Enterprise Blockchain Support とは

Enterprise Blockchain Supportは、英国Web3 Labs社が提供する、エンタープライズ向けブロックチェーン基盤(Consensys Quorum)に対する開発保守運用サポートサービスです。

米国のConsenSys社は"Consensys Quorum"を完全OSS化、サポート業務をパートナー会社である英国Web3 Labs社へ移管しました。日立ソリューションズは、"Consensys Quorum Support"から"Enterprise Blockchain Support"に名称を変更し、 引き続き、"Consensys Quorum"を用いたブロックチェーンネットワークのサポートをご提供します。

課題を解決します

  • 課題
  • 解決
  • 課題

    自社でConsensys Quorumを用いたイーサリアムエンタープライズブロックチェーンネットワークを運用したいが、Consensys Quorumはオープンソースのため、オープンソースコミュニティはユーザー個別にサポートを提供しないので不安。

  • 解決

    英国Web3 Labs社のConsensys Quorumのサポートサービスによって、安心してブロックチェーンネットワークを保守運用することができます。

特長

3つのポイント

  • PARTNERSHIP

    パートナーシップ

    英国Web3 Labs社は、米国ConsenSys社(*1)が推薦するサポートサービスプロバイダーです。

  • SUPPORT

    直接的なサポート

    Consensys Quorumの開発コミュニティへ参加している英国Web3 Labs社が直接サポートサービスを提供します。

  • OPTION

    オプション

    日立ソリューションズは、お客さまと英国Web3 Labs社との間に入り、運用・保守時の問題解決をサポートするオプションを用意しております。

(*1)ConsenSys社は、イーサリアムの共同創設者であるJoseph Lubin氏が立ち上げたブロックチェーンソフトウェア企業です。

機能

サポートサービス

英国Web3 Labs社よりConsensys Quorumのサポートサービスが提供されます。開発や構築に関するお客さまからの質問や問題、またご要望に対してご支援することが可能です。 また、運用時の質問や障害など、緊急性や重要度に応じて適切な対応を行います。24時間体制でのサポートも可能です。安心してブロックチェーンシステムを運用していただけます。

サポートレベルと重要度の定義(SLA)

サポートレベルと重要度の定義(SLA)は以下のようになります。 問い合わせは、その内容によって上記の重要度にカテゴライズされます。重要度によって初回応答時間、対応時間が変わります。

HOTFIX-バグ対応

問い合わせ中に発見された不良はコミュニティと共有されますが、必要に応じて、コミュニティが正式対応版リリース前に英国Web3 Labs社が早急な修正版をリリースします。

カスタマーサクセスマネージャ(CSM)

英国Web3 Labs社は、専任でブロックチェーンスペシャリストが開発の計画からテストまで開発全般をサポートします。四半期単位にスペシャリストが開発プロジェクトをチェックし継続的にブロックチェーン開発プロジェクトを成功に導きます。1年間の専任のコンサルタントが開発に関わりさまざまな問題をサポートします。

日立ソリューションズによるサポート

上記のサポートのほかに、日立ソリューションズは、顧客課題に対して即答可能な軽微な問い合わせを吸収し回答、問い合わせが難解な課題に対して要約、翻訳および代行問い合わせを支援します。

Consensys Quorum

Consensys Quorumとは?

Consensys Quorum

Enterprise Blockchain SupportでサポートするConsensys Quorumは、Hyperledger Besu(または、GoQuorum)上に構築されたEthereumクライアントであり、プライベートブロックチェーンネットワーク、パブリックブロックチェーンネットワークを実現します。また、複数の企業で運用するコンソーシアム化に柔軟に対応します。Consensys Quorumは、セキュリティ構成、イベントストリーミング、高度な監視などの追加のエンタープライズ機能を提供することにより、Hyperledger Besuを拡張します。

セキュリティ

ブロックチェーンの内部データベースを暗号化して、保存中のデータを保護します。 暗号化キーは、ローカルのキーストアまたは、HashiCorp Vault(*2)と連携して安全に保持されます。 これにより、ハッカーが改ざんを試みた場合、たとえデータにアクセスできたとしても、暗号で保護されているため読みだすことができません。企業がクライアントのノードのワールドステートストレージを完全に暗号化するための構成オプションを提供し、 プライベートネットワーク上のノードにアクセスする悪意のある者が貴重なビジネスデータを読み取れないようにします。 さらに、ブロックチェーン参加者間でグループを作成しアクセス権のコントロールを行うことも可能です。 エンドツーエンドはTSL通信で保護されます。

(*2)鍵(シークレット)管理を強化するHashiCorp Vaultについては、こちらを参照ください。

信頼性

リアルタイムでメトリックを監視およびキャプチャして、ネットワーク内の検証ノードの状態を表示します。 ノードがブロックを最後に生成したときやパフォーマンスの低下などのメトリックをキャプチャすることで、 リアルタイムの稼働状況を把握して、ビジネスに影響を与える前に問題に気づくことができます。 ノード、ネットワーク、コンセンサスメカニズムの正常性、 パフォーマンス、稼働時間を確認できます。詳細なノードおよびネットワークメトリックにアクセスするためのPrometheus監視およびアラートサービスを備え、 Grafanaダッシュボードを使用して、収集したデータを視覚化することもできます。リアルタイムにメトリックを監視することにより、信頼性を向上させます。

可視性

ブロックチェーンイベントをリアルタイムで追跡し、アラートを設定して、 チームメンバーに特定のイベントを通知します。 ストリーミングプラットフォーム(Apache KafkaやAWS Kinesisなど)を使用して、 websocketベースでイベントを監視します。スケーラブルで信頼性の高いイベントトラッキングを可能にします。 ストリーミングプラットフォームを使用して、トランザクションがネットワークに到着したとき、ブロックに含まれたとき、 またはドロップしたときなど、ブロックチェーンイベントのアラートまたはトリガーを設定します。リアルタイムにイベントを監視することにより、可視性を向上させます。

HSM連携

HSM(ハードウェア・セキュリティ・モジュール)プラグインは、仏国Thales社のLunaハードウェアセキュリティモジュールをサポートしています。 HSM連携機能を用いることで、トランザクションへの賛成票やブロックへ電子署名を付与する検証ノードの鍵をHSMで管理して安全にブロックチェーンノードを運用することができます。 HSMで鍵を管理させることによって、鍵の流出を防ぎ、正しい電子署名を付与することができます。

拡張コンポーネント

Tesseraは、Hyperledger Besu/GoQuorumクライアントのプライベートトランザクションマネージャーであり、プライベートトランザクションを利用するケースにはTesseraは不可欠です。
EthSignerは、ブロックチェーンへアクセスするアプリケーションに依存することなくトランザクションへ電子署名を付与します。EthSignerは、秘密鍵管理をアプリケーションから分離します。

注意事項

  • GoQuorumは、将来的にエンハンスが停止されることが発表されています。
  • トランザクション署名コンポーネントEthSignerはエンハンスが停止されるため、Web3Signerに移行します。

価格

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最終更新日:2024年3月22日

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