日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立ソフト)は当時のものとなっております。

2010年9月22日
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社

日立ソフトが、遺伝子データ活用サービスの第2弾として
次世代シーケンサーに対応したデータマイニングサービスを開始

 日立ソフト(本社:東京都品川区、取締役社長:諸島 伸治)は、 DNA配列読み取り性能が従来に比べ飛躍的に向上した次世代シーケンサー(配列解読装置) *1対応のデータマイニングサービス *2を、遺伝子データ活用サービスの第2弾として2010年9月24日より提供開始します。

*1.次世代シーケンサー:DNA配列解読装置の次世代機。従来機に比べて100倍以上読み取り性能が向上し、機種によっては1ランでヒトの全DNA配列量の数~数十倍に匹敵する量の読み取りが可能。
*2.データマイニング(情報採掘):企業が蓄積した大量のデータを解析し、経営やマーケティングに有用な相関関係やパターンを掘り出す技術

 本サービスは、遺伝子研究のみならず、お客様のビジネス・業務に幅広く遺伝子解析 データを活用できるよう、 次世代シーケンサーに対応したデータマイニングサービスをメニュー化したものです。これまでは限られた部分解析が主でしたが、 次世代シーケンサーにより、ある生物が持つ全ての塩基配列を対象とした大容量の解析が可能になりました。更に、 第1弾の塩基配列解析サービスとデータマイニングサービスの提供により、データの創出作業から、 解析されたデータの意味づけまで一貫した遺伝子データ活用サービスを提供できるようになりました。

 これまではヒトゲノムの解析に10数年かかっていましたが、次世代シーケンサーの登場により、 ヒトゲノムに匹敵するようなデータを一つの機械で創出できる時代になってきました。次世代シーケンサーの急速な普及により、 ビジネス・研究分野において扱われる塩基配列データ量は飛躍的に増えており、読み取られた塩基配列情報は、医学生物学分野のみならず、 美容、健康、食品、環境、エネルギーを含む幅広い分野への応用が期待されています。それにつれて、解析に必要となる情報処理量は、 ますます大きくなっており、このような大容量データ解析には次世代シーケンサーで対応することが求められています。

 日立ソフトは、研究分野での受託解析や大規模システム構築の20年以上の実績だけでなく、 DNAチップの設計、および遺伝子発現統計解析サービスに取り組んできた実績があり、ITを活用した塩基配列データ解析にも積極的に対応しています。 こうした実績を基に、2008 年より次世代シーケンサーのデータを利用したカスタム解析に取り組み始め、複雑化した解析フローを統合することにより、 解析手法の検討に要するお客様の負担軽減を図るため、この度メニュー化に至りました。

<日立ソフトのデータマイニングサービスの特長>

1)目的に応じたデータマイニングサービス

例えば、次世代シーケンサーの進展によりますます需要が大きくなると予想される有用微生物中の特定の機能遺伝子候補の探索等「遺伝子探索」 に重点をおいたデータマイニングサービスでは、塩基配列データを当社に送付頂き、 その目的と要望に応じて公共データベースから収集した情報と照らし合わせて、新規の遺伝子候補の探索を実施し、その結果をレポートします。

2)ワークフローによるニーズに応じた解析方法の選択が可能

情報量が増大した公共データベースからの情報収集などの複雑化する解析に対して、ワークフロー によりお客様のニーズに応じた解析方法の選択が可能です。

3)カスタム解析での対応

探索実施後の追加解析、データベース構築、繰り返しが見込まれる作業の効率化等、ワークフロー範囲外の解析については、カスタム解析として対応し、業態に合わせてデータベース構築サービスと合わせて提供します。

<データマイニングサービスメニュー>

解析項目

概要

提供価格

遺伝子探索 遺伝子領域の推定 データ量に応じて個別見積もり
SNP探索(リシーケンシング) ゲノムワイドな一塩基多型の解析
トランスクリプトーム解析 遺伝子の網羅的発現解析
CChIP-Seq 解析 DNA結合たんぱく質の結合領域解析
16S rRNA細菌叢解析 相同性検索による群集構造の解析
その他カスタム解析 お客様の目的に応じたバイオインフォマティクス解析

 日立ソフトでは、今後も遺伝子関連サービスに対するニーズは拡大していくと考えており、データマイニングサービスを、 蓄積する遺伝子塩基配列データを活用する手段として、 今までに培ってきた遺伝子関連分野でのIT技術やノウハウを活用したシステム構築サービスやインフラ構築サービスへとつなげていくことで、 遺伝子を活用した未来を創造していきます。

<日立ソフトのライフサイエンス>

 1985年よりライフサイエンス事業に参入して以来日立ソフトでは、米国FBIなどで採用されている蛍光式イメージアナライザー「FMBIO」をはじめ、 DNAチップ「AceGene」及びその周辺機器などの開発で培ってきた遺伝子実験、遺伝子解析などのウェット技術と、 世界中で広く利用されている塩基配列解析ソフトウェア「DNASIS」などのライフサイエンス分野向けソフトウェアや、 公的機関および製薬企業向けの大規模システム開発を通じた情報システム構築のノウハウを蓄積しています。

■ 関連URL
 URL /jyutaku/

<本件に関するお問い合わせ先>
 担当部署:@Sales24
 Tel: 03-5479-8831  ホームページ: http://sales24.hitachisoft.jp/

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