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株式会社日立デジタルマーケティング 日立ソリューションズ
スマートマニュファクチャリングソリューション

連載『“失敗しない、止まらない”IoTプロジェクトの処方箋』#04

IoTプロジェクトの実践、
つながる工場を目指すユースケースより

“失敗しない、止まらない”IoTプロジェクトの処方箋

執筆者情報

鍋野 敬一郎
  • 株式会社フロンティアワン 代表取締役
  • IVI パブルシティ委員長
  • エバンジェリスト
同志社大学工学部化学工学科卒業(生化学研究室)、1989年米国総合化学デュポン社(現ダウデュポン社)入社、1998年独ソフトウェアSAP社を経て、2005年にフロンティアワン設立。業務系(組立工場、化学プラントなどの業務知識・経験)、基幹系(ERP/SCMなど)、クラウド(エンタープライズ系:PaaS、SaaSなど)、製造現場システム(MES/MOM/IoTなど)の調査・企画・開発・導入の支援に携わる。一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ(IVI)のサポート会員であり、IVIのエバンジェリストをつとめる。

はじめに

 前回は、『日本流のオープンクローズ戦略』でIoTに取り組むというお話をしましたが、概念的なものが中心でしたので「今ひとつイメージがつかめない」と思われた方が多かったのではないかと思います。今回でこのコラムは最終回となりますので、筆者が取り組んできたIoTプロジェクトを参考にしながら、出来るだけ分かりやすく事例などをあげてケーススタディ風に取り組みをご紹介したいと思います。

製造業のIoTプロジェクトで目指すのはバイモーダルのビジネス

 IoTに、社内向けとか社外向けと言う区別はありません。つまり、1つの技術を実用化すれば社内利用もお客様向けにも使えるはずです。IoTという技術に決まったルールやなどありませんから、前例や慣例などにこだわらず使えるものはどこにでも使えば良いと思います。これからの製造業は” 良い製品(モノ)を作って売る”だけではなく、” 良い製品(モノ)と、モノから得られる情報(データ)をサービス(コト)を提供する”ことが出来ます。

モノだけ買うお客様、サービスだけ欲しいお客様、モノとサービス両方が必要なお客様それぞれ大切になります。他社の製品(モノ)を使っているお客様へ、良いサービスを提供出来れば、次の機会に自社の製品(モノ)を買って頂けるでしょう。IoTで得た情報を利用して、これまで以上に良い製品(モノ)を早く安く生産出来るようになるでしょう。IoTは、こうしたサービスを提供するために必要な情報(データ)を入手する技術です。製造現場で、設備の稼働状況を監視したり原材料/部品の所在と数量を把握したりする手段としても使えます。前者のサービスは、社外のお客様向けに提供するシステム:SoE(システム・オブ・エンゲージメント)と言います。後者のサービスは、社内の現場担当者向けに提供するシステム:SoR(システム・オブ・レコード)と言います。最近では、SoEを”モード1”、SoRを”モード2”と呼ぶことがあり、1つの技術を2つのモード(お客様向けモードと社内担当者向けモード)に使い分けることから、「バイモーダル」と言う使い方をするようです。

(参考:バイモーダルITとは何か? 企業がITの「2つの流儀」を使い分ける方法 https://www.sbbit.jp/article/cont1/34971)


 筆者は、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)という組織のメンバーとして製造業におけるIoTに取り組んでいます。未来の製造業のイメージは、製品(モノ)がネットにつながって、ここから多様な情報(データ)が得られるようになる。入手した情報(データ)を社内で上手く活用すれば、より良い製品を早く安く作れるようになる。入手した情報(データ)をお客様向け活用すれば、サービス(コト)を提供出来れば顧客満足度の向上やサービスビジネスが実現できる。つまり、データを上手く使いこなした企業が勝ち残ると言われています。データの使い方には、3つのステップがあります。以下の3つのステップを実現して、製品(モノ)とサービス(コト)が互いに補完し合って価値を高めていくことが出来ます。

 STEP1. データを集めてモノの動きを可視化する(見える化「監視」)

 STEP2. 集めたデータを使って生産性を高める(省力化とコストダウン「保守運用」)

 STEP3. ネットで遠隔地からモノを操作する(自動化やリモートコントロール「制御」)

NEXT「ものづくりのあらゆるデータを収集蓄積して新しいサービスを生み出す」
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