お役立ち情報

勤怠管理クラウドとは?主な機能や活用メリットを紹介

勤怠管理クラウドとは?主な機能や活用メリットを紹介

リシテア 勤怠管理ソリューション」より勤怠管理・労務管理のお役立ち情報のご紹介です。
クラウドサービスの普及に伴い、企業の勤怠管理においてもクラウド型システムの採用が増えています。エクセルをはじめとしたアナログで勤怠管理をおこなっている企業や、自社で開発したオンプレミス型のシステムを採用している企業が「勤怠管理クラウド」を導入する際は、その特徴やメリット・デメリットをしっかりと把握しておく必要があります。

そこで今回は、勤怠管理クラウドの機能や特徴、企業での活用メリットについてわかりやすく解説します。

「リシテア 勤怠管理ソリューション」のサービス資料をダウンロード

勤怠管理クラウドとは

勤怠管理クラウドとは、インターネットを介して利用する「クラウド型」の勤怠管理システムです。出退勤者の打刻や勤怠情報の自動集計、有給休暇管理といった勤怠管理システムの機能はそのままに、クラウドサービスとして提供することで、勤務場所や端末(PC・スマホ・タブレットなど)を選ばない利便性や、システム導入にかかる費用・時間の削減を実現したものです。

クラウド型の勤怠管理システムは、時間や場所に縛られずいつでもどこでもアクセス可能で、パソコンやスマートフォン、タブレットなど多様な電子端末に対応しています。出張や外出、テレワークなどでオフィスを離れている社員がいても、クラウド型であれば一人ひとりの勤務状況をリアルタイムに把握することができます。

クラウド型が注目される背景

クラウド型が注目される背景には、働き方改革の推進により社員の働く場所や時間の選択肢が増え、勤怠管理においても柔軟性が求められるようになったことが挙げられます。サーバーの購入や管理、システムの構築を自社でおこなう必要がなく、ITに詳しい人材が不足している小規模企業でも導入が容易なことから、クラウド型の勤怠管理システムを導入する企業が着実に増えてきている状況です。

クラウド型とオンプレミス型の違い

クラウド型とは「サービス事業者が提供するシステムをインターネット経由で利用するもの」、オンプレミス型とは「サーバーやシステムを自社で所有・管理するもの」です。クラウド型とオンプレミス型には、費用や運用開始までの期間、カスタマイズ性、セキュリティなどにおいてさまざまな違いがあります。

両者を比較すると、クラウド型の方が費用を抑えやすく、自社でシステム構築する必要がないためにオンプレミス型よりもスピーディーに運用を始められます。一方、カスタマイズの自由度が高いのはオンプレミス型で、自社のサーバー内にデータを保管することでセキュリティも強化されます。クラウド型の場合、カスタマイズ性やセキュリティ面においてはサービス事業者に依存することになります。

勤怠管理クラウドの機能と特徴

勤怠管理クラウドの機能はサービスによってさまざまですが、多様な勤務形態に合わせて勤怠管理が可能となっているサービスが増えてきています。ここでは、勤怠管理クラウドに備わっている機能の参考例をご紹介します。

勤怠管理クラウドでみるべき機能

クラウド型の勤怠管理システムを提供するベンダー企業は数多くあり、それぞれ備わっている機能は多種多様です。各社で共通する基本性能としては以下のようなものがあります。

  • 出退勤時刻の打刻
  • 勤怠情報の集計
  • シフト管理
  • アラート通知
  • 休暇・残業の申請・承認確認

さらに、勤怠管理を効果的に行うのに役立つ勤怠管理クラウドの機能には以下のようなものがあります。勤怠管理システムを選定する際は、自社にとって必要な機能が備わっているかどうか、ぜひ確認してみてください。

  • 勤怠実績登録
  • 客観記録
  • スケジュール・シフト管理
  • 休暇管理
  • 工数管理
  • ダッシュボード
  • 承認状況確認
  • 36協定設定
  • 労働条件設定
  • アラート通知
  • 代行入力
  • テレワーク機能
  • モバイル対応
  • 外国語対応

モバイル対応でどこでも打刻・確認・申請・承認が可能

クラウド型ならではの特徴として、スマートフォンなどのモバイル端末からでも勤怠管理がおこなえる点が挙げられます。出退勤の打刻はもちろん、休暇などの申請・承認や勤務状況の確認も可能です。テレワーク中だけでなく、出張中や外出中にも操作ができることで、打刻忘れや申請漏れの防止につながります。

テレワーク中の社員の状況もリアルタイムで把握・管理

テレワーク中でもオフィス出勤時と変わらない利便性で打刻や申請ができるため、離れた場所にいる社員の勤務状況をリアルタイムで把握し、勤務の偏りや長時間労働の是正、年休取得推進などがおこなえます。テレワーク機能を利用すれば、勤務場所の登録やGPS打刻によるテレワーク実施状況の確認も可能です。また、勤怠管理と連動した工数管理の機能により、テレワーク中の労働生産性も測ることができます。

勤怠管理クラウドの活用メリット

勤怠管理クラウドの活用メリット

勤怠管理にクラウド型を活用することで、オンプレミス型と比較して次のようなメリットが期待できます。

導入にかかる負担が少ない

サーバーの購入やシステムの構築を自社でおこなう必要があるオンプレミス型の勤怠管理システムとは異なり、クラウド型はサーバーを自社で保有する必要がなく、サービス事業者が開発したシステムを契約後すぐに利用できます。オンプレミス型と比べ、導入にかかる費用や時間の負担を抑えられるメリットがあります。

サーバーの運用やメンテナンスの手間がない

勤怠管理クラウドの場合、サーバーの管理やシステムの構築はサービス事業者がおこなうため、自社でサーバーの運用やメンテナンスを実施する手間を省けます。災害時の対策を考えたサーバーの設置場所や、高度な知識・経験を持つIT人材を自社で確保する必要がない点もメリットといえるでしょう。

複数拠点やテレワーク社員の勤怠管理がしやすい

勤怠管理クラウドの大きな特長である、勤務場所や端末( PC・スマホ・タブレットなど)を問わない利便性は、複数の拠点を持つ企業やテレワークをしている社員が多い企業の勤怠管理に適しています。離れた場所で働く社員の勤務状況も即時に把握することができ、残業時間や労働生産性の適切な管理に役立ちます。

法改正への対応が容易になる

労働基準法や労働安全衛生法など、勤怠管理に関わる法律はたびたび改正されるため、勤怠管理システムにおいても対応が必要になります。勤怠管理クラウドであれば、法改正への対応はサービス事業者がおこなうため、自社で法改正に合わせたシステム改修を実施する必要はありません。企業側は勤怠管理クラウドのバージョンアップと社員への周知のみで、法改正への対応が完了します。

勤怠管理クラウドのデメリット

勤怠管理クラウドにはメリットが多い一方、会社の規模や勤怠管理システムの利用目的によってはデメリットとなる部分もあります。

カスタマイズがしにくい

自社でサーバーやシステムを保有・構築するオンプレミス型と比較すると、サービス事業者が提供するクラウド型はカスタマイズの自由度が低くなります。セキュリティ性についてもサービス事業者が提供している機能に依存するため、高度なセキュリティ環境を構築したい場合はオンプレミス型の方が適しているでしょう。

ただし、システム構築を自社でおこなわないことは業務の属人化やシステムの複雑化を防ぐことにつながるため、この点は一長一短といえます。

システムトラブルの復旧が自社でできない

勤怠管理クラウドのサーバーやシステムに障害が起きた場合、基本的に対応をおこなうのはサービス事業者となります。自社での対応が不要な点はメリットともいえますが、復旧にかかる時間はサービス事業者次第となるため、復旧完了までの見通しがわかりにくい場合があります。

社員数が多い企業ではコストが増大する可能性も

勤怠管理クラウドの利用料はユーザーごとの月額課金制となっているのが一般的で、1ユーザーあたり数百円がかかります。社員数が多い企業では毎月のコストが大きくなるため、サーバーやシステムの購入・運用費用、IT人材の人件費などを考えても、コストメリットの面ではオンプレミス型がクラウド型を上回る可能性があります。

勤怠管理クラウドを選ぶときのポイント

勤怠管理クラウドの導入を考える際は、機能やサポートの充実度、セキュリティ性や利便性の高さなどが重視するポイントとなるでしょう。これらに加え、次のような点にも注意しながらサービスを選ぶことをおすすめします。

導入の目的を明確にする

サービスを選ぶ際は、勤怠管理クラウドの導入によりどのような目的を達成したいのか、どのような状況を実現したいのかを明らかにしておくことが重要です。単に便利な機能があるものや機能が多いものを選んでも、自社の目的に役立つサービスでなければうまく活用することはできないからです。

労働生産性の視点も含めた勤怠管理をおこないたい場合は工数管理が可能なサービスを、勤怠データの活用をおこないたい場合はデータ出力機能が充実しているサービスを選ぶなど、自社で何を優先すべきかあらかじめ明確にしておきましょう。

実際に利用してみる

勤怠管理クラウドの多くは無料トライアルが可能で、導入前に実際の使用感や利便性を確かめることができます。自社の勤務体系に合った管理がスムーズにおこなえるか、管理者の視点だけでなく社員の視点でも利用しやすいかを確認し、自社に最適なサービスを選ぶことで、導入後の社内への浸透も円滑になるでしょう。

アナログ・オンプレミス型の運用に課題をお持ちなら勤怠管理クラウドの検討を

勤怠管理クラウドの活用には、テレワークを含めた多様な勤務状況に対応できる、導入にかかる費用や時間の負担が少ないなど、多くのメリットがあります。エクセルや手書きによるアナログな管理方法やオンプレミス型システムの運用に課題を感じている方は、クラウド型の勤怠管理サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

日立ソリューションズでは、豊富な知見と経験から、サービスの導入・稼働において専門的な立場からのご提案が可能です。クラウド型の勤怠管理サービスについてのご相談は、お気軽に当社までお問い合わせください。

記事公開日:2023年5月26日

「リシテア 勤怠管理ソリューション」のサービス資料をダウンロード

関連コラム

みなし残業(固定残業)とは?企業が知るべき違法になるケースや導入メリットを解説

みなし残業(固定残業)とは?企業が知るべき違法になるケースや導入メリットを解説

勤怠管理

2025年10月6日

裁量労働制で残業代は発生する?計算方法と注意点を解説

裁量労働制で残業代は発生する?計算方法と注意点を解説

勤怠管理

2025年10月6日

有給休暇の年5日取得の義務とは?付与日の計算や取得を促す方法を解説

有給休暇の年5日取得の義務とは?付与日の計算や取得を促す方法を解説

勤怠管理

2025年10月6日

36協定とは?残業時間の上限や届け出の手順をわかりやすく解説

36協定とは?残業時間の上限や届け出の手順をわかりやすく解説

管理勤怠

2025年10月6日

残業時間の上限規制とは?年間・月間の上限や36協定について解説

残業時間の上限規制とは?年間・月間の上限や36協定について解説

勤怠管理

2025年7月9日

子の看護等休暇とは?2025年4月法改正に伴う変更や取得条件を解説

子の看護等休暇とは?2025年4月法改正に伴う変更や取得条件を解説

勤怠管理

2025年7月9日

閲覧数が多い記事

リシテア 勤怠管理ソリューション 
コンテンツ一覧