New Relic とは

「New Relic」はオブザーバビリティプラットフォームです。
お客さまのITシステムに対して、エンドユーザーの体験からシステム内部の処理まで網羅して可視化し、エンドユーザーへ提供しているサービスの品質低下や、障害発生などへ素早い対処を可能にします。

New Relic

課題を解決します

  • 課題
  • 解決
  • 課題

    システムを構成しているネットワーク、インフラ、アプリケーションなどの要素ごとに別の仕組みや別のベンダーで監視しており、一連の処理においてどの要素がボトルネックになっているかわからない

  • 解決

    • システム構成マップを自動作成し、構成要素の繋がりや処理の流れを可視化することでボトルネックを特定
  • 課題

    今の監視ツールでは、ユーザーのパソコンやスマートフォン側でアプリケーションに問題が起こっていても気付けない

  • 解決

    • 外形監視の仕組みや、アプリケーションに情報収集の仕組みを導入することで、ユーザー視点で状況を把握
  • 課題

    アプリケーションの異常発生時に、原因特定に時間がかかって対処が遅れてしまう

  • 解決

    • アプリケーションの原因箇所をソースコードレベルで特定し、素早く対処
  • 課題

    アプリケーションの開発後に多数の不具合が見つかり、その原因調査・修正でコストがかかってしまう

  • 解決

    • アプリケーション開発段階で、アプリケーション実行時の性能・エラーを確認・修正して品質を高めておくことで、不具合の発生を低減し、コストを削減

概要

オブザーバビリティとは

オブザーバビリティ(Observability)は、オブザーブ(Observe):「観測する」と、アビリティ(Ability):「能力」を組み合わせた複合語で、日本語では「可観測性」と訳されます。特にソフトウェアの世界ではデジタル上の複雑な動作をまさに観測可能な状態にする技術を指す用語です。
 従来、ITシステムで中心的に採用されているモニタリング(監視)は、事前に想定できた異常を何らかの値のしきい値として設定し、しきい値を超過した場合にアラートとして通知します。
しかし、そもそも事前に想定できない異常をどうしたら把握できるでしょうか?また、しきい値に引っかからないなら異常が無いと言えるのでしょうか?
従来のモニタリングはこれらの問いに答えられません。
 オブザーバビリティを実装したシステムならば、想定外の問題が生じたときにシステムがどのような動作をしたかリアルタイムに把握できるようになります。そして、システムを開発するエンジニア自身が想定していなかった異常を発見でき、詳細な動きを捉えることができます。これにより、ITシステムに対して能動的に対処できるメリットが得られます。
組織やチームは緊急事態であっても迅速かつ効率的に対応でき、システムの長期的な改善や品質の向上に取り組めるようになります。そしてユーザー体験の改善につなげられます。
オブザーバビリティにより、ITシステムにおける旧来の運用監視技法から新しいテクノロジーパラダイムへと進化させることができるのです。

New Relic 概要 オブザーバビリティ(Observability)

データを関係者の共通言語へ

ITシステムの管理体制は、ビジネスチーム・開発チーム ・運用チーム、および業務を委託されているベンダーなど、さまざまな役割を持った関係者で構成されます。しかし、各チームそれぞれの動きがサイロ化されていて、チーム間の連携が必要な場面で非効率なコミュニケーションがボトルネックとなっているケースが多くあります。
 オブザーバビリティによってITシステム上の複雑な動作を観測し、そこで得られたデータを共通言語とすることで、チーム間で効率的にコミュニケーションが取れるようになります。
これにより、迅速なトラブルシュートやBizDevOpsといった高度な管理体制を実現できます。

例1.トラブルシュートにおけるオブザーバビリティ導入効果

例1.トラブルシュートにおけるオブザーバビリティ導入効果

例2.BizDevOpsにおけるオブザーバビリティ導入効果

例2.BizDevOpsにおけるオブザーバビリティ導入効果

3つのポイント

  • COMPREHENSIVENESS

    網羅性

    PCやスマートフォン、ネットワーク、OS、アプリケーションなどのITシステムの構成要素から、外形監視、ネットワーク監視、インフラ監視、アプリケーション監視、ログ監視、ユーザー体験監視などの情報を網羅して収集し、一元的に観測。

  • DEVELOPMENT SUPPORT

    開発支援

    アプリケーション変更時の影響表示、エラートレースの解析、問題ソースコードの特定など、アプリケーション開発を支援し、DevSecOpsを実現する機能を提供。

  • SIMPLE PRICING

    シンプルな価格体系

    データ送信量とユーザー数によるシンプルな価格体系。対象機器の数量や使用する機能に依存しないため、システムの拡張時に大幅な費用の増加なし。

特長

システム全体の可視化

アプリケーションやインフラ、ユーザー体験など、すべてのシステムを一元的にモニタリングします。これにより、どこで問題が発生しているのか、リアルタイムで確認することができます。

AIによる問題予測

AIと機械学習を使って、異常な動きを自動で検出します。これにより、問題が大きくなる前に事前に対処することができ、システムの安定性を保つことができます。

スケール対応力

企業が成長してシステムが大規模になっても対応できるように設計されています。どれだけトラフィックが増えても、スムーズに動作します。

簡単な統合とカスタマイズ

ほかのクラウドサービス(例えばAWSやAzure)やツールと簡単に統合できます。また、自分たちのニーズに合わせてダッシュボードをカスタマイズすることも可能です。

機能

システム構成、内部処理の可視化

Webブラウザーからサーバーまで一気通貫で可視化し、トラブルシュートを効率化

ユーザー体験(Webブラウザーやスマートフォン)、ネットワーク、インフラ、アプリケーションなどシステムに関わる情報をすべて収集し、複雑なシステム構成でも一気通貫で自動的に可視化します。そして、内部的な処理を自動で関連付けするため、問題が表面化した事象から一連の関連処理を追跡して原因箇所を容易に特定できます。
また、システムを担当するチーム間で、同じデータを共有することで伝言ゲームから解放され、対策までの時間を短縮できます。

サービスレベルの管理

障害・クレーム発生を未然に防ぐ

SLI / SLO によって、サービスレベルを計測、評価することで、次の効果が見込めます。

  • ユーザーから見たサービス品質をリアルタイムに把握し、影響が大きい重点対策箇所を特定
  • ユーザーに甚大な影響が出る前にプロアクティブに対処
  • 開発と品質確保のバランスを定量的に判断

※SLI (Service Level Indicator)とはサービスレベルを測定するための指標。SLO (Service Level Objective)とはSLIごとに設定する目標値。

問題の優先度・原因特定

優先度の高いエラーから対処

発生したエラーを自動的にエラーグループに分類し、発生しているユーザー数・回数から対応するべきエラーの優先順位付けが可能です。また、エラーに関連する情報を一括表示し、IDEと連携することでエラーの原因となったソースコードの該当箇所をすぐに編集できます。

アプリケーション開発の支援

開発段階でアプリケーションの品質を高めることで全体の生産性を向上

アプリケーションは開発後に各種テストを経て本番リリースされますが、各種テストやリリースの直後に発生するエラーによって、原因特定・修正・再テスト・再リリースといった手戻りが発生し、工数が肥大化することが多くあります。
New Relicにより、開発段階でアプリケーションの性能・エラーを確認し、機能・非機能課題を上流で発見することで手戻りの防止に貢献します。

日立ソリューションズが選ばれる理由

  1. point 01

    New Relic 認定パートナー

    日立ソリューションズは2024年4月よりNew Relicの取り扱いを始め、認定パートナーの認可を受けています。
    また、オブザーバビリティの普及をリードするパートナー企業の先駆者である「New Relic Trailblazer」に認定されました。

  2. point 02

    運用管理の豊富な実績とノウハウ

    長年にわたって蓄積してきたITシステム運用管理の豊富な経験があり、お客さまに最適なオブザーバビリティの提案や支援が可能です。

  3. point 03

    関連商品との組み合わせで活用

    日立ソリューションズの関連商品との組み合わせによって、New Relic の役割を更に広げることができます。運用管理の向上や業務効率化など、最適なソリューションを提供します。

ソリューションメニュー

オブザーバビリティを段階的に実践し、効率的な開発・運用を支援するソリューションをご提供します。

ソリューションメニュー:Step1 現状把握とゴール設定、Step2 安全・安心・快適に運用、Step3 新しい価値を創出[オブザーバビリティ導入(Poc支援、導入支援)オブザーバビリティ活用(DevSecOps支援,SOL運用支援)]

価格

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最終更新日:2024年10月1日

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