国内グループ会社の取り組み
日立ソリューションズ西日本
食の安心安全を支える「Hi-PerBT KIT3」による
持続可能なトレーサビリティの実現
食品トレーサビリティとは、製造段階から食卓に届くまでの流れを記録することで、問題が発生した際の原因究明や回収を迅速に行うための仕組みです。食品に求められる高度な品質管理に特化したITソリューションが、「Hi-PerBT KIT3 食品卸業向けテンプレート」です。その最大の特徴は、生産・加工・流通といった各工程の履歴情報が把握できる点にあります。出荷ロットは入荷まで、入荷ロットは出荷までのトレースを実現。これにより、流通・販売先を時間経過に沿って追跡するトレースフォワード、時系列をさかのぼって移動記録をたどるトレースバッグが容易になり、事故原因の早期究明や、仕入元、関連する生産ライン・工程・ロットなどの迅速な特定が可能になります。各種データはシステム上で一元管理。原料入荷予定リストをはじめ、製造指示書、賞味期限、生産実績管理、ピッキングリストなどの帳票出力が可能です。出荷管理の徹底により、物流における人的作業ミスや出荷ロットの逆転防止、賞味期限など鮮度管理の強化や廃棄ロスの防止が図れます。さまざまなデータ管理や帳票出力のための作業は、ハンディターミナルやMES※との連携が可能。厳格化傾向にあるトレーサビリティに関する各種認証取得に向けた、業務の効率化とミスのない入力業務を支援します。食品製造業における最重要課題であるトレーサビリティの確保を強力に支援し、企業のブランド力アップにも貢献します。
※MES:Manufacturing Execution System 製造現場の進捗状況を把握・管理し、作業者への指示や支援を行うシステム
地域包括ケア情報共有サービス
高齢者が人生の最期まで、住み慣れた土地で安心して暮らせる社会の実現に向けて、日立ソリューションズ西日本では、介護情報や自治体が保有するデータを、本人や家族、ケアマネジャー、医療・介護事業者がクラウド上で共有できる「自治体向け地域包括ケア情報共有サービス」を提供しています。
本サービスを採用した大分県別府市では、ケアマネジャーは、介護認定の進捗や認定結果など、行政が保有する情報を、場所や時間を気にせずオンラインにてタイムリーに確認できるようになりました。
これにより、ケアマネジャーは、ケアプランの策定などの業務を円滑に進めることができ、自治体職員は、窓口での情報開示対応などの業務を減らすことができるようになりました。このような地域包括ケアにおける情報共有システムの強化を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
金融機関向け「Area Powerビジネスマッチング支援サービス」
金融機関の渉外担当者にとって、取引先企業の販路や事業の拡大を図ることは重要な業務の一つ。従来、商談会などの対面で行ってきたビジネスマッチングを、手元のタブレット端末を使って手軽に行えるようにしたのが「Area Power ビジネスマッチング支援サービス」です。地域密着型の金融機関として、長年にわたり蓄積してきた笠岡信用組合さまの貴重な業務ノウハウをベースにシステムを構築。クラウドサービスとして提供することで、場所を問わず、いつでも必要な情報にアクセスでき、さまざまな条件下での取引希望先の検索を実現します。金融機関同士が保有する取引先企業の情報共有により、地域を越えた営業活動を可能にします。
「健康経営推進月間」として従業員向け健康増進セミナーを実施
2024年11月から12月にかけて、「健康経営推進月間」として外部講師を招いた複数の健康増進セミナーを開催しました。各セミナーには500名から800名を超える多くの従業員が参加し、積極的に学びを深めました。内容は、心理的安全性を高め成果につなげる1on1の実践方法、メンタルヘルスの基礎知識やストレス管理のポイント、女性特有の健康課題と対応方法など、多岐にわたるテーマを取り上げ、日々の業務や健康管理に役立つ知識の習得をめざしました。
女性活躍を支える健康サポートセミナーを開催
女性特有の健康課題と対策を認識することで女性が活躍しやすい職場環境をめざすことを目的に、「女性活躍を支える健康サポートセミナー」をオンラインで開催しました。SOMPOヘルスサポート株式会社より講師を迎え、女性従業員や管理職など100名以上が参加。セミナーでは、女性特有のPMS(月経前症候群)や、男性にもある更年期障害の対処方法などについて、簡単なクイズを交えてわかりやく解説。日立ソリューションズ西日本では、今後もDEIや健康経営を推進していきます。

