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日立ソリューションズ システム運用管理ソリューション

システム運用管理ソリューション

お役立ち情報 講演レポート

2022年6月9日

属人化を解消!AI活用により実現する運用管理のDXとは
~ビジネスを止めないために「監視・分析・管理」の視点から考える~


03AIドリブンでのユーザー体感の監視
~利用者の体感をエンドtoエンドで監視する重要性~

Webサービスの快適な利用が重要な指標となる現在、利用者の端末からネットワーク、データベースの末端まで、ユーザー体感を起点に監視する取り組みについて紹介されました。
株式会社日立ソリューションズ
通信サービス本部 デジタルサービス部
グループマネージャ 水本 修司

「ユーザー体感の監視」と「システム全体の監視と把握」が重要

インターネットで情報収集やウェブショッピングを行う際に、画面表示に時間がかかると離脱の可能性が高まります。ユーザー体感が悪いとサービスを利用してもらえず、ビジネスの成否を作用するのです。また、近年の技術進化、マイクロサービス化に伴い、バックエンドシステムは、多くのサービスやアプリケーションが複雑に連携。障害発生時に原因や影響を把握するのに時間がかかります。ユーザー体感の悪化、障害の長期化は、ユーザー離れや売り上げ低下につながるため、サービス提供者はユーザー体感を悪化させないこと、つまりパフォーマンスの監視が重要となります。
パフォーマンス監視で必要なことが「ユーザー体感の監視」と「システム全体の監視と把握」です。そこでシステム全体を一元管理して、ユーザー体感を起点に監視することができる製品が、「AppDynamics」と「ThousandEyes」になります。

データ可視化、障害確認時間を極小化する「AppDynamics」「ThousandEyes」

両製品でできることの一つは、「システムを流れるデータの可視化」です。インフラストラクチャの監視に加えて、ユーザー体感の監視を行うことができます。例えばECサイトでの物品購入金額や、予約サービスでのチケット購入金額、コンバージョン率など、システムのあらゆるデータを可視化することが可能です。さらに「システム問題発生時の対処」を迅速に行うことができます。システムの問題発生時にユーザーからクレームを受けてからの対応だと、障害確認、原因切分、障害の復旧など、多くの時間がかかってしまいます。
「AppDynamicsとThousandEyesを利用することで、ユーザーが感じる体感を起点に監視して、障害確認までの初動時間を極小化。どのサーバーで、どのプログラムで、どのような障害が起こっているかなど、切り分け時間の極小化を実現できます」(水本)
実現できること1:システムを流れるデータの可視化

実現できること1:システムを流れるデータの可視化

アプリケーションの性能をリアルタイムに監視

また、AppDynamicsは「アプリケーションの性能をリアルタイムに監視」できます。すべてのビジネス・トランザクションをモニターして、エンドtoエンドでアプリケーションの性能を可視化することが可能です。加えて監視の情報を利用し、根本原因の究明と対処に利用できます。どのビジネス・トランザクションが遅くなったか、エラーが起こっているかを監視し、アラートとして発行することができるのです。
AppDynamicsが提供する可視化の技術を利用して、ログインから購入に至るまでのコンバージョン率を、ダッシュボードとしてリアルタイムに可視化。ログイン数やコンバージョン率が急激に下がった場合に、システムに何らかの異常が発生していないかと、ビジネス視点で業務や事業のシステム状況を把握することもできます。

ユーザー体感を起点に監視 顧客満足度の向上へ

最後にAppDynamicsの持つ監視の機能について紹介されました。この製品は日次、週次、月次での傾向を自己学習して、その傾向からアラートを発行できます。約1年分のデータ収集結果から、日次、週次、月次のアクセス状態を学習。平常時からの変化を閾値として設定できるので、ユーザー体感の変化を予兆として捉え、アラートの多発も防止できます。
「複雑なアプリケーション環境全体を把握し、ユーザー体感を起点に監視すること、何か問題が起こった場合も、ユーザー影響と原因箇所をすぐに特定できるようにすること、このような取り組みがサービスの信頼性向上や顧客満足度の向上になり、皆様が運用するシステムの成功につながるのではないでしょうか」(水本)
ユーザー影響と原因箇所をすぐに特定できるように

ユーザー影響と原因箇所をすぐに特定できるように

「ThousandEyes」を活用してネットワークを一元監視

株式会社日立ソリューションズ
ビジネス・プラットフォーム・サービス本部 第2部
技師 長尾 元貴
続いてThousandEyesの特徴やメリットについて説明が行われました。ThousandEyesを利用することで、社内ネットワークからインターネットを経由して、クラウドサービスまでのネットワーク経路、そしてネットワークの状態、速度、品質、また監視先であるクラウドサービスの性能や可用性を可視化することが可能になります。
「ThousandEyesに関して、いくつかのセットメニューを用意しています。『製品評価支援セット』は、同製品にご興味をお持ちいただいたお客様に対して、評価用のライセンスを使って、簡単にThousandEyesを体感いただくサービスです。PoCに進みたいというご要望がありましたらPoCの支援まで対応いたします。また現在、AIを利用した分析サービスを検討中で、今後リリースする予定です」と述べられセッションは終了しました。
ThousandEyesでの問題解決

ThousandEyesでの問題解決

NEXTセッション4:DX時代のAIを活用したIT運用
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