切削加工精度向上サービス
3軸加工機での切削業務において、熟練者の加工ノウハウ(工具のたわみ、素材形状、切削特性、加工機個体差など)をデジタル化し、非熟練者においても高精度な切削加工と生産リードタイム短縮を実現します。
このようなお悩みはありませんか?
- 課題
- 解決
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熟練者の経験、勘(ノウハウ)は伝承が難しく、特定の方による対応のため、作業の平準化が難しい
非熟練者でも加工設備情報とたわみ補正アルゴリズムから補正NCデータを生成できるため、作業の平準化を実現
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熟練者(属人的)の経験、勘頼りでの補正対応のため、加工機個体差による品質のバラツキが発生
生成された補正NCデータを加工機に入力することで、高精度かつ安定した切削品質を実現
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繰り返し行う誤差補正作業を、熟練者に依存しており、生産性の向上が難しい
生成された補正NCデータを利用することで、補正作業の繰り返し回数を低減、生産リードタイムの短縮を実現
概要
切削加工精度向上サービスは、切削加工の現場で、荒加工~中仕上げ加工~仕上げ加工のプロセスで加工精度の向上を図ります。
熟練者の経験と勘(ノウハウ)を補正NCデータとして提供し、誤差補正を施すことで切削精度の高い製品製造が行われます。
特長
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加工設備情報とたわみ補正アルゴリズムから補正データを生成
加工機を制御するために必要なNCデータや、加工機の種別、工具、素材形状、切削特性、剛性などの加工設備情報をもとに、独自に開発したアルゴリズムによって、加工誤差を計算した補正NCデータをクラウド上で生成し、提供します。
補正NCデータでは、これまで熟練者の勘や経験に頼っていた切削加工時の工具のたわみ、素材の形状、切削特性、機械の個体差などをアルゴリズムで導き出します。 -
非熟練者でも高精度かつ安定した切削品質を実現
生成された補正NCデータを加工機に入力することで、経験の浅い作業員でも、精度の高い切削加工を行うことができるため、補正前のNCデータを入力した時と比較して加工精度が高くなり、安定した切削品質を実現します。また、熟練者によって繰り返す補正作業を削減することができるため、熟練者に依存していた作業負荷の軽減と、生産リードタイムの短縮が可能です。
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導入しやすいクラウドサービスで提供
加工機の活用状況に合わせてサービスを利用することができます。サーバーなどのITインフラを自社で用意する必要がなく、初期導入コストや運用コストを抑えられます。
機能
切削加工精度向上サービス
- Webサービス(クラウド)にてミリング加工、ターニング加工に対する補正NCデータを提供
- 補正データを利用した評価結果登録機能を提供
- 製造情報データベースと連携することで、設計値に対する加工結果(実寸、実際の加工環境)を紐付け品質改善活動を支援(オプション)
- 設備剛性・切削力係数データの測定作業にも対応(オプション)
- ※本サービスで提供するNCデータ補正に対する制御言語(Gコード)はJIS 6315-2:2003に準拠しております。
動作確認においてはFANUC製機器にて確認をしております。 - ※1:マクロ、サブプログラムを用いたNCデータは、未サポートとなります。
ミリング加工ではダウンカット方式によるエンドルミル加工(突き加工は未サポート)を、補正対象としており、ドリル加工は、補正対象外です。
ターニング加工ではドリル工具、ねじ切り工具は未サポートとなります。 - ※2:IoT連携基盤は、貴社環境を確認させていただき、個別対応(オプション)となります。
価格
個別見積もり(サブスクリプション)となります。
※PoC環境の準備もございますので、お問い合わせください。
以下のオプション(個別見積もり)を用意しております。
- 設備剛性・切削力係数データ測定・登録作業
- IoT基盤連携(製造情報データベース)
最終更新日:2020年12月21日