、さらにそれぞれのダウンサイドリスクを分かる範囲で書き出すのです。

ダウンサイドリスクが小さいことに関しては、素早くどんどんやればいい。チームの場合、全員でこの話し合いをすることをおすすめします。最終的にどの解決策を実行するかを決めるのは責任者ですが、全員で話し合うことで検証の精度が上がるだけでなく、一人ひとりの参加意識が高まり、最終的な決定に対する支持と行動を生むからです。

問題の解決策の選択肢を決めるには、メリット・デメリットを必ず検証する

解決策策定のためのツールを身につけるその2「ディシジョンツリー」

※出典:「一番役立つ! ロジカルシンキング」 (小宮一慶著、PHP研究所)

「ディシジョンツリー」とは、左図のように、一つの解決策に対して、Aということが起きる確率、Bということが起きる確率をあらかじめ考えたうえで、Aが起こった場合には、このくらいの利益が出るが、Bということが起こった場合にはこのくらいの損失が出る、という具合に作っていくツリーのことです。

たとえば、決定したことに対して、成功する確率は○%で失敗する確率は○%という期待値、さらに、成功した場合に考えられる事態と失敗した場合に考えられる事態を横に書き加えていき、最終的な結果の利益やダウンサイドリスクまで計算していくのです。

確率や利益、ダウンサイドリスクは、もちろん一つの仮説・想像にすぎませんが、過去のデータや他社事例など、でき得る限りの調査をしたうえで決めなければなりません。

たとえ不確定要素が多いとしても、このツリーを作ることで、それぞれの場合の対応策をあらかじめ考えておけるので、ある意味「覚悟」を決めることができます。

問題の解決策の場合分けシミュレーションが「ディシジョンツリー」

メンバーとは「意味」の共有ではなく「意識」を共有する

メンバーとは「意味」の共有ではなく「意識」を共有する

ビジネスは団体戦なので、「人」を動かさなくてはならない場面が多々あります。自分の思考力を上げることも大切ですが、実際のビジネスにおいては、一緒にプロジェクトを遂行するメンバーに、どう伝えるかも非常に重要です。

プロジェクト成功のためには、メンバーのモチベーションを上げて、動かさなければなりません。どんなときに人のモチベーションが上がるのかと言えば、人から言われるのではなく、自分で考えて、その必要性を感じ、「自分がやらなければ!」と思えるときではないでしょうか。

ですから、どんなにすばらしいプロジェクトでも、「意味」だけの共有だと、「すばらしい計画ですね。頑張ってください」で終わってしまいます。

大切なのは、そのプロジェクトの必要性や重要性をメンバー全員が、自発的に意識し共有することなのです。そうすれば働きがいも上がります。働きがいが上がって、自然に各人のモチベーションが上がるのがベストなのです。

そのためには、プロジェクトを立ち上げるときから全員で考え、議論することが大切で、その過程で全員が意識を共有し、一人ひとりのモチベーションを上げていくことにつながるのです。

人を動かすには、やることだけを伝えるのではなく、なぜそれをするのか?といった必要性や重要性を伝える

次ページでは、考え方や生き方の土台となる「人間力」を磨く方法を学びます。

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公開日:2013年3月18日
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