デジタルマーケティングソリューション
SNSマーケティングを活用するメリット・成果を上げるステップを解説
近年、多くの企業がSNSマーケティングを活用しています。しかし、具体的な運用方法がわからず、十分な成果を上げられないと悩む企業も少なくありません。
そこで本記事では、SNSマーケティングを活用する目的やメリット、成果を上げるためのステップを解説します。
目次
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デジタルマーケティングソリューション
お客さまを中心としたマーケティングの取り組みに、各種プロダクトやサービスを効率的に運用。企業にも、消費者にも、価値を提供できるSIベンダーならではのデジタルマーケティングソリューションです。
SNSマーケティングの基本知識
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは、ユーザー同士がインターネット上でつながり、情報共有できるサービスです。近年では、個人間の交流だけでなく、企業が顧客と直接コミュニケーションを取る場としても重要な役割を果たしています。
SNSの特性を生かした販売促進の手法をSNSマーケティングといい、SNSブランドの認知度向上や購買意欲の促進にも貢献するため、多くの企業が取り入れています。
SNSマーケティングの主な手法
SNSマーケティングの主な5つの手法について、それぞれの特徴を詳しく解説します。
SNSアカウント運用
SNSアカウント運用では、自社の公式アカウントを開設して情報発信をおこないます。アカウントの開設は無料でできることが多く、低コストで運用できるため、企業にとって取り組みやすい点が魅力といえます。また、公式アカウントを通じてユーザーと積極的にコミュニケーションを取れるほか、キャンペーンを実施してフォロワーを増やすことも可能です。
継続的に運用することで、新規顧客の獲得やブランド認知度の向上が期待できます。
SNS広告
SNS広告とは、SNSのプラットフォームを経由してSNS上に表示される広告です。動画や画像などの視覚的効果を活用して、効果的にメッセージを届けられます。
ターゲットを細かく設定できるため関心度の高いユーザーにアプローチしやすく、ブランドの認知度拡大や商品の購買促進につながります。
SNSキャンペーン
SNSキャンペーンとは、 SNSを活用して商品やサービスを宣伝するマーケティング施策です。 ユーザーがキャンペーンに参加することで、口コミやシェアが拡散されるため、反響が広がりやすいマーケティング手法です。
SNSキャンペーンを実施することで、ブランドの認知度向上や新規フォロワーの獲得につながり、商品やサービスへの関心を高める効果が期待できます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、影響力のあるインフルエンサーに自社の商材をSNSやブログ、Webサイトなどさまざまなメディア上で紹介してもらい、ブランドの認知拡大につなげる手法です。
インフルエンサーによる信頼性の高い発信はターゲット層の購買意欲を高め、より高いエンゲージメントを得ることが期待できます。
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、SNS上のユーザーの声や反応を収集、分析して商品開発やサービス改善に役立てるマーケティング手法です。
顧客の本音やトレンドを把握できるため、よりニーズに合った施策を打ち出しやすく、顧客満足度の向上やブランド価値の強化につながります。
SNSマーケティングが注目を集める3つの理由
ここでは、SNSマーケティングが注目を集める3つの理由を解説します。
消費者・企業のSNS利用率が増加したから
SNSマーケティングが注目を集める理由の一つに、消費者や企業のSNS利用率が増加したことが挙げられます。令和6年版通信白書によると、世界のソーシャルメディアの利用者数は、2019年の35.1億人から2024年には50億人に達し、2028年には60.5億人に増加すると予測されています(※1)。
さらに、帝国データバンクの調査では、SNSを利用する企業の割合は40.8%(※2)に上り、特にBtoC企業の多くが積極的に活用している傾向です。このように消費者と企業の双方でSNSの利用が広がっていることで、SNSマーケティングの重要性が一層高まっています。
(※1)参照:第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題|第1章 ICT市場の動向|第7節 ICTサービス及びコンテンツ・アプリケーションサービス市場の動向|令和6年版情報通信白書の概要|総務省
(※2)参照:企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート|株式会社帝国データバンク|PRTIMES
SNSを活用した情報収集がおこなわれているから
消費者が情報収集をする際、検索エンジンではなくSNSを活用するケースが増えたこともSNSマーケティングが注目される理由の一つです。令和5年の総務省のデータによると、SNSを利用する目的のうち、63.4%(※3)の人が「知りたいことについて情報を探すため」と回答しています。
SNSが単なるコミュニケーションツールにとどまらず、有益な情報を得るためのツールとして位置づけられていることがわかります。
(※3)参照:(2)SNS の利用状況(個人)|令和5年通信利用動向調査の結果|総務省
消費行動が多様化しているから
消費行動の多様化も、SNSマーケティングへの関心が高まる理由の一つです。例えば、店舗で実物の商品を見てからネットで購入するといった、実店舗とネットを使い分ける消費者も増える傾向にあります。
また、SNSの口コミや評判を見たうえで購入を決断し、購入先を決めるなど、情報源の多様化も見られます。企業はこうした顧客に適切にアプローチするため、SNSマーケティングの必要性が増している状況です。
SNSマーケティングを企業が利用する目的
企業がSNSマーケティングを利用する主な目的を3つ紹介します。ここでは、具体的な利用目的について解説します。
ブランドの認知度を高めるため
帝国データバンクの「企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート」によると、ビジネスにおけるSNSの活用は、会社や商品、サービスの認知度の向上を目的とする企業が67.6%(※4)という結果です。
SNSを通じて魅力的なコンテンツを発信することで、自社ブランドを広く認知させ、ブランドイメージの確立や定着を促進する効果が期待できます。
(※4)参照:企業におけるSNSのビジネス活用動向アンケート|株式会社帝国データバンク|PRTIMES
顧客エンゲージメントを強化するため
SNSは、顧客エンゲージメントを強化するのに適したツールです。顧客エンゲージメントとは、企業と顧客の信頼関係を指します。
SNSは顧客と直接コミュニケーションが取れるため、双方の間で信頼関係を構築しやすい特性があります。顧客のニーズを把握し必要な情報を発信することで、リピーターやファン層の増加につながります。
新規顧客の獲得につなげるため
SNSマーケティングは、情報の拡散力やスピード感が強みです。SNSの活用により広範囲にリーチできるため、ブランドを知らない新規顧客にもアプローチが可能です。
SNSマーケティングを活用する3つのメリット
SNSマーケティングを活用することで、さまざまなメリットが得られます。主なメリットを3つ紹介します。
低コストで効果が得られる
SNSアカウントは無料で開設できるため、低コストで効果が得られる点がメリットです。例えば、企業が自社の商品やサービスの宣伝をするために、フォロワー参加型のキャンペーンや割引クーポンの配布を実施することで、コストを抑えながら多くの顧客にアプローチできます。
さらに、リアルタイムの情報を素早く届けられるほか、顧客のニーズを把握しやすく、必要な情報を適切なタイミングで提供できます。
顧客との関係性を築きやすい
顧客との関係性を築きやすいことも、企業がSNSを活用するメリットです。例えば、ユーザーの投稿に対して企業がコメントや引用ポストをおこなうことで、双方の距離が縮まります。
顧客との信頼関係が構築されると顧客満足度が高まり、長期的な関係性を保ちやすくなるでしょう。
幅広いターゲット層にアプローチできる
幅広いターゲット層にアプローチできることもSNSマーケティングを活用するメリットです。SNSは10代から80代までさまざまな年齢層に利用されており、その商品やブランドを認知していない層に情報を届けられます。
また、写真や動画などメディアの特性を生かして発信することで、ターゲット層に対して多角的に訴求することが可能です。
SNSマーケティングを活用する際の注意点
SNSマーケティングを活用する際の注意点として、ブランドイメージの低下が挙げられます。SNSは情報を瞬時に拡散するため、ネガティブな内容が広まるとブランドの信頼性を損なうリスクがあります。
特に、差別用語などの不適切な表現や、ユーザーによるクレーム投稿で一度ブランドの信頼性が損失すると、顧客の信用を取り戻すのが極めて困難です。また、SNS運用には情報漏洩や不適切な投稿によるブランドイメージ低下といったリスクも存在します。
このようなリスクを避けるためにも、適切なガイドラインの策定や運用体制の構築が重要です。
SNSマーケティングの成果を上げる5つのステップ
ここでは、SNSマーケティングの成果を上げる5つのステップを詳しく解説します。
SNSマーケティングの目的を明確にする
SNSマーケティングの成果を上げるためには、発信する目的を明確にすることが重要です。発信内容やターゲット層を明確にし、方向性を決めることで戦略的な運用が可能になります。
ターゲット層に合わせてSNSを選定する
SNSマーケティングの目的や方向性が決まったら、ターゲット層に合わせてSNSを選定しましょう。SNSマーケティングは、活用するSNSの種類によってユーザーの属性や特徴が異なります。
ターゲットに合わせてSNSを選定することで、より効果的にアプローチできるでしょう。
PDCAを回し長期的に運用する
SNSマーケティングは一度の施策で完結するものではなく、ユーザーの反応を見ながら改善を重ね、長期的に運用することが成功の鍵となります。顧客との関係を築くためには、単発のプロモーションなどの一時的な効果だけでなく、コミュニケーションやコンテンツを定期的に提供することが重要です。
顧客との関係性が深まるとブランドへの信頼性が高まり、リピート購入やクチコミにつながります。
一方的に情報発信をするのではなく、ユーザーの反応や行動を分析、改善して、販売促進やブランディングにつなげましょう。
日立ソリューションズでは「PointInfinity 会員ポータル」や「Salesforce Marketing Cloud Engagement」など顧客の属性に応じた情報発信に役立つツールをご提供しています。
ネットリテラシーを高める
ブランドイメージの悪化を防ぐためにも、ネットリテラシーを高めることが重要です。ネットリテラシーとは、インターネット上で適切な情報を取り扱い、発信する能力のことを指します。
誤解を招く不適切な内容や間違った情報を拡散しないように注意し、情報発信に対する責任を持ち、ネット上でのマナーや倫理を理解したうえで発信しましょう。
運用体制を整える
SNSマーケティングを運用する際は、社内で明確なルールやガイドラインを設け、運用体制を整えることが大切です。また、複数人でチェックすると、第三者目線で投稿内容を事前に確認できるため、リスク管理を意識した運用が可能になります。
まとめ
SNSマーケティングは、顧客と企業を直接つなぐブランディング効果の高い手法の一つです。低コストで運用できる一方で、ブランドイメージの悪化につながるリスクがあり、専門知識が必要な点にも注意が必要です。
ターゲット層に合わせてSNSを選択し、長期的にPDCAを回して運用すれば、高い効果が期待できます。自社の認知度を高めるためにも、運用体制を整えて積極的にSNSマーケティングを活用しましょう。
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