ニュースリリース

　株式会社日立ソリューションズ(本社：東京都品川区、取締役社長：林 雅博／以下、日立ソリューションズ)の組み込みデータベース「Entier(エンティア)」が、ブラザー工業株式会社(本社：名古屋市瑞穂区、代表取締役社長：小池 利和／以下、ブラザー工業）と同社のグループ会社である株式会社エクシング(本社：名古屋市瑞穂区、社長：吉田篤司／以下、エクシング）が開発する業務用通信カラオケの検索機能付き情報端末「キョクナビ（JR-300）」のデータ基盤として採用されました。「Entier」の採用により、より速く、分かりやすい曲の検索が可能となり、検索効率の向上を実現しました。

　「キョクナビ（JR-300）」は、エクシングが提供する通信カラオケシステムのブランド「JOYSOUND」と｢UGA｣に共通して使用できる検索機能付き情報端末です。両ブランド共通のため、従来の端末と比べ楽曲コンテンツ数やコンテンツ量が多くなりましたが、データ基盤に「Entier」を採用し、「Entier」のフリーワード検索機能などを利用することで、これまで以上の検索効率の向上を実現しました。また、このたびの「キョクナビ（JR-300）」の開発にはAndroidが採用されています。「Entier」はAndroidに対応しているため、データベース搭載に関する事前評価に基づいてシステム構成を決定することができ、手戻りがない効率の良い開発が可能となりました。

• 簡単、かつ高速な曲の検索を実現
  複数のキーワードを指定する「Entier」のフリーワード検索機能により、簡単かつ高速な検索を実現しました。また、曲数が増えると端末のメモリ容量も増加せざるをえませんが、「Entier」は動作に必要なメモリサイズが小さいため、コストを増やすことなく大量データにおける高速検索が可能です。
• 高速な差分情報の更新
  「キョクナビ（JR-300）」の運用には、新曲情報の追加などデータベースの更新が必要ですが、「Entier」のデータ連携機能により更新前後の差分箇所を抽出することで、「キョクナビ（JR-300）」上のデータベースに対して速やかに差分情報を反映することができ、新曲情報の更新など運用を迅速に行うことができます。
• 開発効率の向上
  「Entier」独自のデータベース管理と、全文検索機能などあらかじめ「Entier」で用意しているアプリケーション開発支援機能を活用することで機能毎にデータ管理処理を行う必要がなくなり、検索機能の開発効率を向上しました。

　本ニュースリリースに際し、以下のコメントをいただいています。

ブラザー工業　ネットワークシステム開発部　柴田　智氏

　「今回、日立ソリューションズの『Entier』を採用したことにより、『キョクナビ』におけるフリーワード検索などで、検索効率の向上を実現することができました。また、カラオケ機器において、OSにAndroidを初めて採用しましたが、課題解決のためのさまざまな提案をいただくことができました。日立ソリューションズの高い提案力やサポート力を評価しております。」

■ 「Entier」について

　「Entier」は、組み込みシステム向けのデータベース管理ソフトウェアです。データベースを利用したアプリケーション開発に対し、使いやすいインターフェースを提供することで開発効率の向上を実現します。2009年11月30日に販売を開始した「Entier」（Version3）では、地図や楽曲、動画や静止画など、各種マルチメディアデータの多様化やデータ量の増大に対応し、データベース格納容量の削減など、さまざまな機能強化を図っています。
　今後、日立ソリューションズでは、携帯電話、カーナビ、デジタル家電などの産業機器や家電製品の付加価値機能を実現するための開発支援と開発効率向上を目指し、組み込みデータベース「Entier」の販売を強化していきます。

■ 組み込みデータベース「Entier」： http://www.hitachi-solutions.co.jp/entier/

■ ブラザー工業株式会社： http://www.brother.co.jp/

■ 株式会社エクシング： http://www.xing.co.jp/

■ 検索機能付き情報端末「キョクナビ」： http://joysoundxuga.com/