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サプライチェーンとは?具体例やマネジメントをおこなうメリットなどを解説

2023年3月16日

製造や物流分野において効率的な商品供給のために必要とされるのがサプライチェーンです。また、その管理および管理のためのシステムはサプライチェーンマネジメント(SCM)と呼ばれ、経営の成果を高めるうえで重要視されています。

しかし、サプライチェーンマネジメントには多くの関係者が存在していることもあり、実現においてはさまざまな問題を乗り越える必要があります。ITシステムの構築も関わるため、リソースも必要です。

ここでは、サプライチェーンの定義や具体例について確認しつつ、サプライチェーンマネジメントのメリットや注意点について説明します。また、似た用語との違いや実現のためのヒントについてもご紹介します。

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サプライチェーンとは

サプライチェーン(Supply Chain)とは、直訳すれば「供給の連鎖」といった意味になります。原材料の調達から生産、加工、流通、そして販売により消費者に提供されるまでの一連のプロセス(流れ)を指すものであり、この一連のつながりを鎖(Chain)に見立てた言葉です。

サプライチェーンは経営用語として使われていた言葉ですが、近年はビジネス用語として広く使われています。2022年には岸田総理大臣の発言の中でもサプライチェーンというキーワードがたびたび登場し、注目を集めました。

バリューチェーンとの違い

サプライチェーンと混同しやすい言葉に「バリューチェーン(Value Chain)」があります。

バリューチェーンとは、企業のマーケティング、製造、販売、物流、労務管理やアフターサービスまでを含めたすべての活動に価値(バリュー)を付加する行為の連鎖を意味しています。また、これらの活動を主活動と支援活動に分け、企業への量的・質的な貢献を示すことにも使われます。

サプライチェーンでは原料の調達先や物流を依頼する配送会社などのパートナーもチェーンに含めて考えますが、バリューチェーンは一つの企業内を対象とした言葉です。また、バリューチェーンでは総務や経理など生産活動に直接寄与しないコスト部門についても価値を付与する活動としてチェーンに含めて考えます。

サプライチェーンの具体例

サプライチェーンの具体的な例として、アパレル(衣料品)の製造を行う企業の場合を考えてみましょう。

衣料品を作るためには布が必要で、布を作るためには原料となる糸やその素材が必要となります。これらの糸やその素材は原料を扱うメーカーから仕入れます。仕入れた素材から糸を紡ぎ、染色し、布地として織る加工の工程を経て、布地の裁断、縫製という製造工程により衣料品が完成します。

でき上がった衣料品は卸などを経て流通網に乗って運ばれ、店舗に商品がならびます。その後、販売されて消費者の手元に届くという流れです。

これは一例のため、上記以外の流れも想定できます。布地を仕入れている場合や、加工工程は別の企業に依頼する場合、販売についても卸を通さずECサイトで直接販売を行う場合など、さまざまなサプライチェーンの形が存在しているのです。

サプライチェーンで頻発する問題点

サプライチェーンで起こりやすい問題としては、主に以下の3つが挙げられます。

適切なリソース配分ができていない

これまでに作り上げられてきたサプライチェーンは複雑化している場合が多く、その結果としてリソース配分が適切でないケースが多く見られます。

今あるサプライチェーンは長年のビジネスの中で作りあげられたものです。時間の経過の中、製品を作りあげるための工程の複雑化、コストダウンに向けた海外企業との取引など、多くの場面でさまざまな企業努力が行われてきたと考えられますが、その過程が複雑化を進める要因ともなっています。

サプライチェーンの複雑化は、リソースが最適化されていない状況を招きます。これは、コストの増加など企業経営に悪影響を及ぼす問題です。そのため、サプライチェーンを可視化し分析をおこなうことが必要です。

リスクマネジメントがとられていない

サプライチェーンの連鎖が多くなればなるほど、災害の発生や製品の不具合などのリスクヘッジが難しくなってしまいます。災害や材料費の高騰に影響を受けてサプライチェーンの一部が停止した場合、サプライチェーン全体が機能不全になる可能性があります。
また、サプライチェーンにおける、人権侵害の防止やカーボンニュートラルへの取り組みに対しての議論が国際的に活発になっており、サプライチェーンの見直しの重要性が高まってきています。

長期間の企業間の取引によって顧客ニーズをくみ取れない

サプライチェーンに関わる企業間で長期的に取引を繰り返すうちに「慣れ」が生じることも問題点に挙げられます。スムーズに連携できることはもちろんよいことですが、問題となるのは、最終的な顧客である消費者の意向を無視してもビジネスが成り立つようになってしまうことです。消費者を意識せずにビジネスを続けると、ニーズの変化を読み取れなくなり、やがて顧客を失う結果につながる可能性があります。

サプライチェーンマネジメント(SCM)とは

原材料の調達から製品を販売して消費者の手元に届くまでの流れのサプライチェーンを最適化する取り組みを「サプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management、SCM)」と呼びます。

ロジスティクスとの違い

サプライチェーンマネジメントの周辺でよく聞かれるキーワードの一つに「ロジスティクス」があります。

ロジスティクスも原材料調達から消費地点までのものの流れと、それを管理する仕組みを示す言葉です。SCMとの違いは、ロジスティクスでのものの流れは企業単体の中で完結することに対し、SCMでは原材料メーカーや小売店、物流企業などの複数企業がプレーヤーに含まれる点にあります。つまり、ロジスティクスはSCMの一部を構成する要素として位置付けられます。

工程 担当企業
ロジスティクス

調達

企業A

製造

流通

販売

SCM

調達

原材料メーカーB

製造

企業C

流通

物流会社C

販売

小売店D

サプライチェーンマネジメント(SCM)のメリット

では、サプライチェーンマネジメントを行うことには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。主な4つのポイントを見てみます。

人的リソースの最適化

SCMでは、人的リソースの配置について最適化を図ることができます。サプライチェーンの各工程の必要な部分に必要なだけの人材を配置でき、人手不足や人手過多を解消します。

金銭的リソースの最適化

サプライチェーン全体を管理するSCMでは、製品供給に向けた全工程を見直し一元管理します。これにより業務上の無駄を発見することができ、コストの削減に寄与します。

物的リソースの最適化

在庫と仕入れの情報をSCM全体で共有することで、過剰な製品供給や原材料調達を避けることができます。また、在庫や原材料を過剰に持たないことで、倉庫などの保管費用の圧縮にもつながります。

情報リソースの最適化

SCMにはサプライチェーン間でデータを共有することも含まれます。情報の共有により人的・金銭的・物的リソースの最適化をより効率的に実現できます。システムによっては市場調査が可能なケースもあり、需要の予測にもつながります。
また、サプライチェーン全体の見直しにおいては、サプライヤーの再選定もプラスの効果をもたらす場合があります。環境への配慮をサプライヤー選定の基準とすることでSDGsの達成に貢献するといった効果です。

サプライチェーンマネジメント(SCM)の注意点

ここまでの解説でよいことずくめにも感じられるSCMですが、注意しなくてはならない点も存在します。それは、下記のような要素が必要となることです。

  • コスト
  • 人材
  • 時間

SCMの導入においては、戦略の策定やITシステムの導入、SCMを実施する人材の確保が必要です。また、サプライチェーン全体にSCMを行きわたらせるには多くの時間が必要なため、結果が出るまでの負担は決して小さくはありません。しかし、継続的に取り組み続けることは、企業の利益向上へつながる重要なポイントでもあります。

Salesforceでサプライチェーンマネジメント

SCMの実現に向けて当社でお勧めするのは、Salesforceを情報基盤としたサプライチェーンマネジメントです。お客さまや案件の情報を中心に、生産から販売までの一連の情報をカバーし管理することができます。サプライチェーン内の会社間をまたいだ情報共有、情報の一元化に役立てることができます。

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また関連ソリューションとして、実際のデータからサプライチェーンを仮想空間上に構築し、改善をおこなう「グローバルSCMシミュレーション」もクラウドで提供しています。

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記事のまとめ

サプライチェーンとは、もの やサービスを製造し消費者に届けるまでの一連の流れを意味する言葉です。そこには、多数の企業が協力し合う強固な関係性が構築されていることもしばしばありますが、サプライチェーンマネジメント(SCM)によりサプライチェーンの最適化を図れば、これまでには見えなかった非効率や余分なコストが見えてきます。
SCMの実現に向けては、ぜひSalesforceを情報基盤として活用することをおすすめします。一連の情報の管理やサプライチェーンを構築する会社間のデータ共有などによって金銭的リソース、人的リソース、物的リソース、情報リソースの最適化が図れれば、より効率的なビジネスが実現できるはずです。

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