日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

2012年1月30日
株式会社日立製作所
株式会社日立ソリューションズ

薄型・軽量のモバイル向け指静脈認証装置を販売開始
モバイルPC利用時における高度なセキュリティと利便性を実現

モバイル向け指静脈認証装置

株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立製作所)と、株式会社日立ソリューションズ(取締役社長:林 雅博/以下、日立ソリューションズ)は、このたび、指静脈認証装置の新たな製品ラインアップとして、薄型・軽量のモバイル向け指静脈認証装置を追加し、1月31日から販売を開始します。本製品は、指静脈認証装置を薄型化・軽量化することで手軽な持ち運びを可能とし、外出先などでのモバイルPC利用時におけるセキュリティ強化と利便性の向上を実現します。なお、日立製作所は、本製品を「日立指静脈認証装置 S-1」、日立ソリューションズは「静紋(ジョウモン) JS1」の製品名で販売します。

昨今、時間や場所にとらわれないワークスタイルの推進やBCP(事業継続計画)の観点から、在宅勤務やサテライトオフィスの活用といった自宅や外出先におけるモバイルPC利用のニーズが高まっています。しかしながら、いつでも、どこからでも社内システムへアクセスできる利便性の一方で、なりすましによる不正アクセスを防止するため、パスワードによる本人確認のみならず、セキュリティを維持・強化しながら、業務効率の向上を図る対応が求められています。

そこで、日立製作所と日立ソリューションズは、指静脈認証装置の新たなラインアップとして、モバイルPCとともに持ち運びの便利な薄型・軽量の認証装置を製品化しました。本製品は、一人1台の携帯を想定したモバイルPC利用向けの製品で、パスワードを入力する代わりに指静脈認証により、モバイルPCのWindowsログオンやスクリーンロックの解除が可能です。
 また、シングルサインオン製品(*1)との連携により、1回の指静脈認証でさまざまな業務システムを利用することが可能となります。さらに、サーバ管理ソフトウェア(*2)をあわせて利用することで、本製品の認証情報のみならず、現行の卓上向け指静脈認証装置(*3)やICカードなどの認証情報もサーバ上で一元管理することができます。

指静脈認証システムは、近赤外光を指に透過させて得られる指の静脈パターンの画像によって個人認証を行うため、なりすましや偽造が極めて困難であるとともに、認証速度が速くかつ使いやすいことなどから、さまざまな業種・業界で利用されています。2006年11月から提供開始した卓上向けの指静脈認証装置は、共用PCや勤怠管理システム、複合機やプリンタなどと連携するなど、認証装置を複数人で共用する場合に幅広く利用されています。今回、一人1台の利用を想定したモバイル向け指静脈認証装置を新たに追加し、製品ラインアップを強化します。

今後、日立製作所と日立ソリューションズは、本製品の適用範囲を、Citrix XenDesktopなどのシンクライアント(仮想デスクトップ)環境やAndroidタブレットなどへの拡大を予定しており、企業や自治体・官公庁などにおけるユーザー認証基盤の強化と運用効率の向上を図り、セキュリティ強化を支援していきます。

*1 日立ソリューションズのシングルサインオン製品「SRGateクライアントエージェント」。
*2 日立製作所は「指静脈認証管理システム」、日立ソリューションズは 「AUthentiGate」の製品名で販売するサーバ用認証管理ソフトウェア。
*3 日立製作所は「日立指静脈認証装置 H-1」、日立ソリューションズは「静紋 J300」の製品名で販売。

■ 新製品の特長

1. 持ち運びを考慮した薄型・軽量設計

装置設計にあたっては持ち運びを考慮し、指静脈パターンの入手に必要な近赤外光の照射方式として光源を指の側面に配置する側方入射型の方式を採用することで、装置の薄型化(厚さ 約17mm)、軽量化(重さ 約35g)を実現しました。

2. モバイルPC用途を想定した機能提供

(1)スタンドアロン環境でも利用可能

利用者の生体情報を認証装置内に格納するため、PCがネットワークにつながっていないスタンドアロン環境でもWindowsログオンやスクリーンロック解除、シングルサインオン製品と連携した業務システムへのログオン認証に指静脈認証が利用できます。

(2)生体情報の初期登録作業を効率的に実施可能

サーバ管理ソフトウェアをあわせて導入することによりサーバ上で生体情報を一元管理し、ユーザーが各装置で登録・保存した生体情報を、ネットワーク経由でサーバ上に転送・保存することも、逆に登録用端末であらかじめサーバ上に登録・保存した生体情報を、各装置にネットワーク配信することもできます。これにより、装置導入時における生体情報の登録作業を効率的に実施することができます。

(3)装置の紛失・盗難発生時に失効処理が可能

サーバ管理ソフトウェアの導入により、万が一、装置の紛失・盗難が発生した場合には、サーバ上で対象となる装置を失効処理することが可能で、装置の不正利用によるなりすましを防止します。

3. スタンドアロン環境からサーバを用いた一元管理する環境まで幅広いニーズへ対応

スタンドアロン環境利用による小規模な環境から手軽に導入することができるほか、生体情報をサーバ上で一元管理できる大規模利用対応など、システム規模の拡張に合わせて幅広いニーズに対応します。

■ 価格および提供開始時期

製品名 提供元 価格(税込) 提供開始時期
日立指静脈認証装置 S-1 日立製作所 オープン価格 2012年3月1日
静紋 JS1 日立ソリューションズ
※装置の動作には、別途ソフトウェアが必要です

■ 製品紹介URL

・株式会社日立製作所「指静脈認証ソリューション」:http://www.hitachi.co.jp/veinid/
・株式会社日立ソリューションズ指静脈認証システム「静紋 JS1」:http://www.hitachi-solutions.co.jp/johmon/

<商品・サービスに関するお問い合わせ先>

URL: https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/   Tel:0120-571-488

<報道機関からのお問い合わせ先>

担当部署:コーポレート・コミュニケーション本部 広報・宣伝部
担当:鈴木、槇田
TEL:03-5479-5013  E-mail:koho@hitachi-solutions.com

※ Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※ Citrix、Citrix XenDesktopは、米国およびそのほかの国におけるCitrix Systems, Incの商標または登録商標です。
※ Androidは、Google Inc. の商標です。
※ 「静紋」および「SRGate」「AUthentiGate」は、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

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