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株式会社日立デジタルマーケティング 日立ソリューションズ
スマートマニュファクチャリングソリューション

ITを活用した安全管理で
労働災害ゼロをめざす


~AI・IoTが実用化されている今だからこそできる安全対策~
ITを活用した安全管理で労働災害ゼロをめざす

執筆者情報

浜村 憲
  • 株式会社日立ソリューションズ
  • 営業統括本部 営業企画本部 営業戦略部
事務機器の専門商社を経て、2007年 旧日立システムアンドサービス(現)日立ソリューションズに入社。
ネットワークセキュリティに関するマーケティングプロモーション部門で、セミナー・展示会の企画などを担当。
その後、商社・流通系ソリューションのプレセールスを担当。
2018年~勤務地を中部地区に移し、スマートマニュファクチャリングビジネスを推進中。
趣味はロードバイク、キャンプ、ラグビー観戦など。

はじめに

 「安全はすべてに優先する」という考えに基づき、これまで「朝礼で注意事項を伝達」「安全マニュアルの作成」「集合教育」など様々な取組みが行われてきた。それにも関わらず厚生労働省が公表している労働災害速報値によれば平成30年の1年間で労働災害者数は12万人を超えており、一昨年と比較して増加傾向となっている。これまでの“○○に気を付けましょう”といった精神論的な運動だけでは事故は減らないと悩まれている安全衛生管理者は多いだろう。

 弊社はお客様の課題を解決するための知識や技術、ソリューションを豊富に持つ総合ITカンパニーであり、ITを活用した安全対策をこの記事でご紹介する。IT技術の進化により AI、IoT、などが実用化されている今だからこそできる安全対策がある。今回ご紹介するソリューションのいくつかは、元々は生産性向上や品質向上を目的に開発されたものであるが、お客様への提案活動をすすめていく中で安全衛生管理にも適用できるのではないかとご意見をいただき、安全対策目的で導入いただいたソリューションも含まれる。

位置が分かれば事故が減る

 建設現場の高所作業においては「墜落・転落」、製造業の工場においては「はさまれ・巻き込まれ」などの労働災害が多く発生しており、現場安全面の工夫は喫緊の課題となっている。スマートフォンやセンサーなどのIoTデバイスを活用すれば作業者の位置や危険な場所への侵入や、重機との接近を検知し、作業者本人だけでなく現場監督者へ素早く通知する事ができる。近年では製造業でも建設業でもの慢性的な人手不足に対応するため、AGV(無人搬送車)の導入や重機の自動運転技術の導入が進んでいるが、その一方で安全面を不安視する声もある。効率化と安全を両立させるためにもITを活用した、事故を未然に防ぐ仕組み作りが必要となる。

 弊社が提供する「GeoMation 作業員安全支援ソリューション」は建設現場などの屋外の現場において作業員が所持するスマートフォンに専用のアプリを入れておけばGPSにより現在の位置情報を地図上に表示して確認する事ができる。別のスマートフォンを重機の運転席に設置すれば、管理者はパソコン画面上で双方の位置を確認可能。ある一定距離まで近づくとそれぞれのスマートフォンに警告音を鳴らし、作業者本人に接近を気付かせる事で事故を未然に防止できる。作業員や重機の位置情報はログとして残るのでログ情報も有効活用する。作業実績を振り返りながら移動した軌跡を地図上に表示し、安全管理基準の作成や事故の再発防止策を検討するのも活用方法の一つだ。さらには位置情報に加え、映像と音声でコミュニケーションをとる事もできるので、万一現場でトラブルが発生した際に遠隔地に居る安全管理責任者が現場の画像を確認しながら状況を正確に把握し、作業員と緊密に連携した迅速かつ的確な対処で被害を最小限にとどめる事ができるだろう。

図1.GeoMation作業員安全支援ソリューションのイメージ図
図1.GeoMation作業員安全支援ソリューションのイメージ図

 一方で製造業の現場において工場などの屋内で位置把握をしようと考えた時に前述のようなGPSを活用するのは人工衛星の電波を正確に受信できないため難しい。そこでIoTタグとIoTルータを活用した屋内位置把握の方法として「GeoMation 屋内位置把握ソリューション」をご紹介する。IoTタグは電波を発信するセンサーで、IoTルータはその電波を受信し管理パソコンまで送信する役割を持つ。屋内の区域ごとにIoTルータを配置し、作業者はIoTタグを携帯する。IoTルータ⇔IoTタグ間の電波強度を管理パソコンに送信すると最も電波強度が強いIoTルータが配置されている区域に作業者がいると判定される仕組みだ。

図2.GeoMation屋内位置把握ソリューションのイメージ図
図2.GeoMation屋内位置把握ソリューションのイメージ図

 このIoTタグをヘルメットやベルトなどに装着し、作業員一人に一個持たせれば、誰がどこにいるのかを管理者はリアルタイムに把握する事ができる。例えば一人作業が禁止されているエリアで意図せず一人になってしまった場合は管理者にアラートをあげるという活用方法も可能となる。また、同じ場所で一定時間動きが無い場合は倒れている可能性があると判断する事もできるだろう。IoTルータはUSB充電器に装着し、コンセントに挿すだけで動作する。電源供給さえ出来れば独自のネットワークが自動で構築されるため、特別な電源を準備したり設置工事などは不要。そのため既存の建物内や工事現場等に容易に導入できるメリットは大きい。

 このソリューションを安全対策目的で最初にご導入いただいたのはトンネル工事の現場だった。当初その現場では作業員のトンネル入坑管理は昔ながらの方法で管理していた。入口に設置してある自分の名札を入坑時に裏面にひっくり返し、出抗時に元に戻すというやり方だ。この方法だと入坑時に名札の返し忘れがあると抗内に残っていても気が付かないうえに、万が一坑内での火災や地震等が発生した際に誰がどの位置にいるのかを把握する事は出来ない。その課題の解決策としてGeoMation屋内位置把握ソリューションが採用された。IoTタグは作業員のヘルメットに装着し、IoTルータは照明用のコンセントを活用して設置。前述の仕組みによって現場事務所内に設置したノートパソコンで作業員の位置をリアルタイムに確認できるようになった。IoTルータはコンセントに挿すだけで動作するので、工事が完了すれば次の現場でも簡単に再設置が可能な点もご採用いただいた理由の一つとなっている。

NEXT「画像認識AIによる危険行動/異常監視」
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