日立ソリューションズは、社会生活や企業活動を支えるソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

国内グループ会社の取り組み

日立ソリューションズ・テクノロジー

エンドユーザーを守る、IoT製品ライフサイクル全体のセキュリティ対策支援

サイバーセキュリティのリスクは、製品ライフサイクルのあらゆるステージに存在します。中でもネットワークに直接・間接的に接続される車載機器やIoT機器で、機密情報の漏えいやデータの改ざん、サービス停止などの被害が発生した場合、企業が受ける被害は計り知れません。 製品のサポート期間中の脅威からエンドユーザを守るためには、開発サイクルと運用サイクルを通じて繰り返し行う継続的なセキュリティ対策が求められます。 日立ソリューションズのコンサルティングの豊富な実績と、日立ソリューションズ・テクノロジーの開発技術力を結集。コンサルティングからセキュリティ設計、商材活用、MSSに至るまでの、製品ライフサイクル全体の脆弱性を支援するトータルソリューションを提供しています。 従来から強みとしてきたエンジニアリング領域におけるテクノロジーに加え、欧米の自動車業界や医療機器業界の大手メーカーでの利用が進んでいるSCA※ツールを活用したPSIRTの構築支援と運用支援のサービスほか、製品セキュリティプラットフォーム「Kinibi」の販売も開始。 お客さまの状況に応じたPSIRTを構築することで、セキュリティインシデントへの迅速で効果的な対応を可能にしました。当社では、グループ各社の強みを活かした取り組みで、製品ライフサイクルに潜むセキュリティリスクの大幅な軽減を実現しています。

※ SCA:Software Composition Analysis ソフトウェア構成分析

Lumada モデルをベースとしたスパイラル成長モデルで、顧客と当社が協創して課題解決

画像認識エッジソリューション × 戸田建設 「人物検知システム」

建設現場における建設機械と作業員の接触災害の防止は最重要課題です。人物検知にさまざまなセンサーを利用していた戸田建設さまでは、薄暗い場所や粉じんのある環境での検出精度の低下といった悩みを抱えていました。

このほど、当社が提供する「画像認識エッジソリューション」をご採用いただいたことを機に協創が実現。開発したのが「人物検知システム」です。夜間やトンネル坑内などの光源のない場所や、通信環境が整っていない現場でも、リアルタイムな作業員検出を実現。また、建機に設置した遠赤外線カメラが、人や建機などとの距離を瞬時に測定し近接時に警告することで、衝突などを未然に防止。建設現場での安全確保を実現しています。

人物検知システムの仕組み
人物検知システムの仕組み

画像認識エッジソリューション × 三洋テグス
「AIによる自動形状品質検査装置」

業界トップシェアの芝刈り用プラスチック歯を生産している三洋テグスさまとの協創により、検査対象物の画像データを利用し、形状品質の良否をAIで判定するシステム「AIによる自動形状品質検査装置」を開発しました。

広範な分野で培ってきた「画像認識エッジソリューション」ならではの精度の高い画像処理技術とAIノウハウを駆使。形状の良否判定時間:従来比10%削減や、生産本数:従来比2倍増を達成するなど、作業効率や品質の向上、材料ロスの低減化を実現しました。また、お客さまが開発したアルゴリズムやオープンソースコードなどをエッジデバイス向けに最適化、実装することも可能。システムのリアルタイム性、セキュリティを高めます。

AIによる自動形状品質検査装置の仕組み
AIによる自動形状品質検査装置の仕組み

音声テキスト化ソフトウェア「Ruby Dictation」

コンタクトセンターなどでのオペレーター不足の解消、顧客満足度の向上を実現するシステムとして注目を集めているのが「Ruby Dictation」です。精度の高い音声認識で、発話音声のリアルタイムテキスト化を実現。AIを活用した追加学習機能により、専門用語の学習や適応する文脈を自動的に推測するなどの高度な処理も可能です。高い秘匿性を必要とする音声データに適した自社内運用で、情報流出のリスクを低減します。

Ruby Dictationの仕組み
RubyDictationの仕組み

「健康経営優良法人2024」、「健康経営優良法人2025」に認定

企業理念に掲げる、「お客さまやパートナーとともに、人に優しく希望に満ちた社会創り」を実現するためには、その貴重な経営資源である従業員一人ひとりの心と身体の健康が基本条件となります。 日立ソリューションズ・テクノロジーでは、従業員の安全と健康を守ることをすべてに優先させた施策や体制づくりを推進してきました。 健康上の理由により、本来の力を十分に発揮できない従業員に対しては、上司による配慮に加え、産業保健スタッフなどによる支援体制を充実させ、フィジカルとメンタルの両面からサポートを行っています。

健康経営優良法人2024、2025に認定

心理的安全性をテーマとする独自講演会の実施

チームパフォーマンスを最大化するための心理的安全性の重要性や、そのために求められる具体的な言動を理解し、実践につなげることを目的に、グラデーション代表の藤原快瑤(ふじわらかよ)氏を講師に招き講演会を実施。藤原氏は、DEIをテーマにした参加型ワークショップなどを精力的に展開するコンサルタント。「yes and」のコミュニケーション手法など、多様性が尊重され、それを活かすために重要な心理的安全性を高めるコミュニケーションのポイントを解説していただきました。熱心に受講する課長職以上の姿も多く見られ、テーマへの関心の高さがうかがえました。

講演会の様子