Taniumとは
Tanium(タニウム)は、企業や政府機関向けに設計されたエンドポイント管理とセキュリティプラットフォームです。
特に大規模なIT環境において、リアルタイムでの可視化・制御・保護を可能にする点が特徴です。
エンドポイント管理の課題とTaniumによる改善
- 課題
- 改善
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課題
脆弱端末の放置リスクと可視化の限界
- 資産棚卸・設定基準遵守をリアルタイムで確認できず、未知の脆弱端末が放置される
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改善
リアルタイム資産管理と脆弱性対策の強化
- 資産をリアルタイムに可視化し、設定基準違反や未知の脆弱端末を即時検出・対応可能にします。
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課題
データ不全が招く意思決定の停滞
- 正確で信頼できるデータに基づいた実態の把握ができず、経営層への投資判断・リスク報告が遅れる
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解決
経営判断を支えるリアルタイムIT可視化
- 正確なIT資産データを即時取得し、経営層への迅速な投資判断・リスク報告を支援します。
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課題
ツール間連携の不在が招く作業負荷とエラーリスク
- 各ツールから手作業で情報を寄せ集めるため作業工数、ヒューマンエラーが増大
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解決
業務効率化とエラー削減を実現する統合管理
- 各ツールの情報を一元化し、手作業の集約作業を排除。作業工数とヒューマンエラーを大幅に削減します。
Taniumの強み
組織と共通の課題とTaniumの強み
1.リニアチェーン・アーキテクチャ
- クライアント間で情報をリレー形式でやり取りする独自の通信方式により、サーバー負荷を最小限に抑えつつ高速な情報収集と配信が可能
- 数万台規模の端末でも1台のサーバーで対応可能なスケーラビリティ
Taniumの独自技術により
これまで実現できなかった、
リアルタイム性のある情報取得が可能
Taniumプロトコル
- 高速性や軽量性、高い安全性や耐障害性を実現するため、Taniumプロトコルを開発(特許技術)
- 従来型のハブ&スポークモデルから脱却したため連携サーバーが不要
- クライアントはリモート環境でもLAN環境でも利用可能で、利用場所に伴う設計や設定変更は不要
リニアチェーン
- Question/Action/ファイル配信をサーバーではなく近隣のエンドポイント経由で行う仕組み
- LAN環境ではファイル配信がとても効率的・高速になる
2.リアルタイム性と可視化
- エンドポイントの状態をほぼリアルタイムで把握可能
- 「Question」機能により、SQLライクなクエリで端末情報を即座に取得・分析できる
3.クラウド対応と簡易な導入
- クラウド版(Tanium Cloud)では、複雑なサーバー構築やドメイン参加が不要で、インターネット接続さえあれば管理可能
- Windows Homeエディションなど、ドメイン非対応の端末も管理対象にできる
4.セキュリティフレームワークへの対応
- NIST サイバーセキュリティフレームワーク(CSF 2.0)に準拠し、「特定」「防御」「検知」「対応」「復旧」の各フェーズをカバー
- 脆弱性の可視化、パッチ管理、マルウェア感染端末の隔離・調査などが可能
5.ブラウザーベースの管理コンソール
- 専用ソフト不要で、Webブラウザーからすべての管理操作が可能
日立ソリューションズの強み
1.大規模導入にも対応できる確かな実績
数万台規模のTanium展開を含む実績を保有
長年にわたりエンドポイントセキュリティ、IT資産管理などのソリューションを提供してきた実績があり、Tanium導入においても業種・業態に応じた最適な構成提案と展開が可能です。特に多拠点・大規模環境での導入における統合支援のノウハウが豊富です。
要件定義から段階的なロールアウト、運用支援まで、複雑な組織や多拠点構成にも対応できます。
2.上流から運用まで、一貫したトータル支援を提供
セキュリティの視点を取り入れた上流設計により、「導入して終わり」にしない確実な定着を実現
Taniumは強力な製品ですが、
現場で“使える状態”にするには、明確な運用設計と課題整理が不可欠です。
日立ソリューションズは、以下のような視点で支援します。
セキュリティコンサルティングによる上流支援
セキュリティエバンジェリストやホワイトハッカーが在籍し、最新の技術と知見を活用して、高度化・巧妙化する多様な脅威から企業データを守る、セキュリティソリューションを提供しています。
「サイバーレジリエンス」観点での脅威分析・影響評価
ポリシー設計/CIS準拠チェック/運用標準化
SOC・CSIRT支援との連携設計
IT資産管理の専門人材によるコンサルティング
CITAM(Certified IT Asset Manager)資格保有者が在籍
ソフトウェアライセンス最適化、構成台帳連携
ITAM/ITSM/セキュリティ運用を横断した
実用的な管理設計
3. Microsoft ・ServiceNowとも連携可能
Taniumは単独でも強力ですが、
Microsoftや
ServiceNowとの連携によりIT運用を一気通貫で最適化できます。
日立ソリューションズは Tanium 社 および Microsoft 社、ServiceNow 社の公式パートナーとして、製品仕様の裏側まで踏まえた実践的・最適な設計提案を提供可能です。
ServiceNow連携
インシデント・変更管理チケットとTaniumクエリを連携し、チケット画面からそのままリアルタイム調査・修復を実行可能
Taniumで取得したエンドポイント情報を
CMDBに自動反映
変更後の状態をComplyやDeployで検証 → ServiceNowに戻すような運用も可能
Microsoft 連携(Intuneなど)
IntuneとTaniumでのハイブリッド運用(例:構成管理はIntune、リモート診断はTanium)
Windows 11移行支援において、Intune配布後の状態監視・対応もTaniumでカバー
Microsoft Defender 設定状況の一括可視化/強制(Enforce)
導入にとどまらず、“運用できる”Tanium活用を実現
日立ソリューションズが、業務運用の観点から継続的にご支援します
新着情報
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お知らせ
コラム「Windows 10サポート終了への備え」を掲載しました。
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お知らせ
Taniumサイトを公開しました。
最終更新日:2025年10月31日

