日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2006年3月15日
日立ソフト

日立ソフトがC言語に対応した集中型コードインスペクションツール
「anyWarp CodeDirector for C」を発表
~組込みソフトウェア開発に組織的なソフトウェア品質管理手法の導入を実現~

 日立ソフト(代表執行役 執行役社長:小川 健夫、本社:東京都品川区)は、C言語を対象 としたコードインスペクションツール「anyWarp CodeDirector for C(エニーワープ・ コードディレクターフォーシー)」を2006年3月31日より発売いたします。
 本製品は2004年11月に発売済みのJava言語用コードインスペクションツール「anyWarp CodeDirector 」をベースに、インスペクション対象をC言語とし、組込みソフトウェア向けの コーディング標準化規約を添付したものです。同社では、「anyWarp CodeDirector for C」 を組み込みソフトウェア開発支援ソリューションの一つとして位置づけ、年間1,000セットを目 標に、積極的に拡販していきます。
 携帯電話、カーナビゲーション、デジタルTV等、進歩が著しい電子機器では、組み込まれて いるソフトウェア規模が増大しています。大規模ソフトウェアの品質、保守性、生産性を維持 するためには、プロジェクトで定めた標準化規約(ルール)に従った実装(コーディング) を行い、均質で可読性の高いソースプログラムを開発することが基本となります。プログラマ固 有の癖やムラをなくし、ソースコードの均質性を高めるためには、ルールの逸脱を担当者に 早期にフィードバックし、工程中も繰り返しインスペクションを行うことが有効です。しかし、 通常コードインスペクションは人手によるレビューによって行われるため、レビュアーや担当 者を長時間拘束することになり、常に時間に追われる現場ではこれに充分な時間を割くこ とが困難な状況でした。
 このような状況を打破するために、「anyWarp CodeDirector for C」は、各担当者に手間をか けることなく、自動的にソースコード全体を診断し、コーディング規約違反を摘出する仕組みを 提供いたします。また、「anyWarp CodeDirector for C」は検収のための仕上げのツールでは ありません。開発現場で繰り返し使っていただけるように、日立ソフトが手がけた数多くの開発 プロジェクトに基づき、診断の準備、診断、結果の確認を省力化するための工夫を加えて います。
 「anyWarp CodeDirector for C」は、構成管理ツールと連携して自動でソースコードを 取り出しチェックを実施します。チェックのタイミングはスケジューリングが可能で、例えば 朝10時など、定期的に繰り返しチェックすることができます。またチェック結果レポートはWeb で公開され、規約違反の状況、推移、集中箇所などを複数のサブリーダで共有、比較することが できます。これらにより、プロジェクトマネージャは開発担当者に負担をかけずに、品質改善 状況と推移を日々客観的に管理することができます。同時に開発担当者も自分の成績を客観的に 知る事ができ、他者との比較もできることから、モチベーションの向上を期待することも可能 です。

 本製品は独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター (IPA/SEC)が策定中の「組込みソフトウェア用C言語コーディング作法ガイド」 (本製品発売時には0.8 ドラフト版:以降IPA/SECの発表に併せ改版予定)に準拠した コーディングルールを標準で提供しており、導入後すぐに効果を得ることが可能です。

 本製品のリリースにあたり、IPA/SECより次のコメントを頂いております。

「ソフトウェアエンジニアリングセンター(SEC)は開発の現場で役立つ手法、標準の策定を 目指しており今回の日立ソフトのanyWarp for CodeDirector for CのようにSECの定めた成果 に準拠した製品の登場を歓迎いたします。SECは今後も開発現場とそれを支援する企業での幅 広い成果採用を目指し活動を強化、推進いたします。」

SEC所長 鶴保征城


 今後、「anyWarp CodeDirector for C」は、C++言語への対応を計画しております。また、 製品単体での販売に加え、日立ソフトが推進する組込みソフト開発支援ソリューションの一つ として、受託開発事業、コンサルティング事業と共に、機器メーカへソリューション提供して 参ります。

<「anyWarp CodeDirector for C」の主な機能>

・ 構成管理ツールとの連携
オープンソースの構成管理ツールCVS(Current Versions System)等と連携できます。 構成管理ツールからのソースコードの取得と標準化規約に対するチェックを、人手を介さずに 実現できます。
・ 標準化規約を任意に定義可能
プロジェクト独自の標準化規約を定義できます。企業ごとに開発標準として規定されて 標準化規約に則った一貫した均質なソースプログラムの作成を強力にサポートします。
・ HTML形式でのレポート出力
標準化規約に対するチェック結果をHTML形式でレポート出力します。ソースプログラム中 の規約違反の内容や件数情報を、開発関係者間で共有して組織的な管理を実現できます。

<「anyWarp CodeDirector for C」製品価格>

製品名製品内容標準価格(税別)
anyWarp CodeDirector for C 10ユーザ版(*)ライセンス1,000,000円
anyWarp CodeDirector for C 30ユーザ版(*)ライセンス 2,600,000円
anyWarp CodeDirector for C 50ユーザ版(*) ライセンス 4,000,000円
anyWarp CodeDirector for C 100ユーザ版(*) ライセンス 6,000,000円
anyWarp CodeDirector for C サイトライセンス版 ライセンス 個別見積
anyWarp CodeDirector for C メディアキット 媒体 5,000円
(*)ユーザ数は、本製品のレポート出力を参照するユーザをカウントします。

<「anyWarp CodeDirector」コンサルティングサービス体系>

サービス名サービス内容標準価格
年間保守サービス(@Service24)サービス内容については以下をご覧下さい
https://service24.hitachi-solutions.co.jp/
製品標準価格の16%/年
コーディングルール開発
コンサルティングサービス
コーディングルール設計や運用環境の構築等の支援個別見積

<前提稼動環境>

OS Microsoft® Windows®2000 Professional Operating System
Microsoft® Windows® 2000 Server Operating System
Microsoft® Windows® 2000 Advanced Server Operating System
Microsoft® Windows ServerTH 2003, Standard Edition
Microsoft® Windows ServerTH 2003, Enterprise Edition
Microsoft® Windows® XP Professional Operating System
Java環境J2SE1.4.2
ハードウェア上記OSが稼動するPCサーバ
CPU:Pentium 2.4[GHz]以上
実装メモリ:1[GB]以上を推奨

* anyWarpは日立ソフトの登録商標です。
* Javaおよび全てのJava関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems,Inc.の商標または登録商標です。
* Microsoft、Windowsは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。
* その他記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
* 日立ソフトの正式名称は、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社です。
* 本製品に搭載されたコーディングルールは独立行政法人情報処理推進機構/ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)発行の組込みソフトウェア用 C言語 コーディング作法ガイド(0.8 ドラフト版)をベースに、本製品の仕様、品質については日立ソフトが責任を負っております。

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