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ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2007年5月15日
日立ソフト

ユビキタス機器向けリモート制御環境「SuperJ Engine Framework」を機能強化 OSGi Release 4仕様に準拠し、セキュリティを強化

 日立ソフト(本社:東京都品川区、執行役社長:小野 功)は、ユビキタス機器向けミドルウェアの機能強化版「SuperJ Engine Framework v1.4」を本日より販売開始いたします。「SuperJ Engine Framework」は、オープンな標準仕様であるOSGiに準拠したフレームワークおよび標準サービスから構成され、情報家電などユビキタス機器上のJavaアプリケーションのリモート制御を容易に実現するミドルウェア製品です。「SuperJ Engine Framework」をユビキタス機器に搭載することにより、機器上で動作するソフトウェアに対する機能追加や保守を容易に実現することができます。
 今回の機能強化版「SuperJ Engine Framework v1.4」では、最新のOSGi Release 4仕様に準拠しました。これにより、セキュリティ機能の強化とより柔軟なソフトウェア構成管理を実現しています。

 OSGiは、Java仮想環境上で稼動し、多様な機器やサービスを統合管理するサービスプラットフォームであり、標準化団体であるOSGiアライアンスによって標準化されています。最新のOSGi Release4(Ver4.01)は、2006年7月に公開された最新の仕様です。OSGiはNGN(次世代ネットワーク)分野でも注目を集めており、NGN対応ホームサーバに搭載するソフトウェア基盤として検討されています。株式会社日立製作所の情報家電サービス基盤では、ホームゲートウェイおよび連携するサーバ側のコンポーネントに「SuperJ Engine Framework」と関連技術が採用されています。
 「SuperJ Engine Framework v1.4」は、このOSGi Release 4仕様に準拠したことにより、以下の機能を実現します。

(1)
デジタル署名によるセキュリティ機能の強化
Javaアプリケーションへのデジタル署名により、きめ細かなアクセス制御が可能になります。さらに、開発者が独自に設定した条件に基づくアクセス制御も可能です。
(2)
より柔軟なソフトウェア構成管理の実現
フレームワークに対して、同名パッケージを同時に複数個エクスポートすることが可能となります。また、インポートする側がこれらを選別できるようになっています。これにより、パッケージ名の重複を意識することなく、柔軟なソフトウェアの構成管理ができます。

 携帯電話、カーナビゲーションシステム及び情報家電などのユビキタス機器に組み込まれるソフトウェアは大規模化・複雑化しています。この様な状況の中で短期かつ低コストに開発を行うためには、ソフトウェアの部品化を促進し、再利用することで生産性を向上させる必要があります。また、ユビキタス機器上においてこれら複数のソフトウェア部品の依存関係を管理するためのプラットフォームを導入する必要があります。さらに、製品出荷後の機能追加や保守を行うためには、これらソフトウェア部品の更新を、機器を停止させることなく遠隔から行う必要があります。「SuperJ Engine Framework」はこの様なユビキタス機器上のソフトウェア構成管理上の問題点を解決するためのプラットフォームを提供致します。

 「SuperJ Engine Framework」をユビキタス機器に搭載することにより、以下の機能が実現できます。

(1)
複数のJavaアプリケーションを単一のJava実行環境上で独立して動作
(2)
Javaアプリケーションのインストール/アンインストール、開始/終了等の操作を遠隔から実現
(3)
Javaアプリケーション間の依存関係を管理
(4)
サービスの登録/呼び出しによって、Javaアプリケーション間を連携

 さらに、「SuperJ Engine Framework」は、Javaサーブレットを動作する環境であるサーブレットコンテナや、操作ログを出力・取得するロギング等の機能を提供する標準サービスが含まれています。サーブレットコンテナにより、ユビキタス機器上からJavaサーブレットを公開し、Webブラウザからの操作を実現したいというご要望に対しても容易に対応することができます。

 「SuperJ Engine Framework」はJavaアプリケーションの起動処理を最適化しており、Javaアプリケーションの高速起動を実現しています。さらに「SuperJ Engine Framework」を、日立ソフトの高速Java実行環境「SuperJ Engine」と組合せることによりさらなる高速起動を実現できます。

ホームセキュリティシステムでの利用例

【開発者キット】

製品名 型番 標準価格(税込み)
SuperJ EngineR Framework V1.4 AP00591-010400#01 ¥420,000

(量産時のライセンスは別途)

【製品ホームページ】
http://hitachisoft.jp/Products/SuperJEngineFramework/

なお、本製品は、2007年5月16~5月18日に開催される組込みシステム開発技術展(ESEC 2007)に出品致します。

<製品出展情報>
イベント名: 第10回 組込みシステム開発技術展(ESEC 2007)
日   程: 2007年 5月16日(水)- 5月18日(金)
会   場: 東京ビッグサイト 東4ホール(日立ブース 東53-50)
U R L: http://www.esec.jp/

■ 本件に関するお問合せ先
担当部署:@Sales24
ホームページ http://sales24.hitachisoft.jp/
Tel: 03-5479-8831

日立ソフトの正式名称は、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社です。
Java及び、全てのJava関連の商標は、米国及びその他の国における米国Sun Microsystems,Incの商標または登録商標です。
OSGiは、米国OSGiアライアンスの登録商標です。
SuperJ Engineは、日立ソフトの登録商標です。
その他、記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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