日立ソリューションズは、お客様の全体最適の視点で豊富なソリューションを組み合わせて提供する『ハイブリッド インテグレーション』を実現します。

ニュースリリース

本記事は2010年10月1日以前に公開されたもののため、本文中の社名(日立システム)は当時のものとなっております。

2006年2月7日
株式会社日立システムアンドサービス

日立システムが、セキュリティソリューション展開に向けてシスコと協業
~ マルチベンダ環境下におけるセキュリティ情報の一元的把握から
分析、対策に至るセキュリティ脅威管理ソリューションの提供を開始 ~

 株式会社日立システムアンドサービス(本社:東京都港区、執行役社長:中村 博行、以下日立システム)は、この度、セキュリティ脅威管理ソリューションの提供を開始し、ソリューション展開を図る目的で、シスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、以下シスコ)と協業していくことで合意しました。
 これにより、セキュリティの脅威を統合的に管理、運用し、セキュリティ監視を実現する【CS-MARS】の販売を2006年2月から開始します。

 ネットワークセキュリティ市場は、ファイアウォール(※1)・VPN(※2)構築によるゲートウェイセキュリティ(※3)から、侵入検知・防御システムの導入へと段階的に進みつつあります。一方、情報漏えいに代表される企業内での情報セキュリティ対策も主要な課題となっております。総合的にセキュリティ対策を講じていく必要性が高まるなか、個々のセキュリティ防衛手段がますます多様化していくことに加え、ソリューションもマルチベンダ環境の下で提供されるのが通例です。マルチベンダなシステム構成において、各ネットワーク機器やサーバのアクセスログやシステムログなどの情報を統合的に管理し、速やかな対策を講じていく事は、セキュリティ技術者の不足とも相まって、今後、大きなシステム運用の負担となることが予想されます。

 シスコは、2004年12月に旧Protego社買収を発表し、セキュリティ脅威管理製品であるCS-MARS(Cisco Security Monitoring, Analysis and Response System)をリリースしています。本製品は、次世代型のセキュリティ情報管理製品として、マルチベンダ環境下でのセキュリティ情報の一元的な情報把握と分析に加え、その結果からセキュリティ脅威を緩和するための対策まで提供する機能を備えているのが大きな特徴です。
 CS-MARS には、ネットワークにおけるさまざまな不正アクセス情報の相関分析、ベクトル分析、異常検出、被害の拡散防止の自動化機能などが統合されています。ネットワーク攻撃を迅速かつ正確に識別、管理、および排除し、ネットワークのセキュリティを適切な状態に維持するためのシステムです。

 日立システムでは、トータルセキュリティソリューション「Prowise.Security(※4)」の中で、これまでにさまざまなファイアウォールや不正侵入検知(防御)装置をはじめとするネットワークセキュリティ機器を取り扱い、幅広い業種のお客様のネットワークおよびセキュリティシステムを構築してきた経験と実績があります。今回、日立システムでは、シスコのゴールドパートナーである株式会社日立インフォメーションテクノロジーと連携してCS-MARSの取り扱いを開始し、「Prowise.Security」の中で、これまでの経験と実績を生かしセキュリティ脅威管理ソリューションの提供を開始します。このことで、お客様のマルチベンダ環境下でのセキュリティ運用の負荷を軽減できるソリューションを提供してまいります。さらに今後日立システムでは、不正アクセスの様子を追跡して、証拠能力を保持した分析レポートを作成するソリューション、またネットワーク上で不正アクセスが発生した場合の緩和措置、緊急対策を提供するソリューションなどセキュリティ脅威管理に関するサービスを拡大していきます。

 さらに日立システムは、シスコの提供するマネージド・セキュリティ・パートナー(※5)制度に登録しており、今後両社は、この分野の市場の立上げ、啓蒙活動、展博やセミナーなどのプロモーション活動を協力して実施してまいります。

 シスコのセキュリティー営業本部 本部長 久保 統義氏から、今回の協業に関して「弊社は、早くから『自己防衛型ネットワーク構想』を発表し、現在はそのフェーズ3である『適応型防御セキュリティ』を推進しております。CS-MARSは、弊社のネットワーク機器・セキュリティ機器を融合し脅威に対抗する、構想の中核といえる製品です。その製品を、技術・経験を豊富に持つ、日立システム様がお取り扱いをいただくことで、お客様の自己防衛型ネットワーク構築が加速するものと歓迎を致します。」とのコメントを頂いております。

 また、日立システム執行役社長、中村 博行は次のように述べております。「セキュリティシステムの運用がますます複雑化している中、キャリア・サービスプロバイダ・SIerあるいはベンダの皆様と協調し、日本のお客様に、真にご満足いただけるようなセキュリティソリューションを提供していきます。」

(※1):
組織内のコンピュータネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステムです。

(※2):
Virtual Private Network。ネットワークの流れるデータを暗号し、接続を認証することで、公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用するネットワーク技術です。

(※3):
水際で不正なアクセスを塞き止めるセキュリティ方式の総称です。

(※4):
日立システムで今まで培ってきた技術とノウハウを集結し、それらを効率的に体系化した日立システムのセキュリティのソリューション・メニューで、Prowise:[Pro=Professional]と[Wise(英知/叡智)]を組み合わせた造語です。

(※5):
シスコの登録認定プログラムで、お客様のネットワークを守るためのサービスをシスコ 製品を含む独自のサービスメニューとして提供するプログラムに参加しているパートナーです。

製品に関するお問い合わせ先

株式会社日立システムアンドサービス
ネットワークビジネス本部 ネットワーク営業部
【東京】
 担当 :竹本(たけもと)
 TEL : 03-6718-5771
 E-mail : t-takemoto@hitachi-system.co.jp
 URL : http://www.hitachi-system.co.jp/cs-mars/

商品名称等に関する表示

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